山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

Red Moon Cat's Eye 神奈川県平塚インター付近  平成30年3月31日

2018年04月01日 | 月富士
 前日から月を追いかけていたが、朝霧高原からのパール富士は完全に雲に巻かれて富士山の形も見えなかった。


    平成30年3月30日夕暮れのパール富士を朝霧高原から狙うが撃沈。

 この季節だからこういうのは良くあることなので仕方ない。明日の天気を見ると、予報、雲画像とも明朝は天気が良さそうである。富士山からの距離を離して神奈川県の平塚まで出かける。前夜は中央道足柄インターで車中泊し、未明4時過ぎに現地に到着する。平塚インターの界隈は広大な畑になっていて富士山の眺望に優れているうえに場所がかなり自由に移動できるところが撮影に有利なところである。この日狙うのは白山岳に月が沈んで行くムーン・キャッツアイである。しかし、現地に行ってみると富士山には雲がかかっていて全く見えない。これはほぼ絶望的だろう。しかし、折角ここまで来たので少しの期待を抱いて3台のカメラをセットする。


    月明かりに照らされて光る雲だけしか見えず。富士山はいずこへ?


    雲間から少しだけ月が見える。


    別のカメラでズームをかけてみると、うっすらと富士山のシルエットが見える。ひょっとしたら・・・


    一旦雲に隠れた月が再び姿を現す。


    富士山の形は見えないが山頂のシルエットだけ見える。


    山頂にかかる月。


    半分沈んだところ


    同上


    白山岳のシルエットが見える。


    白山岳に月が沈む。


    ムーン・キャッツアイ撮影成功。富士山の形が見えなかったのは残念。

 以下がBorg570mm で捉えたムーン・キャッツアイである。F値が暗い分だけシャッタースピードが遅くなって月が若干流れてしまったが、解像度は申し分無い。


    Borg570mm。ようやく使い慣れてきた感じがする。


    赤い月が白山岳に迫る。


    これでほぼ成功と言って良いだろう。


    若干右に寄ってしまったが、ムーン・キャッツアイはなんとか撮れた。

 富士山が見えずにシルエットだけになってしまったことは失敗であるが、初めて挑戦するムーン・キャッツアイの感触は十分につかめた。座標点からの軌道もほぼ予想通りである。

 白山岳は月の軌道が高くなって撮影場所が南側に行くほど後ろ側に隠れて見えにくくなってしまう。これからのパール富士は撮影場所が山中湖界隈の北側に移動してくるため、白山岳が見えやすくなってムーン・キャッツアイを撮影するには好条件となる。さらに、太陽のキャッツアイとの大きな違いは、月の色が時間と距離によっていろいろと変わってくることである。今回のように距離を離せばオレンジ色から赤い月になり、時間によって白くなったり銀色になったり金色になったりする。撮るたびに違った色のキャッツアイになるということである。月に1回か2回しかチャンスが巡って来ない難しい撮影になるだけに、満足の行くものが撮れるまでは何年もかかるチャレンジだと思う。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

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赤い月 (のぞむ)
2018-04-02 07:26:11
七面山でモニターを見せてもらいましたが、このようにパソコンで見るとなんとも幻想的な赤い月になっていますね。
一昨年の竜ヶ岳の白い太陽もそうでしたが、ちゃんと見えるよりもドラマチックだったかもしれません。
七面山でもこのように見えたらなぁ(;。;)
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流石 (saiya24)
2018-04-02 12:27:23
当日はお疲れ様でした。
私はこの状況なので早々にあきらめて移動しましたが
短い時間でしたが久しぶりにお話できました。
またどこかでパール。ダイヤのときよろしくお願いします。
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のぞむ先生へ (ヨッシー)
2018-04-02 13:22:30
 雲が出たのでここまで赤い月になったのでしょうが、もう少し富士山が見えて欲しかったですね。
七面山は残念でしたが次は丹沢です。また頑張りましょう。
返信する
saiya24さんへ (ヨッシー)
2018-04-02 13:25:21
場所的には左右に移動が可能で良かったですが、あの富士山ではどうしようも無いですね。これだけ写っただけでも奇跡的と思います。
また良い日がありましたら一緒に撮影に出かけましょう。
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