中国は太平洋の制海権を手中に収めようと海軍力の軍備拡張をしています。日米安保に隙が生じたら尖閣諸島を軍事占領しかねない国です。
このような国は日本の仮想敵国と言います。
一方韓国は日本人の感情を逆なでするような不愉快なことを執拗に言い続ける嫌らしい国ですが、アメリカと軍事同盟を結んでいる民主国家です。
日本と韓国は軍事同盟は結んでいませんがアメリカとは安全保障条約という軍事同盟を結んでいます。従って韓国は日本の仮想同盟国となります。
昨日、安倍総理の精力的な国際外交展開を絶賛する という記事を掲載しましたが、安倍総理は就任以来まだ1年も経過していないのに、すでに16ケ国を訪問し、精力的な国際外交を展開しています。
彼の外交戦略は中国と韓国を敬遠し、訪問は後回しにする戦略です。
そして以下の国々を訪問しています。ベトナム、タイ、インドネシア、米国、モンゴル、ロシア、サウジアラビア、アラブ首長国連邦、トルコ、ミャンマー、ポーランド、英国、アイルランド、マレーシア、シンガポール、そしてフィリピンの16ケ国です。そして現在は、バーレーンなど中東の4ケ国を訪問中です。
この戦略は中国と韓国とは距離を置いて付き合うということを意味します。
国際礼儀はつくしますが、熱烈友好という関係は作りません。
さて日本の右翼的な人々は韓国や中国とは団交し、外交関係を断絶し、尖閣諸島に自衛隊部隊を常駐させるべしという意見を持っているようです。感情的には理解出来ますし、私もそれが良いと感じています。
しかしそれはあまりにも非現実的な発想です。それを実行すれば我々の経済生活が一挙に破綻するのです。
下の「日本の貿易相手国の一覧表」をここで是非ご覧下さい。
日本の貿易相手国で非常に重要なのは中国とアメリカと韓国です。
この事実を全ての日本人はいつも忘れないでいるべきです。中国や韓国とは絶対に戦争が出来ないのです。
経済交流が平和を保障しているのです。これは下手な軍事同盟や相互不可侵条約よりも頼りになる平和への礎(いしずえ)なのです。
政治家は経済よりも自分の権力増強が使命です。自民党の安定と権力維持が安倍首相の使命です。結果としてどうしても経済のことは後回しになりがちです。
安倍さんが訪問した16ケ国が束になっても中国、アメリカ、韓国の重要さには勝てないのです。
安倍さんも早く中国と韓国を訪問して、日本との経済交流を一層強固にすべきなのです。昔から「虎穴に入らざれば、虎子を得ず」と言うではありませんか。
それはそれとして、
今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
======日本の貿易相手国の一覧表================
日本が輸入している国の金額の上位10位までの移り変わり(単位100億円)
出典は、http://www.jftc.or.jp/kids/kids_news/japan/country.html です。
順位 | 1990年 輸入総額 [3,386] | 2000年 輸入総額 [4,094] | 2005年 輸入総額 [5,695] | 2012年 輸入総額 [7,067] |
---|---|---|---|---|
国名 輸入額(シェア) | ||||
1 | アメリカ 759(22.4%) ![]() |
アメリカ 778(19.0%) ![]() |
中国 1,198(21.0%) ![]() |
中国 1,503(21.2%) ![]() |
2 | インドネシア 182(5.4%) ![]() |
中国 594(14.5%) ![]() |
アメリカ 707(12.4%) ![]() |
アメリカ 608(8.6%) ![]() |
3 | オーストラリア 179(5.3%) ![]() |
韓国 220(5.4%) ![]() |
サウジアラビア 317(5.6%) ![]() |
オーストラリア 449(6.3%) ![]() |
4 | 中国 173(5.1%) ![]() |
台湾 193(4.7%) ![]() |
アラブ首長国連邦 280(4.9%) ![]() |
サウジアラビア 437(6.1%) ![]() |
5 | 韓国 169(5.0%) ![]() |
インドネシア 177(4.3%) ![]() |
オーストラリア 271(4.8%) ![]() |
アラブ首長国連邦 350(4.9%) ![]() |
6 | ドイツ 167(4.9%) ![]() |
アラブ首長国連邦 160(3.9%) ![]() |
韓国 270(4.7%) ![]() |
