日本は豊かになった。経済的に繁栄したと人々は満足しています。
しかし太平洋戦争の為に海外で亡くなった240万人の犠牲者のうちまだ113万5千人の遺骨が日本へ帰って来ていません。
最近は若いボランティアも参加して、遺骨を探す努力をしています。しかしその努力は遅々として進んでいません。
父や夫や息子や家族を戦争で失った遺族にとっては太平洋戦争は終わっていないのです。
113万5千柱の遺骨が還らぬ限り太平洋戦争は終わっていないのです。
最近、あるブログで還らぬ父の遺骨に関する文章を読みました。
その文章をもとにして書き変えた一文を以下にお送りします。
今日は粛々として、慰める言葉もありません。言葉の無力を感じるだけです。
=======「平和とは」====================
20世紀は科学技術が大きく進歩したので大戦争が起きたものと思います。・・・武器が急に進歩して、使ってみたくなります。自分の国が勝つと思いこみます。そして大きな戦争が始まります。
私はその戦争の犠牲者だと思っています。
海軍で戦死した父へ、国から人が来てお線香も上げて貰っていません。
遺骨も還って来ません。 とてもと、とても不満です。
そしていくら靖国神社で追悼式典が開催されていても、ひとかけらの遺骨も無い父の魂は其処には無いのです。
どんなに立派な追悼の辞を読み上げていただいても他所事に思えるのです。
そんな哀しい心を引きずって生きているから、癒しは自然の中の花々や鳥さんたちを眺める事で得られます。その写真を撮りながら自分を慰めています。
平和ってなんでしょう。どうしたら世界中が平和になるのでしょう!
小さな島の奪い合いって醜いですね。
人間って哀しい生き物ですね。
ツバメが沢山の卵を孵して立派に子育てをして旅立っていきました。
世界中の人間一人一人がもっと上手に子育てをして世の中へ送り出し、
争いの無い世界を取り戻して欲しいですね。
===以下の統計表の出典は、「我が家のホームページ」(http://www.max.hi-ho.ne.jp/nvcc/TR7.HTM)です。===
地域別 戦没者概数・遺骨送還概数・残存遺骨概数
(平成23年8月12日現在)
戦没者概数 遺骨送還概数 残存遺骨概数
沖 縄 186,500 186,520 -
中 国 本 土 465,700 438,470 27,230
中 国 東 北 部 245,400 39,180 206,220 (ノモンハンを含む)
樺 太、千 島 等 24,400 1,720 22,680
ロシア(旧ソ連) 54,400 20,660 33,740 (モンゴル含む)
硫 黄 島 21,900 9,540 12,360
中 部 太 平 洋 247,000 72,670 174,330
フ ィ リ ピ ン 518,000 148,520 369,480
タ イ、マレーシア等 21,000 20,200 800
ミ ャ ン マ ー 137,000 91,390 45,610
イ ン ド 30,000 19,940 10,060
北 ボ ル ネ オ 12,000 6,910 5,090
インドネシア 31,400 11,030 20,370
西 イ リ ア ン 53,000 32,950 20,050
東部ニューギニア 127,600 50,310 77,290
ビスマーク・ソロモン諸島 118,700 56,470 62,230
その他の地域* 107,800 58,800 49,000
(*=韓国、北朝鮮、台湾、ベトナム、
カンボジア、ラオス他)
2,400,000 1,265,000 1,135,000
※沖縄戦没者概数については、沖縄県資料によると188,100となっており、
遺骨送還概数には沖縄県民による収骨数が含まれる。
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戦没者の遺骨帰還について
先の大戦における戦没者数は310万人であり、このうち海外における戦没者は約240万人であり、これらの海
外戦没者の遺骨は、軍人等が持ち帰ったもの以外は、海外の戦域に残されたままとなっていた。
サンフランシスコ平和条約の発効した昭和27年以来、国は、海外の戦没者の遺骨帰還を実施している。
海外の戦没者の遺骨帰還の現状については以下のとおり。
(平成23年8月12日現在)
海外戦没者概数 約240万人
遺骨帰還概数 約127万柱
未帰還遺骨概数 約113万柱
うち 海没遺骨 約30万柱
相手国の事情(注)により御帰還が困難な遺骨 約23万柱
御帰還が可能な遺骨(推計) 約61万柱
(注)国交がない(北朝鮮)、対日感情に配慮する必要がある(中国)など
(参考)国の遺骨帰還事業による御帰還遺骨数 約33万柱
《厚生労働省ホームページ 報道発表資料 2011年8月 戦没者慰霊事業のお知らせ から》
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