今朝はブラジルでサッカーのワールドカップ大会がいよいよ始まりました。開幕戦はブラジルとクロアチアの戦いでブラジルが3対1で勝ちました。ブラジル選手のゴールの端を狙った絶妙なシュートで得点を上げた場面に感動した人も多かったと思います。
この大会で日本チームの主将の長谷部誠さんが大津波で流された「あさひ幼稚園」の再建のために1億1千万円以上の寄付をしていたことが今日の新聞に出ていました。
さて国内問題では小保方論文問題に関連して、理化学研究所改革問題委員会とその委員長の岸輝雄東大名誉教授は厳しい結論を出しました。
この研究所の神戸市にある「発生・再生総合科学研究センター」の早期解体を提言したのです。その上、具体策として竹市センター長と笹井副センター長を解任、更迭と小保方氏の厳重処罰を求めたのです。その上、小保方氏に対しては1年以内に再実験を完了してSTAP細胞の存否について結論を出すように命じたのです。
この提言は法律的な強制力はありませんが理研の理事長の野依博士は理解を示している上、諸般の経緯から理研側がこの提言を実行せざるを得ないと考えられます。
当然と言えば当然な提言です。それをこれだけ短期間で明確に出した岸輝雄委員長と委員各位へ敬意を表したいと思います。
余談ながら岸輝雄氏は東大の冶金学科出身で、その若い頃を知っています。その頃から正義感に溢れ、すがすがしい長身の青年でした。理化学研究所改革問題委員会の委員長に決まった時、これほどの適任者はいないと、ひそかに思っていました。
さて国外問題ではシリア内戦イスラム過激派の「イラク・シリアのイスラム王国」(略称はISIS)が政府軍を破りイラク北部の大都市のモスルを占領したというニュースです。
それに関連して読売新聞はその7面で、イラクとシリアの内戦は実はシーア派とスンニ派の戦争だという明快な解説を図面とともに掲載しています。
それによるとシーア派の大国イランは同じシーア派のイラクのマリキ政権と同じシーア派のシリアのアサド大統領を支援しているのです。
一方の「イラク・シリアのイスラム王国」側はスンニ派であり、この一派はビン・ラーデン派と同じ考えなのでアメリカはテロリスト勢力と見ているのです。
ロシアはアサド大統領とイランを支持していますが、アメリカはアサド独裁政権を上手な方法で倒そうとしています。
しかし独裁者を倒すと「イラク・シリアのイスラム王国」すなはちビン・ラーデン派と同じ考えのテロリスト勢力がシリアとイラクで勢力を拡大するのでシリア内戦には干渉出来ません。もちろん親米のイラクのマリキ政権を支持していますが武力支援はしないという方針なのです。
このように中東の内戦問題をシーア派かスンニ派かという観点で観察すると明快に理解出来るのです。
なおシーア派とスンニ派はイスラム教の2大派閥でモハンマド(モハメット)の死後、その後継者争いから生まれた2つの派閥です。
今日の挿絵代わりの写真はヤグルマソウとヒナゲシの花の写真です。
5月25日に三鷹市の「花と緑の広場」から無料で摘んで来て活けたものです。心温まる思い出の花束なのでその写真を使いました。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。
後藤和弘(藤山杜人)