後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

三浦半島の観光(1)観音崎、久里浜、津久井浜

2012年02月01日 | 写真

三浦半島は黒潮が洗っているので冬でも温暖です。冬に行く観光地として良い所です。今回は観音崎に一泊したのでいろいろな観光地をゆっくり訪問できました。写真を使ってご案内したいと思います。ご気軽にご覧下さい。

まず浦賀水道を照らしている観音崎灯台を示します。

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上の写真の灯台の左足元に巨大なLPG運送船が写っています。浦賀水道はひっきりなしにコンテナ船や自動車運搬船やタンカーが通ります。消費文化の凄さが実感出来るのです。

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灯台は逆光で撮るのも良いのではないかと思います。

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このように順光で撮ると鮮明に写りますが、味わいの無い写真になりました。

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京急観音崎ホテルの門です。平らな建物ですが部屋からの海の風景が良いことが自慢のホテルです。阪急の「The宿」から予約したのでかなり安く泊れました。部屋も良質で、レストランも海がすぐ下にあり、サービスも良かったです。別棟の大浴場も清潔でした。

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上と下は部屋の窓から撮った写真です。横濱のランドマークタワーから東京方面、そして対岸の房総半島が良く見えました。

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部屋に双眼鏡が置いてあります。浦賀水道を往き来するいろいろな船を眺めながら暗くなるまでビールを静かに飲みました。

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ホテルの近所に横須賀美術館があります。建物が藝術的で美しいところです。開館時間に合わなかったので展示は見ませんでしたが次回は見たい所です。

観音崎の駐車場を出て、三崎方面へ向かうとすぐに海に面した展望台と自然博物館があります。駐車場があるので、ゆっくり太平洋を眺めることが出来ます。水仙が沢山咲いていました。

そこから浦賀を通過して久里浜の港沿いの道に入ると「ペリー上陸記念公園があります。

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公園の中央には大きな記念碑が立っています。その右手奥には記念館がありペリー上陸に関連した展示があります。

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この記念公園は国費で運営されているのか展示物が立派です。予算に余裕があるのか入場無料です。

江戸幕府がアメリカの圧力に屈して、1852年に開国した歴史的記念物です。これ以後日本はロシアや欧米列強と通商条約を作り富国強兵の嵐の中に巻き込まれて行くのです。

そんな感慨を覚えながら車を運転して、下の写真の津久井浜にでました。

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この砂浜は三浦半島では珍しく広い海水浴場です。砂が綺麗で、ゴミが皆無です。その上、美しい種々の貝殻が落ちているのです。壊れていない貝殻です。

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貝を夢中で拾った後は、足跡ひとつない渚をご機嫌で走っている老妻です。

それはそれとして、三浦半島の観光地は近年よく整備され眺めの良い場所には駐車場があり、展望台があります。その上大部分の駐車場は平日は無料なのです。心豊かにゆっくり散策できるのです。夏は賑わいますが、冬は静かです。温暖です。水仙が沢山咲いています。(続く)


大船渡のまちを輝かす・・・イー・ピックス出版の熊谷雅也さん

2012年02月01日 | 日記・エッセイ・コラム

熊谷雅也さんの出版社は大津波に襲われました。しかし大船渡市の人々へ勇気と、輝きを与えています。人々を元気にし、希望をもたせ、また立ちあがらせています。そして何故か光を与えているようです。その訳を書く前に、寒い大船渡に住む熊谷雅也さんを活き活きした水仙の花で囲んでみたいと思います。昨日撮って来た城ケ島公園の水仙です。

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熊谷雅也さんは東北大学を卒業後、大船渡市にイー・ピックス出版社を作りました。徒手空拳で会社を作ったのです。

この出版社は非常に特別な事業を主にして長く続いています。地元の隠れた執筆者を発掘し、本を製作し、全国へ販売して来ました。10万円位の自費出版ですが、出版した本の書籍コードを取り、全国の販売ルートに載せます。インターネットでも販売しています。

自費出版といっても内容の質が大変良いのです。その上、編集、装丁も良いので自分の本棚に長く保存したくなります。

10万円で自分の本が出来、全国へ流通するのです。その仕組みを熊谷が考え出し、イー・ピックス社のホーム・ページに明快に説明しています。(http://www.epix.co.jp/profile.html)をご覧下さい。熊谷さんの偉さはそれだけではありません。

