おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

臨港バス「川崎駅前~浮島町公園入口」(往復)。その4。浮島町重工業地帯。千鳥運河・大師運河。川崎宿400年。(「都県境を探ってみる。番外編。)

2023-05-27 21:02:45 | 都県境を探ってみる

川崎駅に向かう車窓からの景色。日本の基幹産業が広がる大工業地帯。

左手一帯。

    ロケットの噴射口のような設備。

千鳥運河、大師運河・・・。

運河の周辺には、(株)JERA 川崎火力発電所やENEOS川崎製油所などが広がっています。

24時間稼働の工場の夜景が素晴らしいようです。

都県境歩きで川崎市との境界線を何度か通りました。

中でも、麻生区の田園風景(森も多く、坂の上り下りがけっこうありました。そのせいか、長寿日本一だそうです。)、一方で、多摩川歩きで対岸の、タワーマンションが連なる中原区。そして、この京浜工業地帯と様々な風景に接してきました。

「川崎」というと、川崎駅周辺の競輪場や競馬場、歓楽街・・・、さらに、首都高の車窓から見る大工業地帯というイメージが強かった(偏見? )のですが、川崎市のイメージが大きく変わりました。

川崎駅に戻り、旧東海道沿いにある「津之国屋三惚(さんぼれ)」で天ぷら定食。

天ぷらも美味しいし、筍ご飯も。付け出し風に出された料理は量も多く、満腹感を味わえました。常連のお客さんが次々と訪れています。

「津之国屋三惚」。

旧東海道・川崎宿の通り。

               駅前の繁華街から少し外れると静かな街並みに。

「東海道 川崎宿400年」の幟。

小土呂橋。

東海道が「二ヶ領用水」の末流「新川掘」という川筋を横断するところにかかっていた橋。昭和6~8(1931~1933)年に埋め立てられたため、橋の欄干の親柱だけが交差点脇の歩道に保存されている。

「いさご(砂子)通り」。

「川崎宿の由来」。
 慶長6年(1601)徳川家康が東海道を新たに整備して、三十九宿を定めたが、川崎は品川宿と神奈川宿の合の宿で、元和9年(1623)家光の時に宿駅に追加制定され、いわゆる五十三次となった。
 慶長5年(1600)、江戸三大橋の一つとして六郷大橋(109間)が架けられたが度々の洪水で破損し、元禄元年(1688)から船渡しとなった。
 川崎宿は、久根崎、新宿、砂子、小土呂町よりなり、「六郷の渡しを渡れば万年屋、鶴と亀とのよね饅頭」と唄われた。
 徳川将軍四代にわたるお大師様への厄除け参詣が江戸庶民の大師詣でを盛んにし、大師前には門前町ができて大いに賑わった。
 明治5年(1872)新橋―横浜間に鉄道が開通したが、大師参詣客のため、その中間に唯一川崎駅が設置されたのは驚きに値する。
 しかしその後、東京―横浜間の通過町としてさびれたが、明治末期から六郷川を利用して川岸に産業が興り、大正・昭和には臨海部の埋立地に重化学工業が林立し、日本経済をリードする一大産業都市に発展した。
 当川崎は宝暦や文久の大火、安政の大地震、また昭和20年4月(1945)の米軍B29の大空襲のため、江戸を物語る面影は全て焼失し、今では浮世絵や沿道の古寺の石像物からわずかに往時を偲ぶのみである。
                                   (川崎・砂子の里資料館 館長 斉藤文夫)

もともと川崎宿のあたりは砂浜の低地で多摩川の氾濫時には冠水の弊害に見舞われる地域であった。そのため、旧東海道は砂州の微高地上を通るよう配置がなされ、さらに川崎宿の設置に当たっては、宿域に盛り土が施されたという。現在でも砂子から小土呂あたりを歩いてみると旧街道が周囲よりも幾分高いことがよく分かる。・・・

 ※「今昔マップ」によれば、川崎宿地域(そして、その西側)はほとんど標高2メートル。町はずれの東側になると1メートル、あるいは0メートル地帯となる。
 多摩川河畔から東京湾の縁にできた微高地上の縁に街が形成され、のちに東側の低湿地帯に水田、畑地が干拓されて広がっていった、と考えられる。(「品川」「神奈川」もほぼ同様。)

京急線電車の中にあったポスター。

旧東海道歩きでも来ましたが、この機会にまた訪問してみようと思います。

こうして、都県境歩きも一段落。

都県境を歩いた部分。

             赤い線(便宜上、直線で表記)。山間部は未踏です。

次回は、町田市で都県境と分かれた「境川」を河口の江ノ島まで歩いてみます。


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