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山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

滞留河川のヒシを再訪する  令和3年9月1日

2021年09月06日 | 水辺に咲く花
 9月に入ったので、8月中旬に大発生しているのを見つけたヒシの花が咲いている頃ではないかと思う。そしてもうひとつの探し物、ミズアオイもあるとすればそろそろ咲き出す頃である。北杜市でタヌキマメを堪能した後、日没まではまだ少し時間があったので訪問してみる。


    大発生しているヒシ


    以外と花は目立たない。


    たくさん花を咲かせるわけでは無くて、1つの株に1個の花を咲かせるようである。


    ヒシの花。小さくて目立たない。


    クワイとアメリカミズキンバイ


    アメリカミズキンバイは外来種であるがそれなりに美しい。


    今回は望遠レンズを持って行った。


    花弁は4枚である。アメリカミズキンバイで間違い無さそうだ。


    多量に群生しているこの水草


    小さな白い花が咲いている。


    当初はミズヒマワリ(外来種)と思っていたが、花の形がちょっと違う。


    ネットで水生植物を調べてみると、ナガエツルノゲイトウ(ヒユ科)という特定外来種であることが分かった。増殖力が旺盛で駆除が難しいらしい。


    双眼鏡を使ってミズアオイを探してみるが・・・


    あるのはヒシとナガエツルノゲイトウばかり。見つからない。

 ミズアオイがあるとすればこの滞留河川域が最も怪しいと思っている。大量発生のヒシに負けてしまったか、あるいは増殖力旺盛なナガエツルノゲイトウに飲まれてしまったかも知れない。引き続き探索を続けてみたいと思う。

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タヌキマメを再訪する 北杜市  令和3年9月1日

2021年09月05日 | 里に咲く花
 今年ようやく出会ったタヌキマメはどういうわけか普通の青色では無い白花のタヌキマメだった。どこかにきっと普通の青いタヌキマメがあるはずである。一緒に探しに行った北杜市在住の花仲間に探索をお願いしたところ、さっそく見つかったという連絡が入った。午後にならないと花を開いてくれないうえに天候が悪くても花を開いてくれない気難しい花である。本日は曇り空であるが時々薄日が差し込むので、たぶん花開いてくれているのではないだろうか?午後から花に会いに行ってみる。


    花仲間が探し出してきてくれた青色のタヌキマメ


    しかも驚くほどに・・・


    これでもかというくらいに群生していた。


    タヌキマメの花


    側面から見る花。蕾の花はまさにタヌキの尻尾。


    少し離れた場所にも生えていた。


    他の花も見て回る。カワラケツメイ。


    これはツルフジバカマか?


    葉先は切れ込んでいないがヤハズソウであろう。

 白花の咲く場所も訪れてみると、普通の青い花も少しだけ生えていた。


    白花の咲いている場所だが、普通の青い花も少しだけ咲いていた。


    前回訪問時よりも花はたくさん開いている。


    こちらも驚くほど群生している。


    白花のタヌキマメ。愛嬌のある花である。

 今年が当たり年なのかどうかは何年か経過を見て行かないと何とも言えないが、見つからないかも知れないと思っていたタヌキマメにこれほど多量に出会えるとは嬉しい限りである。

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ミクリとタカアザミに出会う  令和3年8月31日

2021年09月04日 | 里に咲く花
 山梨県に生育しているミクリという植物は富士五湖の水辺のどこかに生育しているものだと思っていたのだが、そうではなくて用水路の中に生育しているらしい。空模様は怪しいが意外と雨は降って来ない。おおよその場所を教えていただいていたので探しに行ってみる。


    草ボウボウの用水路の中に背丈の高い葉が生えている。


    長雨で倒れてしまったようである。これでは無いだろうと思ったが、双眼鏡で覗き込んでみると・・・


    驚きのミクリの実が付いていた。


    太い柄から細い側枝を出してそこにイガグリ状の実を付けるようだ。実には柄が無い。

 椹池で見るナガエミクリに比べると大きさはひとまわり大きいように見え、イガグリ状の実の大きさも1.5倍くらい大きく見える。周辺の用水路も散策してみたが、生えていたのはこの場所だけだった。しかし、探していた別の植物に遭遇した。


