このブログの記事にいつも、コメントを下さるサッチ~さんという女性の方がいらっしゃします。
コメントは短い文章ですが、情感豊かで、何故かしみじみさせられます。どのような人生を過ごせばこのようなコメントが書けるのでしょうか?何となく興味が湧いてきます。
そこで数多くの過去のコメントを繋ぎ合わせて、その方の人生を偲ぶよすがにしたいと思いました。子供の頃から少女時代、青春と、長い結婚生活、そして終の棲家を鎌倉に決めるまでがボンヤリ分かるように繋いでみました。
私はこのような読者を持ったことを誇りに思います。嬉しいです。感謝します。
このブログは何時も同じような花々の話や樹木の話です。興味本位の面白い記事はありません。静かな記事だけです。それにもかかわらず読み続けて下さる方々が居るのです。
読んでコメントを下さる方々へ感謝します。
勿論、コメントを下さらない方々にも、素晴らしい方が沢山居ると信じています。
私は全ての読者を心から誇りに思っています。その一例を下に示します。
======サッチ~さんという女の一生========
子供の頃に住んで居た家の追憶
子供の頃、庭に大きな鈴かけの木が二本あって、台風の時にはユサユサと大揺れし、翌日は落ちた実を拾うのが楽しみでした。
今日は温帯性低気圧に変わった台風の風が吹き荒れ、雲の早い流れに心が揺さぶられるように感じる一日でした。
こちらのページ記事を拝見すると、懐かしい鈴のような実が落ちていてビックリしました。
仙台のお話に続いてこのお話を読んで、私も深い寂しさと懐かしさの入り混じった気持ちを感じました。
遊び場は明治神宮外苑と青山墓地
小さい頃は生家のすぐそばの外苑で良く遊びました。
白松となんじゃもんじゃの大木と広い芝生の中に現れる絵画館の中には明治天皇にまつわる大きな軍隊の絵画が主に飾られていますが、木々の間から海を臨み見るような小さな風景画が一枚だけあり、小さい頃の私のお気に入りでした。
その絵が10年ほど前に大沢たかお主演の「解夏」という映画の伏線となって登場し、切ない内容と相まって胸が締め付けられました。
小さい頃の夏には絵画館前は窪地に水を張って無料プールになり、セミの声と子供達の歓声が溢れる最高の遊び場でした。
外苑の緑の中を寂しさと懐かしさを抱きしめてゆっくりと散歩してみたい気持ちになりました。
そして、墓地の散歩が好きという記事を拝見させていただいておりますと、私も子供のころからお墓で遊ぶのが大好きなので、つい笑ってしまいました。
お墓に刻まれた年号を見たりしながら、その方の生きていらしたころを想像すると同じ時代を共有しているようにワクワクしてきてとても楽しいのです。
実家の墓地は青山なので、亡くなられているとはいえ明治の大君のお墓がたくさんあり、だれにも気兼ねせずに気軽にお邪魔できるのですから嬉しくなってしまいます。
外国でも墓地には寄り道したくなります。
生前を忍ばせる言葉や彫刻が美しく飾られていることもあり日本とはまた違った趣です。
どちらでも皆様静かにお休みになっておられますが、帰り道は振り返らずに来た道と違った道を通るようにしております。
今は亡き父母から教わった怖くてちょっとドキドキするお墓の楽しみ方の一つです。
(その母は私の心のよりどころでした。それなのに中学生のころに亡くしました。母はマリア様のように身も心も美しく博愛の人であったのです。母の洗礼名はマリアです。)今度どこかで見知らぬお墓に立ち寄る時には藤山様にならいまして「お邪魔してもよろしいですか?」と心の中で尋ねてみようと思います。
少女の頃、イエズス会のイグナチオ教会へ14年間通う
イグナチオ教会は、少女時代に学校の関係で14年間通った教会です。
聖書を勉強することは、西欧の思想を深く知る上でも、一般的な古典としてとらえても、教養を深める学びの場として適切であるかと思います。
中高年にとっては、人生を省みる良い機会になりそうです。
いつも深い示唆をいただき感謝しております。
・・・そして白鳥の記事を見て、BeatlesのLet it beの歌詞を思い出しました。
ありがとうございました。
父が熱心な仏教徒、母がクリスチャンの私の心の中のわだかまりが溶けるような内容でした。ありがとうございました。
大学の思い出とドイツの思い出
Fulbright Fellowships とは、その名のとおりの留学体験ですね・・・
私が大学生のころの教授にはフルブライトの経験者が何人かいらっしゃいました。
経済成長期に豊に育って気持ちが弱い私達学生よりも、青年のような真っ直ぐな方が多かったような気がします。
話は変わりますが、子供の頃、ドイツに行きました。
藤山さんも行っていた頃の1971年に私もドイツに行ったことがあります・・・
まだ子供の頃ですが夏休みに1ヶ月間学校主催のヨーロッパ旅行に行かせてもらったのです。
憧れのファッションの都パリも、大好きなビートルズのロンドンも行ったのですが、一番美しいと感動し食事もおいしかったのは地味なはずのドイツでした。
今でもあのころのままの懐かしい風景ですね!
ドイツで買ったシュタイフのぬいぐるみを抱いて日本に帰りました。今でも大切にしています。
結婚生活のある情景
栃木県庁の目の前の屋根のある部分のベンチに、いつもいつもホームレスがいました。
どういう表現が正しいのかわからないのですが、荷物も少なくダンボールなどを使って横になっている姿は、それまで見たことがありませんでした。そして彼は常にそこにいたのです。
私は毎日のように犬の散歩で彼の前を通り過ぎました。
秋が深まる頃、私は夫に「こんなところで冬を過ごしたら死んでしまうよ!なんとかならないの?」と相談しましたが、彼は「好きでやっているんだから放っておけ!夜はどこかに移動して寝ているんだよ。自己責任なんだから。」と相手にしてはいけないと言いました。
県知事も通る県庁の前です。
誰かが手を差し伸べるだろうと私も何もしませんでした。
ある極寒の冬の日、そこを通りすがると彼の姿はなく、ベンチには人が寝転がれないように3分割するような手すりがつけられていました。
彼は保護されたと思いたいけれども、おそらくは凍死したのでしょう。
「愛の反対は無関心」マザーテレサの言葉が胸に刺さります。
===夫の転勤でいろいろな土地に住む========
ウツギ可愛いですね~
深紅から純白までありますよね^^
何回も挿し芽で増やしましたが、転勤で移動するたびに残してきました。
自然に混じるのか絞りのようになったりもしますね・・・
思い出の各地の庭で何色の花が咲いているのでしょうか・・・
今の時期に雑木林を歩くと、エゴノキの香りに誘われてでしょうか、古い記憶が蘇ります。
終の棲家
12月に東京の住居をたたみ海の近くに引っ越ししました。
実家を売り払い子供のころの思い出と別れる寂しさを経験しましたが、越してきてみれば幼いころに母と桜貝を拾い集めた由比ガ浜まで車で10分かからない場所です。
子供のころの幸せな記憶に救われることは本当に多いですね。
同じように子供のころの辛い思い出から立ち直るのも容易なことではありませんが