大船渡市の活性化のための文化活動を幅広く行ってきたのです。2004年には大船渡の希望者をつのって、「ケセン遣欧使節団」を編成し、ローマ法王のヨハネ・パウロII世に謁見し、自分の会社で出版したキリスト教関係の本を献納して来たのです。ケセンとは岩手県の気仙郡地方の事です。独特の方言が使われているので興味深い地方文化が存続しています。ケセン遣欧使節団」という名称は「天正少年遣欧使節団」や伊達正宗派遣した「支倉常長遣欧使節団」にちなんだ名前です。

ローマ法王、しかも偉大だったヨハネ・パウロ2世に謁見出来、自分で作った本を捧げるという事は国際的にあまり前例のない大仕事なのです。熊谷さんは、それをいとも簡単に実行したのです。ケセン語を話す8万人の人々をひかり輝かせたのです。

以前、私は、明治維新後の翻訳文化の根本的な間違い・・・山浦玄嗣著「イエスの言葉」-ケセン語訳ーを絶賛する! という記事を掲載しました。

「イエスの言葉」を書いた山浦さんが熊谷さんを親友として紹介しています。そして熊谷さんの会社も津波で流されてしまったが大船渡の人々が元気になるように活躍していると書いています。

そんないきさつで以下のようなメールの交換をしました。

それはそれとして、今日はケセン地方の人々が復興に立ちあがり、一日も早くもとの生活を取り戻せるように心からお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

参考資料:

イー・ピックス出版社:熊谷雅也さん

http://www.epix.co.jp/profile.html

2002年4月28日、すばらしい晴天の元、日本国・岩手県気仙地方の28人のケセン遣欧使節団はケセン語訳聖書を携え教皇ヨハネ・パウロ二世に謁見し、東北の一方言「ケセン語」に訳された聖書『ケセン語訳聖書全四巻』を献呈した。人口のわずか8万弱の言語で聖書が翻訳された例は画期的であり、しかもその翻訳は聖書の原典である「ギリシア語聖書」から訳された非常にレベルの高い翻訳である。
この仕事はバチカンによって「文化史的に意義深いものである」と評価され、日本における聖書翻訳や福音宣教のあり方に大きな影響を与える意義深い仕事となった。

=======メールの交換=============

イー・ピックス出版
熊谷雅也様
はじめまして。こんにちは。
突然メールを差し上げる失礼をお許し下さい。
お忙しい中恐縮ですが、2つのお願いが御座います。
貴社のホームページを拝見し感銘を受けました。
自費出版事業を大船渡市という地方都市で成功させて
いる事にまず感銘しました。
その上、出版された本はどれも質の高いような感じがしています。
(1)そこで、貴社のことを私のブログでご紹介させて頂きたいと思います。
どうぞお許しの程をお願い申し上げます。
私のブログは、http://yamanasi-satoyama.blog.ocn.ne.jp です。
(2)以下の山浦玄嗣様あてのメールをご本人へ転送して頂けませんでしょうか?
以上に2件のお願いをよろしくお願い申し上げます。
突然のお願いで大変失礼とは存じますが、失礼の段はお許し下さいますようにお願い申し上げます。敬具、後藤和弘
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山浦玄嗣様
突然メールを差し上げる失礼をお許し下さい。
「イエスの言葉」-ケセン語訳ーを読み大変感動致しました。
そこで小生のブログに2つの読後感想文を下記のような題目で
掲載しました。
ご笑覧頂ければ嬉しく思います。
(小生は1936年生まれ、昭和33年、東北大学工学部卒です)
私のブログは、http://yamanasi-satoyama.blog.ocn.ne.jp です。
主がいつも、いつも山浦玄嗣様を大事になさって下さいますようにお祈り致します。
敬具、後藤和弘
===========熊谷さんからの返事=========
後藤和弘 さま
いつも当社の出版活動を応援いただきまして有り難うございます。
お申し出頂きましたブログへの掲載の件、了解いたしました。
また、山浦先生にも転送いたします。
後藤様は東北大卒とのこと。私は後藤様の後輩になります。
昨年NHK教育テレビで放映され大変好評だった「こころの時代 ~ようがす引ぎ受げた~」が再放送されます。
この番組は山浦さんが震災を通して感じた事を取材に応じて答えているもので、全国的に大変な評判となりました。
放送は、以下の2回です。
2月 5日(日)午前5:00~6:00 教育テレビ
2月11日(土)午後1:00~2:00 教育テレビ
もしよろしかったらどうぞご覧ください。また、ご友人にもお勧めいただければ幸いです。
イー・ピックス/(有)大船渡印刷
熊谷雅也
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