後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

日英同盟、米英佛日本4ケ国条約を忘れ戦争をした日本

2013年08月17日 | 日記・エッセイ・コラム

中国が何故、日本に激しく敵対するようになったかを以下の記事で説明しました。

何故、激しい日中抗争時代になったか?(1)日本からの投資と技術導入が不要になった!

何故、激しい日中抗争時代になったか?(2)1989年、天安門事件が日本非難の始まり

そして1972年から1989年まで日本と中国が熱烈友関係にあったことを以下の記事で説明しました。

1972年ー89年の熱烈日中友好時代(1)田中角栄、周恩来、鄧小平の時代

1972年ー89年の熱烈日中友好時代(2)全国の日中友好協会と日中姉妹都市の流行

これらの記事で私が主張したいことは国際関係では、友情とか親善というような個人間の美徳は微塵も存在しないという事実です。

相手の国が自国の富国強兵に必要な間は友好協定を作るものです。

富国強兵に成功し、相手の国の援助が不要になれば友好協定など弊履のごとく捨てられるのです。相互不可侵条約も同様で必要なくなれば有無を言わせずに侵略するのです。

それが国際関係というもので個人間で恩義を感じたり、信頼し合うように永続的なものではないのです。国際関係は人間の美徳とはまったく無関係なのです。

ですからこそ中国が日本の支援や援助を忘れ、急に対立や抗争の時代に踏み込んでも、それに対して感情的になる必要はありません。

感情的になればなるほど相手の謀略の罠にはまってしまうのです。ですからこそ中国を感情的に恨んではいけません。恨めば相手の扇動に乗り、国策を誤るのです。

中国が日本を裏切ったと言う人がいます。

しかし日本も日英同盟や英仏米・日本4ケ国条約があったのに第二次世界大戦では、その条約が存在したことを忘れ彼等に対立して戦争をしたのです。

特に日露戦争に日本が勝利したのは日英同盟のお蔭だったのです。

第一次世界大戦では日本の海軍の駆逐艦が地中海でイギリスの輸送船をドイツの潜水艦の攻撃から守り、大活躍したのです。

その友好関係は第二次世界大戦では無に帰します。日本軍はイギリス領の香港、シンガポール、マレー半島、ジャワを占領し、戦艦ウエルズを撃沈したのです。

そんな歴史を考えると中国は同じような歴史を繰り返しているに過ぎないのです。

中国が日本に敵対しても日本が感情的な反応をして国策を誤らないように期待します。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

====参考資料======================

日英同盟については、http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E8%8B%B1%E5%90%8C%E7%9B%9Fをご覧ください。

4ケ国条約については、http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E3%82%AB%E5%9B%BD%E6%9D%A1%E7%B4%84をご覧ください。

下に日英同盟によってイギリスから叙勲を受けられる明治天皇の絵画と、地中海で日本の駆逐艦によって救助されたイギリス人の輸送艦の写真をしめします。

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