山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

オオクボシダ(ウラボシ科)

2020年08月20日 | シダ類
 渓谷沿いの湿った岩壁を好んで生育する常緑性のシダである。葉の長さ15㎝以下で極めて小 分布さいものが多い。葉身は狭披針形~線形、羽状に深裂し、側羽片は赤褐色の毛をつけ全縁。葉柄は 2㎜ほどで短い。胞子嚢群は楕円形で、羽片の基部近く中肋よりに 1 個ずつ並ぶ。奥秩父山系や南アルプスの渓谷、富士山麓に生育している。時として群生しているが、個体数は少ない。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠA類(CR) 2017年環境省なし


    オオクボシダ 令和1年9月 西沢渓谷で撮影。 


    同上。大きさは約5~10㎝ほどの小さなシダである。


    葉は深裂して全縁である。茶色い細い毛が生えている。


    ソーラスは羽片の付け根近くに1個ずつ付着する。


    マクロ撮影


    令和1年9月 西沢渓谷の別の場所で撮影。


    まだ未熟な緑色のソーラスが付着している。


    令和1年11月 瑞牆山で撮影。


    ズーム


    この場所は数個体しか発見できず。他の場所にも生育している可能性が高い。


    令和2年7月 富士山麓で撮影。 他にもっと多く着生している木を目撃したことがあったが、最近は見かけていない。

 小さくて見つけにくいシダであり生育地での個体数は少なく、探しにくい。しかし、探索すれば広範囲に生育している可能性があると思われる。

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