三浦半島の西海岸にある佐島はのどかな、そして孤立した楽しい別天地です。昔から何度も遊びに行った私のお気に入りの海岸です。葉山と三崎港を結ぶ134号線から入る自動車道路は2ケ所しかありません。
三崎から北上して行くと自衛隊の少年工科学校の前を過ぎると間もなく「佐島入口」という看板のついた交通信号機があります。そこを見逃さず、確実に左折します。すぐに佐島トンネルをくぐり、少し走ると下のような穏やかな入り江が広がっています。佐島漁港です。
この佐島では楽しみはいろいろあります。
(1)地魚のお寿司や地魚の料理を楽しむ。(2)漁港前で地元で取れた新鮮な魚を買う。(3)港の向こう側の天神島へ渡り、横須賀市天神島自然教育園の磯公園を散歩する。展示館も見る。(4)佐島マリーナのレストランや店に寄る。(マリーナ本部は高級なホテルになっています。)(5)天神島側の岸壁を散歩しながら海の景観を楽しむ。などなどです。
上の写真は天神島側から佐島漁港を見た風景です。
下の写真は左が沖次郎という地魚専門の寿司店で、右が「かねき」という地魚料理店です。この2店はお薦め出来る店です。
沖次郎は握り寿司が美味で、「かねき」は地魚の刺身や海鮮丼が美味です。
今回は「かねき」で地魚の海鮮丼を食べました。魚が苦手の家内が新鮮な魚はこんなに美味しいのですねと感動していました。
「かねき」は佐島港沿いの道を折れて、天神島へ行く道に入ってすぐ左手にあります。沖次郎は佐島入口から入って、佐島トンネルを潜ってすぐの右手にあります。どちらも無料駐車場がありますが、週末や祭日は満員です。平日がお薦めです。
次は天神島にある臨海自然教育園の写真を示します。
この教育園の入り口事務所を振り返った写真です。入場無料で、のんびりした雰囲気です。
下はこの教育園の沖にある笠島です。海鵜やカモメの棲息島です。
海の向こう側は相模湾と伊豆半島です。笠島の岩礁の向こうに江の島が小さく見えます。
広い無料駐車場はこの教育園のビジターセンター前にあります。駐車したらセンターに行き、臨海自然教育園へ行きますと断ってから散歩に行きます。駐車票をくれますので時間制限なく散歩できます。
さて天神島の高台には佐島マリーナのホテルやレストランがあります。高台に車で登り、レストランで食事をするのもお薦めです。そしてその高台の駐車場から漁港や沖の方の海原を見て楽しみます。下に駐車場から撮った写真を示します。
佐島は 孤立した別天地なので人の行かない小さな浜辺を探して、ぼんやり海を眺めて時を過ごすのもお薦めです。
さて次は葉山です。葉山は北半分にヨットの発祥地の鐙摺港や はなやかな葉山マリーナがあります。幾つかの洒落たレストランや日影茶屋という有名な料亭もあります。しかし今回は隠れた穴場の「しおさい公園」について少し詳しくご紹介したいと思います。
この公園は葉山の御用邸の北の部分を開放して公園にした施設なのです。従って昭和時代の御用邸の雰囲気が流れていて、何故か懐かしく、そして心豊かになる公園なのです。しおさい公園は3つの部分からなっています。昭和天皇が集めた貝や小さな魚類の標本を展示している建物、その裏手の見事な日本庭園、そして松林の中の散策路です。まずこの3つの部分の写真を1枚ずつ示します。
・貝や魚類の標本の展示館の木造の入り口は昭和天皇が出入りしていた葉山御用邸の北館のものです。
・上が日本庭園の一部で、下が松林の散策路です。
・この松林の北隣に神奈川県立美術館があり、この右手に連絡通路があります。
「しおさい公園」から県立美術館へ歩いて行けます。下の写真は美術館の駐車場から撮った写真です。行った時はあいにく休館日でしたが、以前訪問したことがあります。中のレストランの内装が芸術的で、料理も良かったです。
・ところで美しい貝殻のお好きな方々もいらっしゃると存じます。そこで最後にそのような写真をお送りして、今回の「三浦半島の観光」の連載記事の終りと致します。
お読み頂きまして有難う御座いました。(終り)