山梨県、北杜市の甲斐駒岳の山麓にある小屋に行き、周囲の山林を歩いて来ました。
気温は零度で北風の強い日でしたが、太陽が暖かく射しています。
空気が新鮮で、清浄でした。山林の中は梢を吹きわたる風の音だけです。誰も居ません。久しぶりに悠然とした気分を楽しんで来ました。
家を朝8時に出発し、小屋へは10時30分に着きました。137Kmの行程です。すぐに薪ストーブを焚き、お昼まで家内と一緒に今日の新聞をゆっくり読みました。
お茶を淹れ、簡単な昼食を済ませました。その後、山林の中をひたすら歩きまわりました。途中に鬼家雅夫さんの山荘に寄り、少し立ち話をしました。クリンソウの芽が出ている陽だまりは春の気配さえしていました。
山林はすっかり落葉して、陽射しが明るく射し込んでいます。今日は、何時もいる猿も居ません。鹿も見えません。風の音だけです。そんな山林を歩くだけで心が楽しくなります。幸せ一杯の時間が流れます。若い時には味わえなかった楽しみです。
早めの帰宅で、4時30分に家に着きました。
下に写真をお送り致します。山林を散歩なさっていると想像しながら、お楽しみ下さい。お楽しみ頂ければ嬉しく存じます。
・小屋の東側の坂道を登るとこのような牧草地です。以前は28頭の乳牛がいましたが、牧場主が老境を楽しむために止めてしまいました。大変お世話になったので、現在でも、その新築した豪華な家に時々挨拶に寄ります。
・牧草地の西側は密生した雑木林でしたが、昨年、伐採が完了して、こんなに広々した空き地になりました。後ろの山並みの奥に地蔵岳が少し見えます。
・30年以上の友人の鬼家雅夫さんの山荘に寄りました。上の写真はその山荘から本道へ出る道です。山道に来ると何故か家内が駆け出して、先を行きます。
・今日は晴天で、気持ちが良かったので鬼家さんの山荘の西側に広がる雑木林をつき抜けて、甲斐駒岳の写真を撮りに崖の上まで行きました。残念ながら甲斐駒も八ヶ岳も雪雲に覆われて居ました。上の写真は小屋へ帰る登り坂です。車が1台やっと通れる幅の道です。両側は太い松林になっています。夏には松蝉がうるさい程鳴いています。しかしこの松林も間もなく伐採される予定です。
・松林を過ぎるとこのように明るい雑木林の中の道になります。はるか前方を家内が走っています。もう小屋まですぐです。
小屋で一休みして、車で帰って来ました。ゆっくりとした時間の流れを楽しんだ老境の一日でした。(終り)