安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

中村健吾、アルベルト・ピッツォ ジャズライブ (10月17日 信州国際音楽村)

2020-10-21 20:01:39 | ジャズライブ

中村健吾(b)とアルベルト・ピッツォ(p)のコンサートが、上田市の信州国際音楽村で開催されたので出かけてきました。料金が2000円ということもあるのか、ご夫婦や中高年の女性同士のお客様もいました。とてもよい催しです。

   

(出 演)

中村健吾(b)
アルベルト・ピッツォ(Alberto Pizzo) (p) 

(曲 目)

1  ディヴァイン (中村健吾)
2  アイ・ウィル (中村健吾)
3  Estate (Bruno Martino)
4  Paris 2011  (Alberto Pizzo)
5  Blue Bossa (Kenny Dorham)
6  Stay Home Blues (ステイ・ホーム・ブルース) (中村健吾)

〈休 憩〉

1  Amazing Grace (Traditional)
2  ニュー・シネマ・パラダイス (エンニコ・モリコーネ)
3  リベル・タンゴ (アストロ・ピアソラ)
4  メディターニャ (Alberto Pizzo)
5  ノスタルジア (中村健吾)
6  Tico-Tico (Zequinha Abreu)

アンコール曲
Passion (Alberto Pizzo)

(感 想)

中村健吾(b)は、アメリカでの活動が長く、帰国後もライブでの活躍が目立ちますが、本日もジャジーな演奏で聴き応えもありました。アルベルト・ピッツォ(p)は、クラシック畑出身でイタリアやアメリカで活動後、日本に拠点を移し、作曲・演奏活動を行っています。ジャズ色は薄いピアノ演奏でした。

ハイライトは、中村健吾がベースソロで演奏した「ステイ・ホーム・ブルース」で、本年のコロナ禍で演奏活動が出来ない間に作曲したものだそうです。10分間の熱演を繰り広げてくれましたが、4ビートのランニングや高音域でのソロ、さらには「Night Train」を引用するなど、いかにもブルースといった素晴らしい演奏でした。

アルベルト・ピッツォ(p)は、きれいなタッチで「Estate」のイントロなど抒情的で繊細さもあったのですが、ブルージーなフレーズは聴くことができず、僕には若干物足りない演奏でした。他にデュオとして面白かったのは「Blue Bossa」で、ケニー・ドーハム作曲のこの曲は盛り上がります。

開演前のホール。これからお客様が増えますが、結果的に席が離れた状態での鑑賞になって、コロナ渦の状況下にはありがたかった。

中村健吾のソロ演奏。

アルベルト・ピッツォ(p)のソロ演奏。

最後の挨拶。

【中村健吾ホームページ】

kengonakamura.com


積雪の北八ヶ岳坪庭周辺ハイキング(2)【森林浴展望台でおやつタイム、スカイレストラン こまくさ亭のランチ】

2020-10-20 19:50:23 | 登山・ハイキング

積雪の北八ヶ岳坪庭周辺ハイキングの2回目です。2回目は、森林浴展望台でのおやつタイムやロープウェイ山麓駅のレストランの昼食について記します。よく確認せずに出かけたために、アイゼンを持って行かずに散歩だけになりました。この点は反省ですが、結構楽しい秋のお出かけになりました。

森林浴展望台へ向かいます。いつもは、五辻あたりから山頂駅に戻るのに使うルートなので、こちらから歩くのは初めてです。

振り返って北横岳。

北アルプス方面。穂高岳。

森の中を行きます。

八ヶ岳だけに苔もあります。

木道が整備されていて優しい道です。

岩があっていくらか登山道気分も味わえます。

展望台に到着。

この先は登山道になってきます。

展望台からの眺め。拡大していろいろ撮影したのですが、ほとんどうまく撮れませんでした。

持参したコンロと水でお湯を沸かしています。ようやく入手した「snow peakのチタンダブルマグ300」も持ってきて、本日がデビューです。縞枯山の山頂でやりたかったのですが、まあ、仕方ありません。

すぐ沸きます。こちら方面には観光の方など来ないようで、おやつタイム中は誰も通りがかりませんでした。

おやつは、ローソンで購入したドーナツ。

保温・保冷に優れたダブルウォール構造です。冬でも冷めることなく飲み物が楽しめそうです。

御岳山や乗鞍岳なども見えていました。

ロープウェイ―に戻ります。

キノコもあって、まだ秋です。

坪庭に戻ってきました。

展望台に行ってみます。

展望台には、見える山の名前が入った表示板があり便利です。これは八ヶ岳。

左に赤岳、右に阿弥陀岳。

赤岳から編笠山までを入れて撮ってみました。

中央アルプス方面など。高い山は昨夜から本日朝にかけて冠雪したようです。

展望台は山のカフェの横を通り抜けるとあります。

下りのロープウェーに乗車しています。紅葉も終わりかけといった感じです。

ロープウェーからの景色。

山麓駅のスカイレストラン こまくさ亭で遅い昼食にしました。

結構賑わっています。

人のいない西側の端のテーブルに腰かけました。白樺の樹が見えます。コテージのような建物は、バーベキューハウス。

本日のランチを注文。メインはローストチキンです。

ローストチキンのボリュームが物凄くて驚きました。汁も出ていて美味しかったです。雪景色にローストチキンと、一足早くクリスマス気分を味わいました。

サラダ

駐車場に向かいます。北横岳方面を撮影。

車に到着。

【北八ヶ岳ロープウェー】

住所:長野県茅野市北山4035-2541
電話:0266-67-2009
ホームページ:kitayatu.jp


積雪の北八ヶ岳坪庭周辺ハイキング(1)【坪庭、縞枯山荘】

2020-10-19 19:57:07 | 登山・ハイキング

10月18日(日)は天気がまずまずだったので、北横岳や縞枯山を歩こうと、北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅に10時30分頃到着。八ヶ岳は今シーズン初の冠雪で、チケット売場で確かめると北横岳は26cmの積雪でした。

