安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

小林研一郎指揮 東京都交響楽団演奏会 (10月8日 長野市芸術館)

2018-10-08 20:07:39 | 演奏会・ライブ

今日聴いた小林研一郎指揮東京都交響楽団の演奏会がなかなか素晴らしかったので、間に合わせて本日アップしました。ドヴォルザークは好きな作曲家なので、もともとは曲目に惹かれてチケットを購入したのですが、前々日の6日に東京の大田区民ホールで同じ公演を行っており、長野では2回目の演奏になるので、期待をして会場に向かいました。

   

(出 演)

指揮:小林研一郎
チェロ:岡本侑也
管弦楽:東京都交響楽団 

(曲 目)

ドヴォルザーク / チェロ協奏曲ロ短調 Op.104  B.191
ジョバンニ・ソッリマ / ラメンタチオ (岡本侑也のアンコール曲)

<休憩>

ドヴォルザーク / 交響曲第8番 ト長調 Op.88 B.163
同曲の第4楽章より、最終部分 (オーケストラアンコール)

(感 想)

チェロ協奏曲の第1楽章の第2主題を吹いたホルンの響きにまず驚いたのですが、クラリネット、フルートなど木管、トランペット、チェロと、東京都交響楽団の演奏の上手さ、出てくる音の良さに感心して聴いていました。最後に、指揮者の小林研一郎さんが、『素晴らしいオーケストラです。この響きを忘れないように』と話してからアンコールを始めたのですが、東京都民が羨ましくなる管弦楽団です。

チェロを弾いた岡本さんは、2017年のエリザベート王妃コンクール第2位になった方ですが、思い入れたっぷりというよりは若手らしくスポーティーで、音色も明るめで、余裕も感じられる清々しい演奏でした。アンコールは、今や有名な曲ですが、技巧も様々用いた演奏は面白いものでした。

ドヴォルザークの交響曲第8番は、大好きな曲です。それを小林研一郎指揮東京都交響楽団が、豊かな叙情と明晰さと迫力のある響きで聴かせてくれました。弦楽器が歌う嫋々とした第3楽章も素晴らしく、第4楽章は冒頭のトランペットのファンファーレから最後まで集中して聴き通しました。

三連休最後の日のマチネー(昼間の公演)ではあるものの、お客様の入りは4割にも達していないほどでした。こんないい演奏会なのに、もったいないことで、その点だけが残念でした。