低地の水田や沼地などに生育する夏緑性のシダ類である。根茎は細く長く横走して不規則に分岐し、やや接して葉を着ける。葉柄は長さ10 ~ 15㎝、無毛で緑色、基部は暗色である。小葉は 4 枚が四つ葉のクローバーのように並ぶ。この形が『田』の字に似ることに名前の由来がある。胞子嚢果は有柄で、葉柄の基部より少し上から出る短い枝に 1 ~ 3 個つく。2017 年 11 月に耕地整備があり保護され、数ヶ所に移植された。元々の生育地での個体数は極めて少ない。
2018年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠA 類(CR) 2005年山梨県カテゴリー:絶滅危惧ⅠA 類(CR) 2017年環境省カテゴリー: 絶滅危惧Ⅱ類(VU)
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池に生えるデンジソウ 2024年6月 甲府市で撮影。これは移植されたものである。
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あまり綺麗とは言えない池に群生している。
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湿り気があれば陸地でも生育が出来る。
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群生するデンジソウ
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小葉4枚が四つ葉のクローバーのように接して並び、『田』の字を描くことが名前の由来である。
秋になって池の水が少なくなってきた頃に、根元近くにある胞子嚢果が見えてくるはずである。確認に来てみたいと思っている。