落葉広葉樹林下や林縁を好んで生育する多年草である高さ20~60cmになる。短い根茎をもち、数本の茎を束生させる。葉は互生し、長さ8~18cm、幅2~4cmの狭長楕円形で先がとがり、縁は全縁である。総状花序に白い花を5~20個らせん状につけ、長さ1cmほどで、ほぼ半開程度までしか開かない。唇弁には黄色の模様があり、唇弁基部の距は無いか非常に短い。ギンランに良く似るが葉はギンランよりも幅が広くやや硬く、辺縁が波打つことが多い。距が無いかきわめて短いことも異なるのだが、距の無いギンランもしばしば見かける。山梨県では北杜市の公園で発見されたが、他に河口湖近傍での目撃情報と写真がある。花期は4~5月。
クゲヌマラン 2023年5月 北杜市で撮影
個体数は少ない。
まだ蕾のクゲヌマラン
花弁が痛み始めているが、なかなか花が開いてくれない。距は見当たらない。
ギンランに比べて葉の幅が広くやや硬く、辺縁が少し脈打つ。
環境省の絶滅危惧Ⅱ類に指定されており、他に17県の絶滅危惧種になっている。山梨県でも生育が確認されたが、他の場所にも生育している可能性が高い。
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