山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

富士北麓のトラキチラン  平成30年9月2日

2018年09月03日 | 花・花・花
 山梨県では数ヶ所の生育地があるがいずれの場所も個体数が少なくなかなか見られないトラキチランである。八ヶ岳に個体数の多い生育地があるが有名になり過ぎて人が入り過ぎている感がある。こちらの生育地も山梨県内では有名で、本来はルートの無い山だが踏み跡らしきものが出来ている。キノコ採りの人たちも入山しているのではないかと思われる。

 この日も朝から小雨が降っていたが明るくなった頃には止んだ。しかし空はどんよりとした雲に覆われて山には雲がかかっている。富士山麓を訪問するのはわざわざ霧と雨の中に突っ込んで行くようなものである。しかし、時期的に今回を逃すと遅くなってしまうであろう。傘とカッパを覚悟で現地に行くが、途中の精進湖あたりでは土砂降りの雨になってしまった。しかし鳴沢まで行くとほとんど降っておらず富士山に向かって林道を進むと青空が見えてきた。どうやら雨は局地的に降っただけらしい。


    林道脇に咲いていた大型のアザミ。


    富士山だけにフジアザミ。富士山だけに咲いているわけでは無く、あちらこちらにある。


    ヒメミヤマウズラはもう終わっている。これはもう遅かったのでは?


    咲き残っていた小さなヒメミヤマウズラ。

 GPSの過去の登録データを見ながら斜面を右往左往しながら登って行くが過去にあった場所には見つからない。さらに上に行ってみると固まって咲いている株を発見したが・・・残念ながら終わっていた。


    やっと見つけたトラキチランだったが既に花は終わっていた。


    近くに咲いていたもの。


    咲き残りをマクロレンズで撮影。

 さらに上へ登るが見つからず、下降しながら探すとようやく見頃の株を1本発見できたが、見つかったのはこれだけだった。


    ようやく見頃の花を発見。


    下から覗き込む。風に揺れてなかなか撮らせてくれない。


    なんとか見ることが出来たトラキチラン。

 この場所はもっと個体数が多いところだと思っていたのだが花仲間の話を聞くとここ数年は数本見つかれば良いほうだそうである。かつてはもっとあったと聞いているがおそらくは減少傾向にあるのだろう。ここだけでなく、県外の生育地も減少の傾向にあると聞く。訪問者の踏み荒らしもあるのだろうが、温暖化による環境の変化も関係しているのではないかと思う。

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2 コメント

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Unknown (かさいひでし)
2018-09-03 17:34:36
こんにちは。このところ大雨だったり、蒸し暑い日だったり不安定な天候ですね。そんな中、良く歩いていて感心します。また作品も植物図鑑をみているように多彩で楽しみです。アザミも色々あるのですね。富士山をバックにアザミ作品が撮れたら見せて下さい。9月ということで、山は秋風ですか。
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かさいさんへ (ヨッシー)
2018-09-04 08:30:05
 天候不順でなかなか富士山が出てくれないですね。台風が去っても空が晴れないのが残念です。花と一緒に天の川が撮れないか画策していますがなかなか実現しません。
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