安倍総理は就任以来まだ1年も経過していないのに、すでに16ケ国を訪問し、精力的な国際外交を展開しています。
訪問した国々は以下の通りです。
ベトナム、タイ、インドネシア、米国、モンゴル、ロシア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、トルコ、ミャンマー、ポーランド、英国、アイルランド、マレーシア、シンガポール、そしてフィリピンの16ケ国です。
そして現在は、バーレーンなど中東の4ケ国を訪問中です。
左の写真はこの中東4ケ国訪問へ羽田空港を出発する時の写真です。
そして今後の予定は以下の通りです。
9月5,6日、ロシアでの主要20ケ国会議。9月7日、アルゼンチンでの国際オリンピック総会。9月24日、アメリカでの国連総会で演説。10月7,8日、インドネシアでのアジア・太平洋経済協力会議出席。10月9、10日、ブルネイでのASEAN関連首脳会議。などなど5つの外交活動が決まっています。
安倍首相の外国首脳の訪問の目的は、日本の安全保障の強化と、先端技術の輸出、そして国際親善の推進を具体的に進めることにあります。
安倍総理の記者会見を聞くと常に明快な具体的な言葉を用いて相手国の首脳に話しかけている様子が判ります。
安倍総理のこのような外交活動のニュースはあまり大きく取扱われていませんが、もっと関心を持って注目すべきと思います。
特に感心することは最近の首相でこれほど国際外交を精力的に取り組んだ人はいません。
それだけでも絶賛すべきと、私は信じています。
さてこの安倍さんの活躍で分かったことがあります。
それは彼が外務省の役人を信用して彼等の外交努力を子細に勉強していることです。
その上、経済産業省の意見をよく聞き、今後数年間、日本の工業界が何を輸出すべきかを理解しているのです。そしてそのトップセールス活動をしています。
日本の発展に不可欠な海上輸送ルートの防衛も相手国と相談しています。
この姿を見てやっぱり自民党は安心だと得心が行きます。
自民党の政治家は官僚の力を重視し、その日頃の努力の結果を上手に利用しようとします。官僚の仕事の成果を無駄にしないのが自民党です。
勿論、その弊害は政治家と官僚の悪しき癒着にあります。
それを嫌った国民が3年前に民主党を選んだのです。
衆議院の過半数を取った民主党は官僚を無視し、官僚と抗争をしました。
外務省や防衛省の役人が努力を積み重ね築いてきた日米関係を鳩山首相は一朝にして破壊してしまいました。
市民運動で有名になった管直人首相は若い時から官僚を無視し、対立してきました。市民運動とは、「官僚は悪だ!」という思想を振り回さないと盛り上がらないという本質を持っています。
管直人首相へ従来の政策を説明するために各省庁の官僚が資料を持って官邸を訪問しました。管さんが機嫌の良い時は聞いたふりをしてくれましたが、全然別なこと考えていたそうです。機嫌の悪いときは、うるさい、資料を置いて帰れ!と怒鳴ったそうです。ようするに完全に官僚を敵視していたのです。
管さんがヘリコプターで福島原発事故直後に視察したから辞任させられたという理解は浅薄過ぎます。官僚の猛反撃によって辞任へ追い込まれたのです。
今回の安倍政権の動きを観察していると各省庁の官僚の重要性があらためて理解出来ます。彼らを高く評価し、もっともっと日本の将来の為に働いて貰うべきです。
そんなことを教えてくれたのが安倍総理の精力的な外交活動でした。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)