後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

女の見栄っ張りと虚栄心に驚く

2012年02月24日 | 日記・エッセイ・コラム

読売新聞に「人生案内」という欄があります。毎日、毎日、人生の悩み事を読者が相談するコーナーです。相談に乗ってくれる人はいろいろですが、作家や弁護士などのいわゆる人生の達人です。答えが面白いので時々読んでいます。

今日の相談は主婦からで、良い夫を持っているが絶対に許せないことがあるというです。散々自分の夫の自慢をした後で、折り畳み傘を使わないで、雨になると長い昔風のコーモリを持って行くのが許せないと言うのです。

何故、これが彼女にとって絶対に許せないか、あなたには想像がつきますか?

折り畳み傘を買えないほど貧乏だと他人から見られるのが恥ずかしい。顔から火が出るほど恥ずかしく、我慢出来ない。夫にその事を言っても取り合ってくれないという悩み事なのです。

ライターの最相葉月さんが丁寧にいろいろな例を並べて、夫に好きなようにさせなさい。長い昔風のコーモリの方がいろいろな理由で良いのです。小雨の時は傘をささないのも格好良いものですと誠心誠意答えていました。

私はア然として、考え込んでしまいました。「女性の見栄っ張りと虚栄心」の根源を考えて居ます。解答は見つかりませんが。 「女性の見栄っ張りと虚栄心」には私も身に沁みて経験しています。

日常のつまらない夫婦喧嘩の原因はいろいろですがが、その多くは家内の見栄っ張りぶりが原因になっています。

冠婚葬祭があると即座に多い金額を包みます。貧乏と思われたり、ケチと思われるのが恥かしいのです。多過ぎないかと意見をしてはいけません。言えば喧嘩になります。そして包み方まで細心の注意を払います。ご霊前なのか御仏前なのか御香料なのか厳密に考えて間違わないようにします。お葬式の時は古いお札を入れます。ピンピンの綺麗なお札は亡くなるの待って準備していたと思われるのでいけないそうです。反対に祝い事の時は綺麗なお札を準備して包みます。

要するに他人から貧乏だと思われたくない。礼儀を知らないと思われたくない。こういう動機で見栄を張るのです。自分の判断や気持ちは一切考慮に入れません。

そこで私は一つの原理原則を発見したのです。「女性にとって貧乏は一番恥ずかしい事だ」という原則です。私は心の中でこの原則を嗤っています。もっとはっきり書けば軽蔑しています。金持ちを軽蔑しているのではなく、金持ちのように見栄を張る精神を軽蔑しています。

下に私の秘かに自慢している山林の中の小屋から見た周囲の風景を示します。この風景を美しいと見るか、貧乏そうな風景と見るかは心次第です。

小屋そのものは小さくて貧乏そうに見えるからなるべく写真を出しません

多くの夫婦喧嘩の原因は女性の虚栄心であるというのが今日の結論です。如何でしょうか?あなたは夫婦喧嘩をなさいませんか?

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。

後藤和弘(藤山杜人)

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