山地の樹林内の斜面や岩場に生育する多年草である。高さ15 ~ 30㎝で、葉はやや柔らかく、幅 2 ~ 5㎜。葉の基部の鞘は赤褐色を帯びる。まばらに叢生し、長い匐枝を伸ばす。頂小穂は雄性で紫褐色、側小穂は雌性でときに先端部に短く雄小穂を付ける。果胞は無毛で嘴は長く、熟すと外曲し、口部は2歯である。県内では旧富沢町周辺で生育が確認されたが、 生育は局所的である。
2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧ⅠB 類(EN) 2005年山梨県カテゴリー :情報不足(DD) 2017年環境省カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)
ハシナガカンスゲ 2024年4月 南部町で撮影
樹林内のやや湿った斜面や岩場を好んで生育する。基部は赤褐色を帯びる。
岩場に叢生したハシナガカンスゲの群落
頂小穂は雄性で紫褐色、側小穂は2~4個付き、通常は雌性である。
鱗片は黄緑色~茶褐色を帯びる。
鱗片が黒褐色のものもある。
果胞は無毛で筋は目立たない。嘴は長く、熟すと外側に曲がる。
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