山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

もうオキナグサが咲いている 茅ヶ岳  平成30年4月7日

2018年04月07日 | 花・花・花
 3月11日にオキナグサ保護柵の損傷状況を確認に行ったが、一冬過ぎても思っていたほど損傷はひどく無く、4本のポールが倒れていただけだった。鉄杭を担ぎ上げてその4本を修理すれば良いだろうと軽く考えていたのだが修復に行く日程が問題で、例年よりも10日から14日ほど花の開花が早い今年は4月20日にはもうオキナグサが咲いている可能性が高い。それまでには何としても柵の修復作業を終えておかなければならない。都合良く前日は少し雨が降ってくれた。オキナグサの咲くザレ地は乾燥して砂地になっている状態だと作業がしにくく、少し湿っている時のほうが良い。林道ゲートはまだ閉じているので、大明神林道のゲート脇に車を止めて修復に向かう。


    林道はまだ開いておらず、倒木が何本かある。


    ずいぶん伐採したもんだ・・・と思う。


    ヤマザクラ満開。


    スミレはまだ早いだろうと思っていたが、林道脇にアカネスミレが咲いていた。


    エゾアオイスミレも咲いている。


    驚いたのがこのヒゴスミレの大株。咲いていたのはこの1株だけだった。


    尾根道の登山道脇にも小さなエゾアオイスミレが数輪咲いていた。


    アケボノスミレは下のほうで少しだけ咲いていた。


    色の濃いアケボノスミレ


    ミツバツツジは咲き始めたばかり。


    何度登ってもきついと思う尾根道の急登。

 荷物が重く3時間近くかかってようやく現地に到着した。前回訪問時に簡単に修復しておいたがおそらくまた倒れているだろうとは思っていたのだが・・・今度は4本だけでは無くて7本も倒れている。これは修復が大変そうだ。それよりももっと驚いたのが日当たりの良い上部のほうで既にオキナグサが咲いていることだった。幸いにして食害の跡は全く無く、元気に咲いてくれている。


    やっぱり倒れている。


    なんと、7本も倒れている。しかも手前の1本は折れている。昨年の残ったポールが3本あるのでそれを使って修復にとりかかる。


    驚いたのはもうオキナグサが咲いていることだった。数は昨年よりも確実に増えている。しかしこんなに早く咲くとは想定外。


    本日の荷揚げした荷物。ポールとペグが見た目以上に重い。ノミは硬い岩盤を削ってポールを立てる孔を開けるために持って来た。

 食事も忘れて作業に熱中する。倒れたポールからネットを一旦取り外した後、岩盤をノミでたたいて削って孔を開けポールを立てる。そして鉄杭を打ち込んでポールを固定してネットを張り、さらにワイヤーを張ってポールの固定を強化する。2時間程度の作業を想定していたのだが3時間かかっても作業は終わらず、時間は4時半になってしまう。一休みして遅い昼食、さらに作業を行い、5時半にやっと作業を終えた。


    岩盤にノミで孔を開けてポールを立てて鉄杭とワイヤーで固定する。


    つなぎ目の部分は2本の鉄杭で固定する。結んである紐を外せば中に入れる。


    時間はかかったが、我ながら上出来。90点。しいていえばワイヤーが黒だったのが失敗。誰かがつまずくかも知れない。


    修復を終える前にオキナグサを撮らせてもらう。


    正面から見るオキナグサ


    上を向いて笑っているように見えるオキナグサ


    よくぞこれだけ咲いてくれた。連休の頃に再訪してみたい。

 本日訪れたのは大正解だった。もう少し遅かったら鹿にやられていた可能性もある。

 山頂の標柱整備のための資材も持って来たのだが、時間はもう6時近く、ハンマーで再三たたいたために右腕の手首が痛いし、鉄杭を支えていた左手親指も痛い。山頂を踏まずして下山することにした。10分ほど下山したところで、2ヶ所のつなぎ目のうち1ヶ所が仮固定しかしていなかったことに気付き、また登り返して固定し直すことになる。途中でヘッドライト点灯し、7時10分に下山となった。慣れない作業なので手こずりはしたが、昨年よりも遥かに丈夫な保護柵が完成したと思う。さあ、オキナグサよ、思う存分咲いてくれ!
コメント (2)
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ゲンジスミレ三昧 北杜市明野  平成30年4月6日

2018年04月07日 | 花・花・花
 3月25日に訪れた時はまだ蕾だった明野のゲンジスミレだが、もうそろそろ咲いている頃だと思う。夕方からは雨が降りそうなので傘を持って再訪してみた。


    アケボノスミレが咲き始めたばかり。


    こちらはまだ蕾のアケボノスミレ。


    エゾアオイスミレも咲き出した。


    この場所だけしか見つからなかったが、何株も咲いていた。


    沢を見下ろすように咲いていたイブキスミレ。だいぶ咲いているが盛期はもう少し先のようだ。


    タチツボスミレ


    居ました、ゲンジスミレ。しかしまだ蕾。ちょっと早かったかと思ったが・・・


    その先で次々と姿を現した。


    ゲンジスミレ


    歌っているようなゲンジスミレ


    アカネスミレと一緒に咲いている。


    こちらも仲良く共生。


    昨年に比べると花数は少ないが葉っぱはたくさん出ている。


    4つ並んで


    同上


    3輪エグザイルトレイン


    マクロレンズで接写

 林業作業道の中は気を付けないと踏んでしまいそうなくらいにたくさんのゲンジスミレに出会うことが出来た。昨年に比べて大株は少ないが、葉の数は昨年よりも多いように思う。もっとも、昨年は驚くほどにたくさんの花を咲かせて多大なエネルギーを使ったであろうから、今年は葉を出して栄養を蓄える年になるのは普通の現象であろうと思う。またそのうち、驚くほどの花を咲かせて見せてくれることだろう。


    雨が降り出した。濡れるイブキスミレ。





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