    ピンク色のアザミのようなものが目に付いた。


    マツムシソウに似ているがこれは何?図鑑には載っておらず、ネットで散々探してノーティアというマツムシソウ科の園芸種と判明した。


    湿地の中に背の高いアザミが咲いている。


    花穂の先端部が湾曲して下向きに花を咲かせている。


    まさかの出合い、これは探していたタカアザミではないか。


    下向きに花を付けるタカアザミ


    まだ蕾のタカアザミ

 タカアザミは用水路の周辺に咲いているという情報は持っていたが、まさかこの場所で出会えるとは思っていなかった。本日はマツカサススキ、オナモミ、ミクリ、タカアザミと、見たいと思っていた4種類の珍しい植物に遭遇した、とても幸運な日だった。雨に少し降られたが傘を差すほどの降りでは無かった。

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山中湖の水辺に生える植物  令和3年8月31日

2021年09月04日 | 水辺に咲く花
 大月に出張の仕事があったのだが、午前中で片付いた。午後からは雨の予報であるが、なんとか降らずに持っている感じである。高速を使って山中湖に移動し、傘を持って湖畔を散策してみる。おそらく、探しているマツカサススキの仲間が生えているのではないだろうか?


    どんより曇り空の山中湖。傘を持って散策に出かける。


    初めて見る色鮮やかな花。これは何?


    花弁は5弁か6弁に見える。ミソハギというミソハギ科ミソハギ属の植物だった。


    良く見かけるがこのハギの仲間も名前を知らない。


    メドハギというマメ科ハギ属の植物。花弁に紫色の筋が入る。水辺を好むようである。


    水辺に咲くこのキクの仲間もたぶん初めて見る。


    オグルマというキク科オグルマ属の植物。水辺や湿地を好んで生育する。


    水量が多くてあまり先まで行けない。タコノアシと思わしき残骸を春に見ているが見つからない。


    これはアブラガヤであろう。


    こっちは探しているマツカサススキではないだろうか?


    ススキの仲間が群生している。


    アブラガヤかと思ったが、双眼鏡で見てみるとちょっと違う。


    探していたマツカサススキのようである。


    思っていた以上にたくさん生育していたこのススキの仲間。


    柄のある球状の穂はマツカサススキで間違い無さそうである。


    こんな植物も生えていた。


    イガグリ状の種、オナモミだ。


    近似種のオオオナモミは良く見かけるがこちらのオナモミはあまり見かけない。先端部に小さく付いている花が雄花である。

 マツカサススキは他の2種のマツカサススキの仲間に比べて個体数は多いようで、比較的見つけ易いのではないかと思っていたが、これほどたくさん生育し、しかも群落を作っているとは思ってもいなかった。そして探していたが情報が少なく、どこを探せば良いか分からなかったオナモミにも出会うことが出来た。天候が悪くて植物の写真の彩度が悪いが、収穫十分な探索となった。

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夏の北岳へ(2日目後編) 令和3年8月29日

2021年09月03日 | 高山に咲く花
 早朝5時半に北岳肩の小屋を出発し、花を見ながら9時に北岳山荘に到着した。休憩して水をいただいて、これからが本日の本番、トラバース道に向かう。目的のサンプクリンドウやアカイシリンドウが咲いているはずである。それと6月下旬に訪問した際はまだ葉を展開していなかったヤツガタケシノブやイワウサギシダも見ごろになっているはずである。


    雲に浮かんでいる富士山


    この季節の北岳トラバース道を代表する花、キタダケトリカブト。


    キタダケトリカブト。葉の切れ込みが深い。


    花柄に生えている毛は屈毛である。もしも直毛だったら、それはホソバトリカブトであろう。


    お目当てのサンプクリンドウが咲いている。


    サンプクリンドウ


    天候に恵まれて花は全開である。


    咲いているのを見るのは初めてである。


    アカイシリンドウ


    アカイシリンドウの花


    岩の隙間を覗き込んでシダを探す。やっと見つかったヤツガタケシノブ。この株しか見つからなかった。


    トガクシデンダ。小型のものばかりだった。ナヨシダとの区別がまだいまひとつである。


    タカネシダ。個体数は少なく、減っているように見える。


    イワウサギシダ。確認できたのはこの1ヶ所のみ。


    石灰岩の隙間から生えるキタダケデンダ。


    キタダケデンダは、発見以来あまり変わっていないように見える。


    たぶんヒゲハリスゲ。種が丸く無く扁平である。


    クロミノウグイスカグラ。右上に茂っているのはクロマメノキ。


    見たかったのはこの黒紫色の実。もう少し大きい実が成るのかと思っていたがギンナンの実くらいの大きさだった。

 見たかったサンプクリンドウとアカイシリンドウは想定していた以上にたくさん咲いていた。しかし、もう1種類のリンドウの仲間、ヒメセンブリはまだ時期が早かったようで1株も見つからなかった。ここでもまたメンバーから大幅に遅れをとってしまう。八本歯のコルを12時に下山開始すれば最終バスには余裕で間に合うはずであるが、ほぼ予定通りの時間に通過となった。