韓国 323(4.5%) ![]() |
7 | サウジアラビア 148(4.4%) ![]() |
オーストラリア 160(3.9%) ![]() |
インドネシア 230(4.0%) ![]() |
マレーシア 261(3.6%) ![]() |
8 | アラブ首長国連邦 (しゅちょうこくれんぽう) 129(3.8%) ![]() |
マレーシア 156(3.8%) ![]() |
台湾 199(3.5%) ![]() |
インドネシア 257(3.6%) ![]() |
9 | 台湾 123(3.6%) ![]() |
サウジアラビア 153(3.7%) ![]() |
ドイツ 197(3.5%) ![]() |
ドイツ 197(2.7%) ![]() |
10 | カナダ 122(3.6%) ![]() |
ドイツ 137(3.4%) ![]() |
タイ 172(3.0%) ![]() |
タイ 188(2.6%) ![]() |
参考 | アジア 973(28.7%) |
アジア 1,706(41.7%) |
アジア 2,529(44.4%) |
アジア 3,129(44.2%) |
中東 442(13.1%) |
中東 531(13.0%) |
中東 966(17.0%) |
中東 1,354(19.1%) | |
EU 507(15.0%) |
EU 504(12.3%) |
EU 647(11.4%) |
EU 664(9.3%) |
日本から輸出している国の上位10ケ国の移り変わり(単位100億円)
順位 | 1990年 輸出総額 [4,146] | 2000年 輸出総額 [5,165] | 2005年 輸出総額 [6,566] | 2012年 輸出総額 [6,374] |
---|---|---|---|---|
国名 輸出額(シェア) | ||||
1 | アメリカ 1,356(31.5%) ![]() |
アメリカ 1,536(29.7%) ![]() |
アメリカ 1,481(22.5%) ![]() |
中国 1,151(18.0%) ![]() |
2 | ドイツ 257(6.2%) ![]() |
台湾 387(7.5%) ![]() |
中国 884(13.5%) ![]() |
アメリカ 1,118(17.5%) ![]() |
3 | 韓国(かんこく) 252(6.0%) ![]() |
韓国 331(6.4%) ![]() |
韓国 515(7.8%) ![]() |
韓国 491(7.7%) ![]() |
4 | 台湾(たいわん) 223(5.4%) ![]() |
中国 327(6.3%) ![]() |
台湾 481(7.3%) ![]() |
台湾 367(5.7%) ![]() |
5 | 香港(ほんこん) 189(4.6%) ![]() |
香港 293(5.7%) ![]() |
香港 397(6.0%) ![]() |
タイ 349(5.4%) ![]() |
6 | イギリス 156(3.8%) ![]() |
シンガポール 224(4.3%) ![]() |
タイ 248(3.8%) ![]() |
香港 327(5.1%) ![]() |
7 | シンガポール 155(3.7%) ![]() |
ドイツ 216(4.2%) ![]() |
ドイツ 206(3.1%) ![]() |
シンガポール 186(2.9%) ![]() |
8 | タイ 132(3.2%) ![]() |
イギリス 156(3.1%) ![]() |
シンガポール 204(3.1%) ![]() |
ドイツ 166(2.6%) ![]() |
9 | オーストラリア 100(2.4%) ![]() |
マレーシア 150(2.9%) ![]() |
イギリス 166(2.5%) ![]() |
インドネシア 161(2.5%) ![]() |
10 | カナダ 98(2.4%) ![]() |
タイ 147(2.8%) ![]() |
オランダ 145(2.2%) ![]() |
オーストラリア 147(2.3%) ![]() |
参考 | アジア 1,288(31.1%) |
アジア 2,125(41.1%) |
アジア 3,180(48.4%) |
アジア 3,486(54.6%) |
中東 126(3.0%) |
中東 105(2.0%) |
中東 182(2.8%) |
中東 226(3.5%) | |
EU 773(18.7%) |
EU 843(16.3%) |
EU 965(14.7%) |
EU 650(10.1%) |