2011年3月11日の大津波で福島第一原発の4基が爆発して、放射性物質を福島県にまき散らせました。強制的に移住させられた住民も多数いました。
それ以来、このブログでは科学的根拠の無い風評や感情的な意見を鎮めるために数多くの記事を掲載してきました。
しかしこの私の意図とは反対に益々感情的になったり、私の解説的な記事を否定したいあまり、もっと悪意に満ちた風評を発信した人も皆無であったとは言えません。
従ってブログやHP(ホームページ)は社会にとって悪い影響を流すから無い方が良いと言う人がいます。ブログやHPは存在しない方が良いと思っている人もいるのです。
特にこのように考える人は知識人や専門分野で指導的な役割をしている科学者や技術者に多いのです。
ブログに専門的な論文を書いても素人には理解出来いと思っているのです。所詮、素人は素人なのです。
実は私もこのブログを始めるまではそのように思っていました。
ところが歴史学者、社会学者、文化人類学者などのいはゆる、「文系の学者」は自分の研究論文を学会誌に印刷公表した後で、ブログやHPへ全文をそのまま公表しているのです。
文系の論文は素人にも読めます。私はそのようなブログやHPを幾つも読んだ上で、自分のブログ記事を書いています。
最近の例ではドイツ現代史の学者である清水正義氏の論文のお陰で戦後のドイツの戦犯の裁判のあり方が理解出来たのです。
これこそブログやHPの功績ではありませんか?
そこで気になって、自分の研究論文がインターネットに公開されているか検索してみました。
「後藤和弘氏」として検索すると私が発表した多数の研究論文の題目一覧表が出ているのです。そのURLは、http://sc.chat-shuffle.net/human/id:1214447 です。
そして「後藤和弘」を検索すると出版した本や略歴も出ているのです。その上、後藤和弘 の画像検索結果 もあり、このブログに掲載された写真が多数出ているのです。
これには驚きました。
ですからブログやHPを実名で書いている人は逃げも隠れも出来ません。
そこで本題に戻って、「原発に関する風評や感情論を煽りたてるのでブログやHPは無い方が良い!」という意見をもう一度考え直してみましょう。
そうすると、ブログやHPを匿名やハンドルネームで書いている限り、悪い影響が多くなりがちだと言えそうです。
話は飛びますが、私も加盟しているアメリカのFace Bookというネット組織では実名を使うことになっています。発信する情報は実名の個人が責任を取るのです。
このようにしてアメリカではインターネットの存在による悪影響を少なくしようとしています。
どちらが良いとか優れているとか主張しませんが、アメリカと日本のインターネット文化の相違がここに厳然としてあるように思います。
結論として提案したいことは、「ブログやHPや全てのインターネット組織では参加する人が皆実名でしたほうが良い」という考え方です。
日本でも実名でブログやHPを実名で書いている人もいますが、まだまだ圧倒的に少数です。
さて皆様のご意見は如何でしょうか?コメントを頂ければ嬉しく思います。(終り)