おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

もう一つの藍染川。日暮里~町屋。その1。

2013-09-22 20:54:35 | 河川痕跡
 「水再生センター」HPに、「流入水」として、「尾久幹線」「浅草幹線」と並んで、「藍染川幹線」というのがあります。現在の「藍染川」通り下の下水道施設。
 「水再生センター」。ここで下水処理されたものは、隅田川に放流されていきます。
※ 放流水は、「都民の健康と安全を確保する環境に関する条例」の水質基準を十分に満たし、魚がすめる水質。


のHPより。)
施設の北側に沿って流れていたのが「藍染川」。(写真では最上部のところ。)

京成線・隅田川橋梁脇。
●藍染川の終着点
 藍染川は日暮里の高台、文京区側を流れていた谷田川(藍染本流)の氾濫防止として、西日暮里の京成高架線付近までトンネルで分水、排水路として大正7(1918)年に造られました。昭和35(1960)年に保健衛生上の問題などにより全面トンネル化され、現在は道路になっていますが、トンネルを流れる藍染川幹線は三河島水再生センターで下水処理をされ隅田川へ放流されています。
さんより。
 
 「西日暮里の京成高架線付近までトンネルで分水、排水路として大正7(1918)年に造られました」とありますが、このトンネル部分はレンガ積みで、その内部の写真が「2013年下水道カレンダー」に載っているそうです。
 「大正2年、東京市下水道設計による最初の工事に着工(台東区龍泉二丁目付近)」と東京都下水道局HPにありましたから、かなり初期の頃に造られたことが分かります。

 今回は、その藍染川通りを日暮里から町屋までたどってみました。すべて暗渠、京成線高架沿いの、ほぼ直線で広い舗装道路となっていて、痕跡はほとんどありません。 

日暮里駅前ロータリーの「太田道灌」像。
「舎人ライナー」。様変わりの日暮里駅前。
「立ち呑み酒屋」。以前は、ごみごみした街中にこうした飲み屋さんがありました。立派なビルに入っていても、コンセプトは変わらないことに敬服。
ここからスタート。「さくら水産西日暮里店」の店の横。「さくら水産」はここ以外で飲んだり食べたりするお店の一つ。「藍染川幹線」の上にお店があるような印象。このごついコンクリート製のものはかつての橋の一部? 
横から見たところ。
その幅に沿って道路のようすが異なる。いかにも開渠だったころの名残り。
 店の裏手、ガード際にも何か痕跡がありそうだが・・・。そこでJR線の方へ。
廃線を見つけた。線路の途切れた辺りが元の水路?
この辺りだけが雑草に覆われている。
「さくら水産」から尾久橋通りを望む。
「藍染川西通り」。西日暮里駅近く。尾久橋通り際。
振り返って尾久橋通り方向を望む。
JR貨物線の踏切を越えると、京成線高架沿いに直線で進みます。

京成電車がまだなかったころのようす。赤い線が「藍染川」。(「今昔マップ」より)
まだ暗渠にならない前のようす。(「同」)京成電車は藍染川に沿うように建設されたことが分かります。○は、「花の木橋」。大きな○は汚染水処理場。
現在のようす。(「同」)
コメント
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