中村健吾(b)とアルベルト・ピッツォ(p)のコンサートが、上田市の信州国際音楽村で開催されたので出かけてきました。料金が2000円ということもあるのか、ご夫婦や中高年の女性同士のお客様もいました。とてもよい催しです。
(出 演)
中村健吾(b)
アルベルト・ピッツォ(Alberto Pizzo) (p)
(曲 目)
1 ディヴァイン (中村健吾)
2 アイ・ウィル (中村健吾)
3 Estate (Bruno Martino)
4 Paris 2011 (Alberto Pizzo)
5 Blue Bossa (Kenny Dorham)
6 Stay Home Blues (ステイ・ホーム・ブルース) (中村健吾)
〈休 憩〉
1 Amazing Grace (Traditional)
2 ニュー・シネマ・パラダイス (エンニコ・モリコーネ)
3 リベル・タンゴ (アストロ・ピアソラ)
4 メディターニャ (Alberto Pizzo)
5 ノスタルジア (中村健吾)
6 Tico-Tico (Zequinha Abreu)
アンコール曲
Passion (Alberto Pizzo)
(感 想)
中村健吾(b)は、アメリカでの活動が長く、帰国後もライブでの活躍が目立ちますが、本日もジャジーな演奏で聴き応えもありました。アルベルト・ピッツォ(p)は、クラシック畑出身でイタリアやアメリカで活動後、日本に拠点を移し、作曲・演奏活動を行っています。ジャズ色は薄いピアノ演奏でした。
ハイライトは、中村健吾がベースソロで演奏した「ステイ・ホーム・ブルース」で、本年のコロナ禍で演奏活動が出来ない間に作曲したものだそうです。10分間の熱演を繰り広げてくれましたが、4ビートのランニングや高音域でのソロ、さらには「Night Train」を引用するなど、いかにもブルースといった素晴らしい演奏でした。
アルベルト・ピッツォ(p)は、きれいなタッチで「Estate」のイントロなど抒情的で繊細さもあったのですが、ブルージーなフレーズは聴くことができず、僕には若干物足りない演奏でした。他にデュオとして面白かったのは「Blue Bossa」で、ケニー・ドーハム作曲のこの曲は盛り上がります。
開演前のホール。これからお客様が増えますが、結果的に席が離れた状態での鑑賞になって、コロナ渦の状況下にはありがたかった。
中村健吾のソロ演奏。
アルベルト・ピッツォ(p)のソロ演奏。
最後の挨拶。
【中村健吾ホームページ】