ヨットにはディンギーという小型ヨットとキャビン付きのクルーザーという大型ヨットがあります。
この夏の季節になると遥か沖の彼方でヨットレースが行われます。
しかしその場所が遠い沖のほうなのでなかなか見ることが出来ません。その上、ヨットはマイナーなスポーツなのでテレビの取材もありません。
そこでこの小型ヨットと大型ヨットのレースを鮮明に撮った動画をご紹介したします。
小型ヨットのレースの動画は、http://www.youtube.com/watch?v=LRtSt8ObycE です。
大型ヨットのレースの動画は、http://www.youtube.com/watch?v=1NJ5H6MxpA4 です。
下にはレースの静止写真を示します。
・上は1人乗りのディンギーのレースで、下は2人乗りのディンギーのレースの模様です。
上はレースに使用するクルーザーをJ24 に統一したレースです。
下はいろいろなクルーザーが混じったレースです。クルーザーのそれぞれの性能に合わせてハンディキャップをつけて公平にしています。
人類の歴史のなかで男尊女卑は普遍的にあった伝統的な考え方でした。
日本でも江戸時代から明治、大正、昭和と男尊女卑の考えが強くあった社会でした。
しかし昭和20年の敗戦と進駐軍による統治によって日本の法律が大きく変わりました。それまでの長男にだけ遺産相続を認めた法律が廃止され、女の子供にも平等に遺産を分け与えるようになりました。そして夫婦平等の権利が認められるようになったのです。
法律は変わりましたが男尊女卑の考えは家庭内で、そして職場でも色濃く残りました。このように男女を差別して、女性を下に見るという風潮は一朝一夕では変わらないようです。
しかし日本での男女同権は高度経済成長が崩壊したあとに大きく前進したようです。
男性が仕切っていた多くの会社が倒産したのです。人々は能力の高い女性を課長や部長にしたほうが良いと考え始めたのです。
そして官公庁ではアメリカに習い女性の課長や部長や局長を沢山任命しはじめたのです。
家庭内でも妻の権利意識が強まり、その結果、夫が家事をしたり、「育児休暇」をとるようになったのです。
自衛隊にも海上保安庁にも女性の隊員が増加しました。
楽観は禁物ですが、表面的には日本では男女差別が一応消えたように見えます。
一方、海外へ目を向けると、まだまだ男女差別が強い国々があるのです。
イラン、イラク、アラブ首長国連邦、などなど沢山のイスラム圏がそのような国です。しかしヒンズー教のインドでも男尊女卑が厳しいのです。
そこで一例として、インドの場合を考えてみましょう。
インドでは女性が結婚する場合は必ず持参金を用意しなければなりません。
結婚したら夫に服従し、義父、義母の世話から叔父、叔母、従兄妹の世話までを見なければいけません。
大家族で住むのがインドの風習ですから、夫の面倒をみるだけではありません。朝から晩まで身を粉にして無心に働くのです。
嫁は外出禁止です。勿論、女性は外食禁止です。自転車に乗ってもいけません。
不幸にして若くして夫が死ぬと、残された妻は再婚禁止です。黒い服を着て残りの一生を夫の家族の下働きとして過ごすのです。
19世紀末までは夫が死ぬと妻も殉死することが強要されていたのです。死ぬくらいなら下働きでも、子供の面倒をみながら生きていた方が良いのです。
インドには国民年金も健康保険も介護保険も一切ありません。年老いた義父母の介護は嫁の当然の義務です。嫁の人権などを主張している暇などないのです。
一家が貧乏になっても日本のように生活保護法が無いので、零落した一家は路上生活者になります。ですからこそ祖父母、義父母、叔父、叔母、従兄妹の大家族が一緒に住んで、運よく収入が多かった人が大家族全体の食費を背負うのです。そのうち別な一員に収入が増えます。
皆で働いて共同の貯金が出来ると全員一緒に観光旅行に行きます。
下にその様子を撮った写真を2枚示します。
上の列車の中での写真の出典:http://4travel.jp/os_travelogue_each-10006393.html
下のタージマハルでの写真の出典:http://plaza.rakuten.co.jp/hoshinokirari2/diary/200706090000/
この2枚の写真を注意深く観察してみて下さい。
大家族の中で女性がみんな非常に楽しそうにしています。幸せそうにしています。
家族の構成は正確には分かりませんが、祖父母、義父母、その兄弟姉妹(叔父、叔母)そしてその子供達のようです。
一家の嫁はこのような大家族に囲まれて人権も無いような生活をしているのです。それでも幸福そうです。
従って男女差別があっても良いという早計な結論は間違っています。そんな結論を出すと職場や公共の場所でも男尊女卑がまかり通るのです。
女性も神が作った存在です。その個性や人権を、男性と同じように尊敬し、尊重することこそ非常に重要なことなのです。少なくても私はそのように信じています。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)