おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

なるべくご都合主義にはならないように。でも、相変わらず、ますます・・・お互いに。

2019-07-08 21:36:22 | じじばばがゆく
                       《面倒くさい話はいいから、来るのか、来ないのかだけ、はっきりしてくれればいいから。》

 《皆さん、お久しぶりです。お元気そうで何よりです。私を含め10名の参加、久々の盛会でありがとうございます。初めに常連の方が亡くなった、と いう報告からお願いします。》

 A 去年来なかったんで、どうしたんだろうって話をしていたんですよね。あの方、来ないにしても必ず連絡してくる方だったんで。

 《手紙が戻って来たわけじゃないしね。》

 A 同じ町会なんで、亡くなった、っていう噂が去年の暮れにどこからともなく伝わってきてね。

 《たまたま兄さんとお会いする機会があった、とか。》

 A そう、実は一昨年の暮れから具合を悪くして去年の3月頃、亡くなったよ、弟にもかわいそうなことを、って。
  何がかわいそうな、って分かりませんがね。だから、俺たち元気なかぎり、こういう会を開いてほしい、って幹事さんにお願いしたわけですよ。

 《あの方は二次会でカラオケなんか行くと、必ずお金出してくれていたしね。しっかりと宴会の領収書は持って帰ったし・・・。
 驚いた方も多いと思いますが、追悼の心を含めて、献杯! では、長老に御挨拶を。》

 B いやあ、去年は脚を怪我してさ、失礼しました。今年は何とか。そう、もう82歳になるよ。身体のあちこちが痛んできてさ。

 《またどういう具合に。》 

 B 足の甲のところをちょっと。

 《ひねったんですか? 》

 B そういうわけじゃなくて(足首をいじりつつ)。

 《では、と聞いてもはっきりしないままですなあ。》

 C 私なんか、二回、足の骨を折っているわよ。糖尿だし。

 《それはお気の毒に。ところで、お宅の業界も24時間営業とか何とかペイとかあれこれ話題になって、大変そうですね。》

 C 店の方は息子にすっかり任せっきりよ、看板娘の出番はもうなくていいの。

 《いったいどこが看板娘なのかわかりませんが。》

 A 死んだあの男も重い糖尿で、けっこう食べ物には気を遣っていたようだったよね。

 C 私? 何にも気なんか遣ってないわよ、何でも食べちゃう、寝る前まで御菓子なんか食べて主人に怒られているけど。
  そう、両親とも糖尿だったけど、80過ぎまで元気だったし。

 D それでもあんまり良くないんじゃないの。食事には気をつけた方が、・・・。

 C そうね、こんなに太っちゃうしね。でもいいのよ、気にしないの。

 E いや、こっちはさ、緊急事態が起こったので、幹事に相談しようとしたら、けんもほろろで。

 F そう、私にも連絡があったんだけれど、何だかはっきり言ってくれないんで、とか。

 《こっちだって、他からの連絡はあるわ、パソコンで送らなきゃならないデータはあるしで、ばたばたしてたんだからね。》

 E ま、解決したからいいけれども。

 《(無言)》

 D こっちには2回ぐらい留守電が入っていたけど、無視したわよ、面倒だから。家のことなんかなのかしらね。

 《息子のことかも知れないけど。去年からまだ続いているんのかね、家を建てる件が。》

 G 昼間は飲まないようにしているの。酔うと帰るのが面倒になってくるしね。
  そうそう、今度さ、一泊で温泉に行きましょうよ、前やったみたいに。熱海辺りでいいじゃない、近いし。