    赤い実が成っていたオオヒョウタンボク


    オオヒョウタンボクの実


    少し枯れ始めたカラフトメンマと鳳凰山


    ソーラスは小羽片の葉軸と辺縁の中間あたりに付着する。


    草を食べ尽くしてよほど食べ物が無いのか、食害に遭ったカラフトメンマ。

 稜線上は涼しい風が吹いていたが大樺沢に下りてくると風が無く蒸し暑い。汗だくになって途中で水が尽きてしまい、沢の水を2度汲んで飲んだ。上流側の沢の水は雪解け水が入っているのか、冷たくてとてもおいしかった。最終バス出発の30分前に広河原バス停に到着した。メンバーの足を引っ張ってしまい申し訳なかったが、たくさんの花やシダや植物に出会えた充実した山行となった。星空も素晴らしかった。しいて言うならば、イネ科やカヤツリグサ科の植物はこの時期だと既に遅く、8月初旬がベストシーズンなのではないかと思う。来年また訪問できるならば、キタダケカニツリとリシリカニツリをしっかりと見分けてみたいと思う。

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夏の北岳へ(2日目前編) 令和3年8月29日

2021年09月03日 | 高山に咲く花
 前夜は筋肉痛のための痛み止めと、睡眠薬を飲んで寝た効果が出てぐっすりと眠れた。そしてほぼ予定通りの未明3時半に目が覚めた。寝具を片付け、出発の準備をして4時に小屋の外に出る。


    薄明の空に昇って来たオリオン座と冬の大三角形


    仙丈ケ岳と夏の天の川


    仙丈ケ岳の上に天の川が立ち昇っているが、半月くらいの明るい月が照らすため星はあまり写ってくれない。


    富士山の上に昇るオリオン座と冬の大三角形


    日の出を山頂で迎えるために既に出発している人たちがたくさん。


    テント場と夜明けの富士山


    朝の空のグラデーション


    夜明けの富士山

 朝食は5時からでちょうど日の出の時間と重なってしまうため、日の出目前にしてカメラを撤収し朝食のために順番をとって並ぶ。本日は山頂を越えて北岳山荘まで行き、折り返してトラバース道を通過し八本歯のコルから左又を下るコースを辿る。行程が長いうえに見る花がたくさんあるので、5時半に集合して出発である。


    日の出を少し過ぎた頃に出発する。


    タカネマンテマはもう終わっている。


    今年は当たり年だったようで、たくさんタカネマンテマに出会った。


    筒状の萼が割れて種が見えていた。


    風で揺れてなかなか撮らせてくれないが、コモチミヤマイチゴツナギではないかと思う。


    北岳山頂付近に咲いていたタカネビランジの白花


    もう終盤のミヤマアシボソスゲ


    ミヤマアワガエリはあちらこちらにたくさん生えていた。


    コメススキ


    出会うのは難しいだろうと思っていたこのコメススキも見ることが出来た。


    ヒゲナガコメススキ。風に揺れてなかなか撮らせてくれない。


    岩の隙間から生えているナヨシダ


    終盤のハハコヨモギ


    葉が白っぽいキタダケヨモギ。こちらももう終わりかけである。


    タカネシオガマはミヤマシオガマに比べると地味に見える。


    シコタンハコベが満開


    雲の彼方の富士山


    雲が湧く間ノ岳


    振り返って見る北岳


    キンロバイと中白根山

 足が遅いうえに三脚を出して写真を撮るので、どうしても他のメンバーから遅れてしまう。だいぶ遅れてしまったが北岳山荘に9時ごろ到着した。ほぼ予定通りの時間である。天候に恵まれてたくさんの植物に出会うことが出来た。しかし、風が強くてなかなか撮れない花も多く、特にカヤツリグサ科やイネ科の柄の長い植物はほとんどがブレブレの画像になってしまった。

