収集した情報が正しければ、八ヶ岳山麓にある湿地の中にモウセンゴケが生えているはずである。時期的にそろそろ花を咲かせている頃ではないかと思う。天気は良好だが山の上には雲がかかっているようである。午前の仕事を終えて午後から訪問してみる。

八ケ岳には雲がかかっていてあまりご機嫌は良く無いが、おかげで少し涼しい。

小さな川が何本か流れ込む湿地帯

クサイが群生している。

ヒメシダの群生

まだ花が開いていないが、これはウキヤガラであろう。

これはゴウソと思われる。湿地や水辺を好む植物がたくさん生えている。

水際の草むらの中を覗き込んでみるとあっさりと探しているモウセンゴケが見つかった。

粘着性のある腺毛を伸ばすモウセンゴケの葉

白い蕾を付けているものを多数見かける。

草むらの中に顔を出したモウセンゴケの花

まだほとんどが蕾で、花が開くのは2~3日先になりそうである。

それなりに数はあった。

少し離れた別の場所にも生えていた。先端を持ち上げかけた花穂がたくさん出ている。

この場所は生育条件が良いようで、蕾がたくさんある。

これは植栽のものであろうが、珍しい花が咲いていた。

キンロバイ。北岳ではたくさん見かけるが、八ヶ岳の山梨県側ではまだ出会っていない。

自生のものはまだ見たことが無いこの木。見つけるのはかなり難しいと思っている。

これはミヤマビャクシンであろう。丸い実がたくさん付いている。
羽衣池周辺にあるのではないかと思っていたモウセンゴケであるが探しても見当たらず、それとは別の場所に生育していた。あまり踏み荒らされるような場所では無く、これからも元気に生育してくれると思う。この条件の湿地ならばエゾリンドウも咲くのではないだろうか。10月ごろに再訪してみたいと思っている。カフェに立ち寄ってくつろぎ、大人の平日の午後をたっぷりと楽しんだ。