山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

山梨県に咲く黄色いハナネコノメ  平成30年4月8日

2018年04月08日 | 花・花・花
 2年前に黄色いハナネコノメが咲くという県境の山を訪れ、たくさん咲いているのを見て感動した。その場所はGPSで座標を見る限りでは山梨県側に咲いているのだが、尾根が崩落して山梨県側まで削り取られて県境を越えただけで、地形的には山梨県に咲いているとは言い難かった。しかし、その花を見てきた後に別の場所で山梨県側に咲いている場所があるというのを耳にした。もともとは沢沿いを好む花なのでどこかの沢にあるのだろうというのは想像していたが情報が少なすぎる。しかもこの時期はほとんどの林道が冬季閉鎖されており現地へのアクセスも容易では無い。しかし、本当に咲くなら見てみたいとかねがね思っていた。県境に延びている疑わしき沢は何本かあるが、最も疑わしき沢へ長い林道を歩いて入ってみることにした。


    空は青空、桜が満開。


    沢の対岸にはイワユキノシタがたくさん付着している。


    滝の周りをのぞき込んでみるがここにはネコノメソウは居ない。もっと上流へ行く。


    斜面にはヒカゲツツジが点々と咲いていた。


    ややピンク色のヤマイワカガミが数輪咲いていた。


    下に良さそうな沢が見えてきた。

 林道を使ってだいぶ上流まで登って来た。下には良さそうな沢が流れている。沢沿いに下降してみると、ネコノメソウに出会うことが出来た。


    まず目に付いたのがこちらのネコノメソウ。


    雄しべが8本ある。イワボタン。


    その近くに、居ました。黄色いハナネコノメ。


    山梨県の沢にも生育していた。


    県境の山ほどの圧倒的な群落では無いが、感動の出合い。


    心配なのはこれ。花柄の先端がちぎれている。鹿は食べないと思うのだが?


    この沢のずっと上流まで咲いているのだろう。これ以上遡上する元気も勇気も無し。ここまでで撤退。

 出会える可能性は低いだろうと思っていたのだが、運良く出会うことが出来た。これは昨日茅ヶ岳の保護ネット張りを頑張ったご褒美なのだろうか?大きな感動を胸に、下山する。
コメント (2)
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