 さて、ここから先のトラバース道に咲く花とシダ類が本日のメインイベントである。北岳山荘はコロナ対策で閉鎖中であるが知り合いの小屋番は常駐している。水をいただいて先に進む。

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夏の北岳へ(1日目後編) 令和3年8月28日

2021年09月02日 | 高山に咲く花
 朝1番のバスで広河原にやって来たが、北岳稜線に抜け出たのはもう午後の3時になってしまった。素直に歩けば午後4時には宿泊地の北岳肩の小屋に到着出来そうであるが、森林限界を超えた北岳稜線の草地や岩の隙間には知らない草がたくさん生えている。特にイネ科の植物はさっぱり分からないものばかりで、キッチリと写真を撮っておいて下山してから調べたい。到着が遅くなってしまって小屋番の人たちには申し訳ないが、もう少し稜線の植物を楽しませてもらう。


    北岳稜線から見る甲斐駒ケ岳と仙丈ケ岳。今日は1日天気が良い。


    先端部に雄小穂、その下に数個の雌小穂がある。雌小穂がほっそりとしており、これはイワスゲであろう。稜線上で最も普通に見かけるスゲ。


    こっちは何?イワノガリヤスに似るが小穂が密に付いており、ミヤマノガリヤスではないかと思われる。


    これはカニツリグサの仲間であろうが、何カニツリ?


    穂の柄を見ると毛が生えていない。キタダケカニツリと思われるが枯れかけているので確信は無い。


    まだ柄の緑色のものがあった。


    やはり毛が生えていない。


    おそらくキタダケカニツリであろう。


    北岳肩の小屋の前に生えていたスゲ。先端が雄小穂でその下に数個の雌小穂が付く。


    雌小穂がイワスゲに比べて太く、鱗片の芒(ノギ)が目立つ。これはミヤマアシボソスゲであろう。


    肩の小屋のベンチ前に生えていたカニツリグサの仲間。


    枯れかけているが柄には毛が生えている。これはリシリカニツリと思われる。


    草地の中に生えていたものはまだ柄が青かった。


    これにも毛が生えており、リシリカニツリと思われる。


    ミヤマアワガエリ


    群生していたウメバチソウ


    イワギキョウもたくさん咲いていた。

 5時少し前に北岳肩の小屋に到着した。先に到着した山仲間が私の到着が遅れることを小屋主さんに告げておいてくれたようで、すんなりと受付を済ませることが出来た。幸いにして夕食時間は5時40分だったので、少し休憩時間をとってから夕食となった。

 夕食を済ませて寝床の準備をしてから星空を見に行ってみる。8月中旬に地球に最接近した木星とその近くに土星が並んで輝いているはずである。西の空には明るい金星と水星が接近しているであろう。今宵は絶好の星観察日和であるが、明日のことを考えるとあまり夜更かしは出来ず、消灯時間の8時までと時間を決めて星空を眺めることにする。


    富士山の上に輝く明るい木星とその右上に輝く土星


    西の空に沈んで行く金星とその右に輝く水星


    北岳山頂に立ち昇る天の川


    天の川と木星・土星


    立ち昇る天の川。北岳には雲が巻いてきた。


    あっという間に空は雲におおわれた。時刻は7時45分、本日はここまで。

 高山性のイネ科植物は図鑑や資料が乏しく、山渓の「日本の高山植物」と「レッドデータプランツ」以外は持ち合わせていない。そのため判別が間違っているものが多いと思うがそのつもりでご覧いただきたいと思う。たくさん見て目が慣れてくれば、もっと正確に判別できるようになるかも知れないが、いつになることやら。明日の天気も晴れそうである。どんな景色と植物に出会えるのか、楽しみである。筋肉痛を少し起こしているので、痛み止めのロキソニンを内服して寝る。(2日目前編に続く)

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夏の北岳へ(1日目前編) 令和3年8月28日

2021年09月01日 | 高山に咲く花
 まだ暑い日が続いているが、8月下旬の北岳はもう秋の風が吹き始めている頃だと思う。ずっと長雨が続いていて天候に心配があったが、直前に天気予報が変わり訪問する8月28日、29日の2日間は晴れとなった。おそらく、夏の終わりに咲くリンドウの仲間が咲いている頃ではないだろうか?6月下旬の開山日に登った時に見たカヤツリグサ科やイネ科の植物がどうなっているのかも気になる。そしてもうひとつ、トリカブトの仲間の違いと分布もある程度調べてみたいと思っている。体力的な不安があるが、それ以上に期待を抱きつつ、北岳に登ってみる。


