後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

あなたを不思議な世界へ誘う(1)宇宙の1万以上の銀河の写真を見て考えよう

2013年08月31日 | 日記・エッセイ・コラム

趣味にはいろいろあります。私の趣味は科学です。科学的なテレビ番組や雑誌や本のたぐいを見るのが好きです。

最近はBBCテレビの宇宙の謎の解明に関する番組を興味深く見ています。

しかし理解出来ない部分が沢山あります。科学の趣味を楽しむためには自分の能力の限界を明確にしておくことが非常に重要です。

例えば私はニュートンの古典力学は理解できます。古典熱力学もかなり深く理解出来ます。数学では偏微分方程式のつくり方と近似的な解き方は理解できます。

しかし宇宙の事を解明するために必要なアインシュタインの相対性原理は理解出来ません。ガモフの理論も理解出来ません。残念です。

しかし天才的な科学者が解明した事実は信用します。解明の道筋は理解出来ませんが天才達が出した結論は信用します。

これが科学を趣味として楽しむための鉄則です。

したがって、「あなたを不思議な世界へ誘う」という連載記事でも、私が理解出来た範囲だけに限定せざるを得ません。

まず地上600kmの高さの宇宙にあるハッブル宇宙望遠鏡の写真をしめします。

1990年4月4日にNASAなどによって打ち上げられました。まだ正常に稼働しています。

宇宙では空気や水蒸気が無いので、今まで見えなかった130億光年のかなたにある1万個以上の銀河の写真を撮るという驚異的な成果を上げました。

地球はこの1万個のなかの一つの銀河系の中の無数の太陽(星)の惑星なのです。

Hubble_011_2

下に1万個以上ある宇宙の銀河が写っているという写真を示します。下の写真の左下の端にある小さな二重の四角形をクリックして、出て来た写真をもう一度クリックすると写真が出て来ます。それをもう一度クリックすると非常に大きく、しかも鮮明に拡大します。

最大に拡大して、宇宙の不思議な光景をお楽しみ下さい。

Hubble_ultra_deep_field1_2

上の写真の左上の部分と左下の部分を拡大した写真を下に示します。
Hubble_ultra_deep_field
Hubble_ultra_deep_field1_3
さて宇宙が出来たのは136億年前と言われています。地球が生まれたのは46億年前です。宇宙科学が進歩すればこの136億年とか46億年は多少修正されるでしょうが、ほぼ正しい数値と私は信じてます。
地球が生まれて生物が生まれたのが、40億年前。
そして恐竜が活躍したのは2億5千万年前から6,600万年前と分かっています。
人間の誕生はほぼ100万年前です。
そして日本の旧石器時代は僅かに、ほぼ4万前に始まったばかりです。
宇宙の生まれのが136億年前と言いますから人間の誕生以来の年月はほんの一瞬です。そしていずれ人間も間違いなく絶滅する時が来るのです。
下にはるか6600万年前に、巨大隕石の落下で地球が急に寒冷化したために、はかなくも絶滅してしまった恐竜の絵を示します。
この恐竜の絵を見た後で、もう一度、ハッブル宇宙望遠鏡の撮った写真をご覧ください。
そこには1万個以上の銀河があり、そのそれぞれに無数の星(太陽)があるのです。そしてその無数の星のまわりには数多くの惑星が回っているのです。
その惑星の一つや二つには必ずや恐竜が住んでいるのです。人間が住んで居るのです。そのように考えるのが確率論として自然な理解です。
ですから多くの科学者は宇宙にある惑星には必ずや生物が棲んでいると信じているのです。勿論、私も信じています。
このように想像しますと、私たちは本当に不思議な世界へ迷い込んだ気分になります。どうぞ想像力をたくましくしてこの不思議な世界への旅をお楽しみ下さい。(続く)
====参考資料=======================
(1)ハッブル宇宙望遠鏡について
ハッブル宇宙望遠鏡(ハッブルうちゅうぼうえんきょう、英語:Hubble Space Telescope、略称:HST)とは地上約600km上空の軌道上を周回する宇宙望遠鏡であり、グレートオブザバトリー計画の一環として打ち上げられた。名称は、宇宙の膨張を発見した天文学者・エドウィン・ハッブルに因む。長さ13.1メートル、重さ11トンの筒型で、内側に反射望遠鏡を収めており、主鏡の直径2.4メートルのいわば宇宙の天文台である。大気や天候による影響を受けないため、地上からでは困難な高い精度での天体観測が可能。出典:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%83%E3%83%96%E3%83%AB%E5%AE%87%E5%AE%99%E6%9C%9B%E9%81%A0%E9%8F%A1 
(2)ハッブル宇宙望遠鏡の撮った写真について
ハッブル・ウルトラ・ディープ・フィールド。130億年前(ビッグバンから4億?8億年後)と推定されている宇宙の画像。現在までに撮影された中で最も深い宇宙の画像である。誕生後4?5億年の銀河が、1万個以上も映し出されており、通常の渦巻銀河や楕円銀河に混じるようにして奇妙な形の銀河も多数映し出されており、宇宙初期の混沌の中で銀河同士が影響しあっていた状態が映っている、と考えられている。(2003年9月24日?2004年1月にハッブル宇宙望遠鏡のデータを集めるかたちで撮影)。高解像度画像を選択し、(PCのブラウザで閲覧なら)最後に + 印の虫眼鏡ポインタで画像を押せば特大写真になり、ひとつひとつの銀河をはっきりと見ることができる。出典:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%87%E5%AE%99 

夏が過ぎ、秋たちぬ

2013年08月31日 | 日記・エッセイ・コラム

P8160254_2 宮古島にて(2013年8月)
今朝、コーヒーを静かにのみながら、

庭の樹木の下枝を見やると、

秋の陽が、

うす紫いろに、そして

よわよわしく射しこんでいます。

いつのまにか忍び寄る秋

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今日は1998年生まれ、1927年に29歳の若さで夭折した詩人、八木重吉の秋の詩をお送り致します。

 「素朴な琴」               八木重吉

 

       この明るさのなかへ

       ひとつの素朴な琴をおけば

       秋の美くしさに耐えかね

       琴はしずかに鳴りいだすだろう

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上の詩は「古今東西・すてきな詩の世界へ」:http://homepage3.nifty.com/kukkie/top04.html から転載させて頂きました。

このHPは本当に美しい詩を沢山集めてあります。是非、他の詩もお楽しみ下さい。

このHPの著者の言葉を贈ります。

・・・・詩は、時空を超えた詩人からの手紙です。
見えないものを見つめ、言葉になった手紙です。
古今東西のすてきな詩をあなたに・・・・・・・

そして八木重吉についてのメモを以下のように書いています。

この詩には崇高さを感じます。この世でもっとも美しい時を詩にした八木重吉(1898・明治31年~1927・昭和2年)は、清らかな詩を2千以上も書きました。この純粋さのままで現実を生きたのかと、彼の29年の短い生涯を想います。八木重吉は秋が好きだったのでしょう。秋に心を寄せた詩は数多くあります。空気も澄んで晴れわたる秋の美しさに感応し、ひとりでに静かに鳴る素朴な琴。「琴線にふれる」という言葉がありますが、だれしも胸のなかに素朴な琴があるのです

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それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

1921_2 河口湖にて(2012年9月)