後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

梅雨の晴れ間に山林の中の小屋までのドライブをして来ました

2014年06月09日 | インポート

梅雨の晴れ間に山林の中の小屋まで往復280Kmのドライブをして来ました。

朝10時に家を出て、山梨県北杜市の甲斐駒や八ヶ岳の麓にある山林の中の小屋へ一人でドライブを楽しんで来ました。
自宅に帰ったのは午後4時10分でした。
写真をお楽しみ頂ければ嬉しく思います。

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あなたは福島原発の爆発と放射能の恐怖を忘れてしまったのでしょうか?

2014年06月09日 | 日記・エッセイ・コラム

3年3ケ月前に大津波に襲われた福島原子力発電所の3基の原子炉と1基の停止中だった原発工場が爆発したのです。天高く巻き上がった放射性粉塵が福島県の内陸に向かって吹いていた風に乗って広範囲の都市や農村に降りかかり、現在でも自宅に帰れない人々が多数仮設住宅に苦しい生活を送っているのです。

そして強力な水素爆発で原子炉建屋が粉々に吹き飛び、内部の設備、特に冷却水の給水管や排水管が壊れてしまったのです。原子炉から発生する高温高圧の蒸気を発電工場に送る鋼鉄のパイプ系統も割れて、本来、汚染水が流れてはいけない別棟の発電棟の床に溜まったおです。

この状態は日本人が経験したことの無い広範囲な放射能汚染の爆発事件でした。

当然、もう原発は不要だ、原発を皆無にせよ!という運動が広がったのです。

そして現在は定期点検のために50基ほどある原発が全て運転を停止している状態です。

福島の原発の水素爆発から3年以上経過した最近は原発のニュースもマスコミにあまり出なくなり静かになりました。

あんなに盛んだった原発反対運動も火が消えたように静かになってしまいました。

そして人々は福島原発の爆発と放射能の恐怖を忘れてしまったようです。

しかし福島原発の現場では先の見えない悪戦苦闘が続いているのです。

毎日、毎日、汚染水が400トンも増え続き、現在は42万トンもの汚染水が下の写真のように多数のタンクに貯蔵されているのです。タンクの余裕はあと3万トンしかないそうです。

そして急造したタンクはあちこちで漏れが発生し、工場敷地や、そして多分、海まで汚染しているのです。

この泥沼状態に対して2つの対策が発表されています。

一つはタンクの中の汚染水の浄化装置を整備しなおして汚染水を無害化して海へ放出するという作業です。

そしてもう一つは原発工場の周囲の地下に深さ30mの凍土の壁を作り、地下水の侵入を防止し、汚染水の量を少なくするという作業です。総計400億円の政府の予算で着工が始まりました。

しかし上の浄化装置の整備はフランスから輸入してから3年経過した現在でも成功していません。汚染水が海に放出出来るほど綺麗に浄化する技術はまだ確立されていないのです。

その上、原発工場の周囲の地下に凍土壁を巡らせるという大規模な工事は日本の土木工事にとっては初めての挑戦であり、はたして成功するか失敗するか誰にも分からないのです。

この膨大な汚染水の問題が解決しないと4基の原発の廃炉作業も進まないのです。

百年河清を待つとはこのような状態なのです。

一体、廃炉作業予定表はどのようになってしまったのでしょうか?

マスコミも取り上げないで、多くの人々も福島原発のことを忘れてしまったようです。

原発に賛成する人も反対する人も、もっともっと福島原発の現状に強い関心を持つべきではないでしょうか。根気よく原発のことを考えるべきではないでしょうか。

下の写真は原発工場に所狭しと立ち並んでいる汚染水タンクと防護服を着て作業にあたる人々の様子を示しています。

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それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。

後藤和弘(藤山杜人)

=====下に参考になる文章をつけました==============

http://www.huffingtonpost.jp/2014/04/14/osensui-200t-_n_5144518.html#slide=2865016 より。

東京電力は4月14日、福島第一原発の高濃度汚染水約200トンが誤って輸送され、建屋の地下に漏れるトラブルがあったと発表した。東電は「流出はない」とコメントしているが、原子力規制委員会は、引き続きの監視と汚染水の速やかな回収を指示した。朝日新聞デジタルなどが報じた。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/hiroyukiozaki/20140310-00033342/ より。

 規模の違和感とは、汚染水タンクの数・規模があまりにも圧倒的なことと関係しています。現在、約1,000基のタンクがあり、42万トンの汚染水が貯蔵されています。ところが、タンクの合計容量は45万トンしかありません。綱渡りなのです。2月にタンクから約100トンの汚染水漏れが起きて大問題になりました。これはフランジ接合タンクという漏れやすい構造を使っていたことが原因です。確かにこれは問題ですが、本質的な問題は、たかが100トンの水漏れではなく40万トンの膨大な水をどう管理するかです。これが規模の違和感の内容です。

 汚染水は毎日確実に増えています。地下水と建屋の遮蔽、水の汲み上げなどにより、汚染水の発生量自体を減らす努力がされていますが、現実には毎日400トンの汚染水が新たに発生します。対策として、タンク容量を2016年に80万トンまで増やす計画が発表されました。しかし、現状の容量プラス35万トンなので、汚染水875日分にしかなりません。2年後に80万トンまで増やした瞬間にタンクはほぼ満杯になる計算です。もし、工事が遅れたり、余震によってタンクに亀裂が起きたりしたらどうなるか?そら恐ろしいことです。