    天気に恵まれて青空の中に北岳が聳え立っている。


    エゾサカネランは結実して実が付いていた。


    初めて見る北岳のトラキチラン。見つかったのは1株のみで、既に痛み始めていた。


    御池小屋近くで見たトリカブト。


    花茎を見てみると屈毛である。これはキタザワブシであろう。


    御池小屋周辺のハンゴンソウ群落。


    かつてはセンジョウアザミが群生していた場所であるが、鹿の食害を受けてハンゴンソウに置き換わってしまった。


    草すべりを登る。見下ろす白根御池とその向こうには鳳凰山。


    センジョウアザミで戯れるウラギンヒョウモン


    エゾシオガマが咲いていたが、食害の影響か、数が少ないうえに背の低いものばかり。


    白根御池から上の草地では普通に見かけるオオバショリマ


    ソーラスは小羽片のやや辺縁寄りに並ぶ。


    草すべりの中に生えているトリカブト。


    花茎を調べてみるとほとんどが屈毛で、キタザワブシと思われる。


    しかし、時々違うものが混じっている。


    このトリカブトは花茎が直毛である。おそらくこれがホソバトリカブトであろう。


    葉を見てみると切れ込みが少し深いように見えなくもないが、葉だけで区別するのは難しそうである。


    ミヤマハルガヤはもう枯れかけていた。


    イワノガリヤスは普通に生えている。


    草地を彩るタカネナデシコ


    サンカヨウの青い実を見たかったがまだ成熟していなかった。


    イブキトラノオの群生


    イブキトラノオ


    稜線に生えるコスギラン


    数が少しずつ増えているように見える。


    仙丈ケ岳と甲斐駒ケ岳

 一緒に登った仲間たちから遥かに遅れてやっと北岳の稜線に登り着いた。もう少しで宿泊予定地の北岳肩の小屋である。足がガクガクで登るたびに衰えを感じる北岳である。しかし、この稜線上は分けの分からないカヤツリグサ科やイネ科の植物がたくさん生育していて、すっかり足が止まってしまった。(1日目後編に続く)


    たぶんキタダケカニツリ

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八ケ岳裾野の湿地周辺を探索  令和3年8月27日

2021年09月01日 | 山に咲く花
 マツカサススキの仲間3種類のうちヒメマツカサススキをようやく見つけることが出来た。次にコマツカサススキを探しに行ってみようと思うのだが、最もありそうなのが八ヶ岳の裾野にある湿地である。他にもいくつか見てみたい植物が生育しているはずである。午後から探索に出かけてみる。


    八ヶ岳の裾野にある湿地。ホタルイと思わしき水草がたくさん生えている。


    たぶんホタルイ。


    この湿地の中にも数は少ないがサワギキョウが生えていた。


    山梨県では椹池でしか見たことが無かったが、ここにもあったサワギキョウ。


    探していた花のひとつ、アサマフウロ。


    もう終盤だった。他のフウロソウに比べて赤紫色が濃くて色彩鮮やかである。


    この水たまりの中に生えているヒルムシロの仲間も見ておきたかった水草のひとつ。


    残念ながら花穂はひとつも確認出来なかった。少し波打っているこの葉はフトヒルムシロではないかと思う。


    初めて見るカヤツリグサ科の植物が生えている。


    1つの雄小穂と1つの雌小穂が離れて付いている。オニナルコスゲと思われる。


    湿地で最も普通に見られるアブラガヤ。

 アブラガヤがたくさん生えている湿原の中を双眼鏡で覗き込んでみたが、残念ながら目的のコマツカサススキは発見出来なかった。他の場所に生育しているのかも知れない。


    沢沿いに群生して咲いていたツリフネソウ


    トリカブトが咲いている。


    おそらくツクバトリカブトと思われるが、花柄の部分を見てみると屈毛である。


    これも探していた花。


    ナガミノツルキケマン


    個体数は少ないが、八ヶ岳にも生育しているのが確認された。


    花付きはあまり良く無かった。

 八ヶ岳にもナガミノツルキケマンが生育しているという話は昨年聞いていたが、発見できるかどうかはかなり心配があった。教えていただいた場所とその周辺を探索してみたところ、個体数は少ないながら生育を確認することが出来た。情報を提供してくれた山仲間に感謝したい。

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