 《今、熱海は外国人観光客でけっこう賑わっているみたいだよ、それなら湯河原辺りが。》

 D もうこんな年だし、身体のこともあるし、出かけるのもおっくうになって来たわよ。夫はどこか行こうよ、行こうよって言うんだけれど。

 《ご主人と行くなら、僕と行こうよ。》

 H 何、馬鹿なこと言ってるのよ。

 F そういうハサミがあるんだ、へえ、食べ物を細かく切るためのハサミなのか。

 E 歯が悪くてさ。持ち歩き用に。

 《これは魚だし柔らかいよ。はさみを使わなくても大丈夫。これは固いから止めた方が・・・。お酒は適当に頼んで下さいね。》

 E えっ、日本酒を置いてないの、ビールとワインと焼酎かあ、外国人がたくさん来るんだから置けばいいのにね。

 H ほら、景色も見てよ。31階って何㍍なのかなあ。150㍍くらい。

 F 腹がかなり出てきたみたいだな。吹き矢をやるといいよ、腹式呼吸なんで、健康にいいよ。ほら、動画見せるよ。

 C あなたたち相変わらず仲いいわね。高校の頃だったか、あなたたちのデートに付き合わされたことがあったわ。覚えてる?

 D 日比谷公園なんて、今どきのデートコースではないわよね。

 H パートで、今、介護施設で働いているけど、現実は大変よ、大変。面倒を見る方も見られる方も。

 I 年を取るというのは大変なことですね。なかなかころりと簡単に死ねないし、・・・。

 《遠くに赤く見えるのは東京タワーですね。あそこが新宿。ほら、こっちには、筑波山が見える。》

 B 俺の住んでいるのはあのふもとかな。

 H そんな遠くじゃないでしょう、我孫子は。

 B あれが荒川か。そのずーと向こうに見える緑の高台が国府台かな。

 C えっ、反対側にもスカイツリーがあるの?

 A それは鏡でしょ、鏡。自分の顔が見えるじゃない。

 《夜の方がもっといいんだけれどね、デートには。ま、皆さんにはもう無縁でしょうが。》

         

・・・

 《宴たけなわですが、そろそろお開きに。お勘定は男性は、・・・。女性は、・・・。みんな年金生活者だから、ワリカンで。》

 F 幹事さん、ご苦労様。これから私が仕切ることにしますから。カラオケ? 

 G この人、最近、おへそが少し曲がってきているから。

 I いや、前行ったファミレスでいいんじゃない。たしか橋渡った向こうにあったはずだよ。

・・・

 《では、せっかくですから、ここで記念じゃなくて祈念撮影。はい、パチリ! 》

 A そういえば、明日が七夕だよね。「かんごしになれますように」か。いいねえ、夢があって。

 C もう暑いのは嫌だから、もっと涼しい頃にしましょうよ。ここまで来るの、大変なんだから。

 H 今日は涼しいよ、けっこう。それに、あなた、太っているせいよ。

 C でも、暑いのはイヤなの、どうしても。来年は、オリンピックもあるし、7月、8月は大変よ、人の行き来が。

 H そんなことはないでしょ、ここ辺りは。

 C でも、外国人がたくさん押し寄せてきそうだわ。

 H もう、わがままなんだから。

 《ご主人の三回忌が来年の9月末の予定ですか。》

 C えっ、知らなかったわ、ご主人、亡くなったの?

 G 長老と同じ年だったわ。

 《じゃ、わかりました! 来年は、10月3日(土)にしましょう。》

 B スカイツリーも、今日は曇り空だから、人も少ないね。

 《12月の例会は、常連も来なくなったし、なしにするから。》

 G でも、秋に温泉に行かない?

 《計画しても何人も集まらないよ。》

 G そうか。残念ね。

・・・

 《では、みなさん、お元気で。向こうが東武の駅、北千住でJRに乗り変えればいいから。》

 D 私? タクシーで錦糸町に行っちゃうから。じゃあ、バイバイ。 

 《『そして誰もいなくなった』(原題: And Then There Were None)(アガサ・クリスティ作)っていう感じ。飯でも食って帰ろう! 》


 ところで、話の内容と人物が一致する方はどなたでしょうか? って、分かるわけありませんよね。

                   

注:店内の写真は、「天空LOUNGE TOP of TREE」(東京スカイツリータウン イーストタワー31F)HPより。

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