山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

探索失敗 奈良倉山 令和6年7月15日

2024年07月17日 | 甲斐百山
 梅雨の季節にバイカツツジという地味に下向きに花を咲かせるツツジがある。ネットで検索してみると記事が出て来るのはほとんどが三頭山のある東京都民の森である。その場所は東京都で、山梨県の記事はほとんど見かけない。三頭山にあるならば、近傍の奈良倉山にもあるのではないかと思い、探しに出かけてみる。この日も梅雨時らしいスッキリしない天気で、雨が降り出しそうである。行こうかどうしようか迷っているうちに出発時間が遅くなってしまい、10時ごろに自宅を出発し、登山口の鶴峠から歩き出したのは12時を過ぎてしまった。

    鶴峠の黄色いキクの花の群落。これはキンケイギクか?

    鶴峠バス停の後ろに登山口がある。

    驚くほどに整備された道が付いていた。

    途中にイベント広場なるものがあった。

    イベント広場。木のステージが造られているがあまり使われている様子は無い。

    その上の広い平坦地

    ナツツバキの木があった。

    花が散って地面に落ちている。

    咲き残りのナツツバキの花

    咲き終えたオオバアサガラの花

    林道のような大きな道の途中から登山道が分かれている。登って行くとまた林道を横切る。

    山頂に近付くと霧が巻いていた。視界が悪く森が暗くて花を探すには難しい条件である。

    山頂下の分岐点。左に行った方が奈良倉山山頂は近いが、今回はバイカツツジ探索が目的なので右に進んで森を探索する。

    霧が深く暗い森の中。花が見つかる気がしない。

    松姫峠から続く林道に出る。これを左に曲がって奈良倉山に進む。

    立派な林道が付いていた。

    林道を外れて小ピークに登ってみると壊れたトラックが放置されていた。

    これはノリウツギであろう。

    イヌブナの樹であろう。

    こちらはブナの樹。イヌブナに比べると幹の肌が白っぽい。

    森の中を歩いていると足元でガラガラと音がした。見れば危ないヘビが臨戦態勢で構えていた。危ない危ない!

    霧の山頂に到着。それなりに探したがバイカツツジは見つからず。

    もちろん富士山は見えず。

 奈良倉山は大半が植林帯の中を歩き山頂周辺が広葉樹林の森になっていた。松姫峠から林道を歩けば簡単に到着出来るであろうが、松姫峠に至る車道は通行止めになっていた。探していたバイカツツジであるが、見たことが無いので木の大きさや葉の感じがイメージできず、ひたすらに花を探して歩いた。霧が多くて視界が悪かったこともあるだろうが、それなりに森の中をさまよってみたものの、それらしき花は見つからなかった。
 山頂で軽食をとって休憩し下山する。ポツポツと雨が降り出し、足早に下山した。甲斐百山の一座である奈良倉山は制覇したが探し物の花は見つからず残念だった。


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湿地に生えるラン科植物の正体は? 令和6年7月14日

2024年07月17日 | 山に咲く花
 1ヶ月ほど前にタニヘゴの生育する湿地を訪れた際に見たラン科と思わしき植物がそろそろ花を咲かせている頃ではないだろうか?もう日没近い時刻であるがさほど歩かずに行ける場所なので立ち寄ってみる。

    元気に青々と茂っているタニヘゴ。


    湿地のこの一画にのみ生えている。

    正体の分からないこのラン科と思わしき葉

    当初はカモメランかと思ったのだがそうでは無さそうである。

    咲き始めたばかりの花が付いている。

    葉の大きさの割には小さな花が咲いている。

    これはトンボソウであろう。

    近くに生えていたオレンジ色の棒のようなもの

    冬虫夏草の一種ではないかと思う。

    草地にたくさん生えているハネミギク

    花が咲き始めていた。

    雑草の如くたくさん生えているが、それなりに綺麗な花だった。

    コウヤワラビの大群生

 正体不明のラン科植物の正体はどうやらトンボソウだったようである。かつては珍しいラン科の花が咲いていたらしいのだが今ではコウヤワラビの群生に置き換わってしまい、絶滅してしまったようである。


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久しぶりに見るオオバナオオヤマサギソウ 令和6年7月14日

2024年07月17日 | 山に咲く花
 花仲間からオオバナオオヤマサギソウが咲いているので見に行こうと誘われて行ってみることにする。現地まで案内していただいてビックリ!以前に訪れた場所と同じところだった。テンニンソウに覆われてもう絶えてしまったと思っていたのだがまだ残っていたか、あるいは復活したようである。

    テンニンソウの中に咲いていたオオバナオオヤマサギソウ

    数年前に訪問した時は花が見つからず、数株の葉を見たのみだった。しっかり復活したようである。

    オオバナオオヤマサギソウの花。手を広げたような形で花が咲く。

    テンニンソウがあまりはびこっていない場所のほうが多く生育していた。

    この花を見るのは5~6年ぶりではないだろうか。

    距は長くて真直ぐに伸びるか、先端部が緩く下に曲がる。

    葯が2本見える。

    こちらは花が咲かずに立ち枯れしてしまったようである。

    別株。これは穂が伸びる前に立ち枯れしたようである。

    茶色い木がたくさん生えている。

    木の縞模様がはっきりしており、これはヒコサンヒメシャラであろう。

    花は蕾なのか?それとももう終わって結実し始めているのか??

 久しぶりにオオバナオオヤマサギソウの花に出会えたが、個体数はあまり多くは無く、立ち枯れしているものも多く見かけた。

 草原に立ち寄ってみる。

    オオバギボウシがたくさん咲いている。

    草原内は鹿の食害が多いのだが、この場所はあまり食害を受けていないようである。

    これはユウスゲであろう。

   紫色鮮やかなアヤメの花

    スズサイコはたくさん見かける。

    天候が悪かったためにスズサイコの花は開いていた。

 草原に咲くランがあるのではないかと足元に気をつけながら探したのだが残念ながら見つからなかった。他にも珍しい花があるはずなのだが、雨が降り出して靴とズボンがびしょ濡れになってしまい、撤退となる。


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