7月下旬から8月末まで子供たちの学校が夏休みになります。子供たちが歓声を上げて海や山へ飛び出して行く季節です。
臨海学校、林間学校、キャンプ、海水浴、帰省旅行、お盆の行事、墓参り、肝試し、夏祭り、盆踊り、花火大会、朝のラジオ体操、プール、甲子園野球大会などの文字が新聞を賑わします。
そして下のような海辺の風景写真も恒例のように新聞に出ます。
上は熱海温泉の前の狭い海水浴場に人々が群がっている様子です。
(出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%8F%E4%BC%91%E3%81%BF )
しかし遠方の沖縄の宮古島まで行くと下のように人も少なく静かです。
(出典:http://livedoor.blogimg.jp/rimroux/imgs/a/c/ac68d36f.jpg )
新聞にこのような写真が出るだけでなく、夜になると何処からともなく盆踊りの笛や太鼓の音が聞こえてきます。
そして遠方で花火を打ち上げているらしく大きな音も夜空に響いてきます。
テレビでは東北の3大祭りの青森のねぶた、秋田の竿燈、仙台の七夕の様子が何度も出てきます。
樹木の多い公園に行くと蝉がしきりに鳴いています。油蝉、ミンミン蝉、ツクツク法師、日暮し蝉、松蝉などが少しずつ時期を遅らせて鳴いています。
今年は天候の具合かでいろいろな蝉たちが一緒に鳴いています。
こうして日本中の夏休みは楽しい季節になるのです。
本当に行動を起こし楽しい体験をするのは子供達と若い母親達です。
夫は毎日、職場で働いています。高齢者は熱中症の恐れがあるので冷房をかけた自宅で本を読んだり、テレビを見たりしています。
しかし働いている夫と、何もしない高齢者のまわりには子供たちが夏休みを謳歌しているのです。
うちは男ばかりの3人の孫が八ヶ岳の林間学校、新潟県での野球の合宿、河口湖での合宿、家族での沖縄での海水浴と行事が続いています。
孫達は行事で忙しく祖父母と遊ぶ時間がありません。
それも良いものだと思っていたら、昨日小学6年生の孫が来て自転車小屋の屋根の修理をしてくれと言います。
ホームセンターへ行って、波型塩化ビニール板と材木と釘を買ってきて、午後に孫達と一緒に屋根に登って釘打ちをしました。
これが私の今年の夏休みのイベントになりました。
よく日本人はもっと長期間の夏休みを取るべきだと説教する人がいます。なにせ欧米では1か月から2ケ月間、夫も職場を離れて家族と共に過ごします。
それを見習えという論説が新聞に必ず現れます。これも夏の恒例の記事です。
何年も何年もその恒例記事が出ますが、日本の働く人の夏休みはお盆の一週間だけと決まっています。それは日本民族の固有の文化なのです。それで良いではありませんか。
今年も日本中が楽しい夏休みの季節です。
しかし一方では広島と長崎の原爆犠牲者の慰霊式があります。8月」15日にはさきの大戦の犠牲者となった300万柱の慰霊式典があります。
そして8月の6日から15日まで世界中の平和を祈る「日本カトリック平和旬間」があります。そして8月15日はマリア様が天に昇った祝日です。「マリア様の被昇天の祝日」です。
楽しい夏休み季節がめぐって来ると、戦争犠牲者の慰霊の祈り、そして平和が何時までも続くようにという祈りをします。
子供たちはただ楽しいのでしょうが、大人たちにとっては楽しくもあり悲しくもある季節なのです。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)