ヴィブラフォンの赤松敏弘とピアノのハクエイ・キムのデュオによるライブが、いさつ歯科医院であったので、行ってきました。ゲイリー・バートンに師事した赤松敏広とマイク・ノックに師事したハクエイ・キムなので、チック・コリア(p)とゲイリー・バートン(vib)のデュオに似ているだろうと想像して出かけました。
(曲 目)
Someday My Prince Will Come
ロスト・イン・ニュータウン (ハクエイ・キム)
アベニュー (赤松敏弘)
The Days of Wine and Roses
サイレント・パートナー (赤松敏弘)
(休憩)
プレーネス (赤松敏弘)
You Must Believe in Spring
ザ・グリーナー (赤松敏弘)
Stella by Starlight
ホワイト・パレス (ハクエイ・キム)
Return to Forever
(アンコール曲)
Bag's Groove 伊佐津和郎(vib)加わる。
(感 想)
曲目は、二人のオリジナルにスタンダードを混ぜたものでした。曲名の後に、作曲者の名前を入れてあるのがオリジナル曲で、12曲中6曲ありました。赤松敏弘、ハクエイ・キムともに日本の第一線級のミュージシャンなので、テクニックとか音色はさすがで、特にハクエイ・キムのピアノは素晴らしいものでした。
イメージとしては、ゲイリー・バートンとチック・コリアのデュオという感じです。全体には抽象的なソロが中心で、テーマは後で出てきたり、デフォルメされて演奏されていたので、有名曲でも気づかない人もいたかもしれません。二人のオリジナル曲は全く知らないので、どこがテーマでどこがアドリブだかわからずに終わってしまった曲もありました。
最も印象に残ったのは、ハクエイ・キム(p)がソロで演奏したミシェル・ルグラン作「You Must Believe in Spring」で、硬質な音色で音を選びながらの静謐で美しいバラードでした。アンコールでは、院長の伊佐津さん(vib)も加わり、ブルース「Bag's Groove」が演奏され、二人のヴァイブ奏者のグルーヴィーな演奏を聴けるという贅沢な時間もあり、盛り上がって終了しました。
赤松敏弘(vib)
ハクエイ・キム(p)