安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

秋の夜長に聴いたヴォーカルアルバム (北米編)

2018-10-25 20:10:26 | ヴォーカル(S~Z他)

秋の夜長に聴いたヴォーカルアルバムの北米編です。カナダ出身の歌手のものは結構持っていますが、今回はアメリカの歌手を中心に聴いてみました。ニーナ・シモン・トリビュート作のモーガン・ジェームスのアルバムは、強力な伴奏も含めてソウルフルな仕上がりで、久しぶりにR&B寄りのヴォーカルを堪能しました。

【アメリカ】

MORGAN JAMES (モーガン・ジェームス)
MORGAN JAMES LIVE(Epic)

   

ライナーノートの写真から

HUNTER (Epic)

   

ブロードウェイミュージカルに出演しているモーガン・ジェームスですが、歌の方はR&B寄りで、コンテンポラリー系です。伴奏は、一流ミュージシャンが当たり、ジャジーです。「JAMES MORGAN LIVE」は、「Little Girl Blue」などニーナ・シモンが歌った曲が含まれ、ジャズ、ヴォーカルファンもかなり楽しめると思います。

CYNTHIA SPEER (シンシア・スピアー)
MELLOW TONE (自主制作)

   

スタンダード曲をフェイクも交え歌っています。ギター・トリオに管楽器が加わる伴奏。

JOANNA PASCALE (ヨハンナ・パスカル)
PLAY THE GREAT AMERICAN SONGBOOK (Stiletto Records)

   

アンソニー・ウォンジー(p)の伴奏だけで有名曲を歌っています。歌、伴奏ともに音楽がスムーズに流れていて、安定感があります。ヨハンナ・パスカルはお気に入りの歌手で4作全て持っていますが、拙ブログでは、第一作の「When Lights are Low」を取り上げました。

   

リンクは次のとおり When Lights are Low  (ジョアンナ・パスカルと表記していますが、ヨハンナの方がよさそうです)

ROBIN McKELLE (ロビン・マッケル)
NEVER LET ME GO (McElhatten)

   

人気歌手で、アメリカ本国ばかりでなくヨーロッパでの公演も多いロビン・マッケルの本名(Robin McElhatten)名義のアルバム。バークリー音楽学校を卒業したころの1999年の録音で、ファーストアルバムに当たります。スタンダード中心の選曲ですが、多彩で細やかな表現を行っていて、デビュー当時から相当な実力があったことをうかがわせます。 

MICHELLE LORDI (ミッシェル・ローディー)
SINGS  (自主制作)

   

フィラデルフィアを拠点として活動している歌手のアルバム。ピアノとベースの伴奏によりスタンダード曲を中心に歌っていますが、素朴な感じでした。

(カナダ)

カナダは、ダイアナ・クラール、キャロル・ウェルスマン、エミリー・クレア・バーロウ、ダイアナ・パントンなど活躍の目立つ歌手が多い国なので、関連のCDも手元に結構あります。今回は、初めて聴く歌手です。

DIANE NALINI (ダイアン・ナリーニ)
AFTER DUSK (Earthglow)

   

モントリオール出身で、17歳からプロとして活動しているダイアン・ナリーニのファーストアルバム。スタンダード、ボサノヴァを軽快に歌っています。

KISS ME LIKE THAT (Earthglow)

   

スタンダード曲に加え、本人の自作やジェイムス・テイラー、スティングの曲も収録されています。伴奏が整っていて、Kelly Jefferson(ts)の名前もみえます。声に潤いがあり伸びも良く、思いのほか楽しめました。