不覚にもアイゼンをもってこなかったので、坪庭周辺を散策することにしました。眺望やグルメを楽しみ、秋の終盤の休日をのんびりと過ごしました。

北八ヶ岳ロープウェイ山麓駅

10分間隔で運転していましたが、乗車するお客様が多くて、かなり待たされました。白駒池へ向かう国道が雪で通行止めになったために、予定を変更してこちらへ回ってきた登山客が多いようでした。

ロープウェイの車窓から、蓼科山。

ロープウェイの車窓から、八ヶ岳。

山頂駅を降りたところ。

坪庭の周回に出かけます。

坪庭からの眺め。甲斐駒ケ岳、鳳凰三山方面だと思います。

観光客ばかりでなく、登山客も多かったので驚きました。国道が通行止めで他の山に行けないので、ここに集まってきたようです。

縞枯山方向

北横岳分岐。

ここから登山道の表記。

普通の登山靴で北横岳へ向かう女性の二人連れ。どうしようかと話していましたが、行けるところまで行くそうです。

雪が被り、遠くには北アルプスが見えて、なかなかいい眺めでした。ちょっと写真ではわからなくなりましたが。

坪庭を一周して分岐に出ました。左に行くと雨池や縞枯山です。

縞枯山荘まで5分の表示。

向かいます。

団体連れも何組かすれ違いました。このグループは10人ほどでした。

開けてきました。

縞枯山荘。

現在、宿泊客しか建物の中に入れません。したがって、縞枯山荘のトイレは、宿泊客以外は利用できません。

珈琲をいただくことにしました。テラス席を利用します。

雨池峠の分岐まで行ってみます。

すぐに分岐です。

縞枯山方向。しばらく道を進むと、急な上りになります。ここで戻ります。

縞枯山荘の前を通過。こちら側からのほうがきれいに見えます。

分岐を通過。

このへんは非常によく整備されています。

山頂駅の近くに戻ってきました。

ここで左折して五辻方面に途中の展望台まで行ってみることにしました。さすがに歩き足りないです。

(2)へ続く。(2)では、展望台でのお茶タイム(スノーピークのチタン製マグカップデビュー)や、アルプス展望、山麓駅食堂におけるなかなか豪華なランチについて記します。引き続きご覧いただければ幸いです。


ジミー・スミス「OPNE HOUSE」とロイヤルホストのモーニングの話題

2020-10-18 19:54:50 | ヴァイブ、オルガン他

安曇野市における朝食は、トーストと珈琲がベースの簡単なものなので、少々飽きがきたので、ロイヤルホスト安曇野インター店に出かけました。メニューが一新されていて、オムレツなどいろいろありました。朝の8時からオープンしているので、休日にはちょうどよいです。「OPEN HOUSE」というタイトル。

JIMMY SMITH (ジミー・スミス)
OPEN HOUSE (BLUE NOTE 1960年録音)

   

ジミー・スミス(org, 1925~2005年)は、ブルーノートやヴァーヴレーベルに多数の録音を行っていて、オルガンの領域では、彼のネームバリューに匹敵する人はいないように思います。本作は、スタジオにおけるジャムセッションを録音したものですが、メンバー、演奏ともに好みの一枚です。

メンバーは、ブルー・ミッチェル(tp)、ジャッキー・マクリーン(as)、アイク・ケベック(ts)、ジミー・スミス(org)、クエンティン・ウォーレン(g)、ドナルド・ベイリー(ds)。「House Party」(1957年録音)だとリー・モーガン(tp)、ティナ・ブルックス(ts)で、それに比べると地味ですが、実力者揃いです。

曲目は次のとおり。

1  Open House (Jimmy Smith)
2  Old Folks (Willard Robison)
3  Sista Rebecca (Jimmy Smith)
4  Embraceabel You (George Gershwin)
ジミー・スミスの自作が2曲にスタンダードが2曲です。ジャムセッションなので、「Open House」は16分を超え、「Sista Rebecca」も11分の演奏時間となっています。

ジミー・スミス(org)に加え、ブルー・ミッチェル(tp)とジャッキー・マクリーン(as)の音色、フレーズがブルージーで、ことに「Sista Rebecca」は楽しい。ジミー・スミスのアタックのきいたオルガンサウンドがすごく、ことに和音を長く伸ばしながらダイナミックにクレッシェンドさせていくところには興奮させられます。「Embraceable You」では、マクリーンがフューチャーされています。

   

レコードで聴いています。一応オリジナル盤ですが、リバティ時代に出されているため価格が安く、僕にも入手可能でした。

   

レコード面には録音技師のヴァン・ゲルダ―の刻印が入っています。

【ロイヤルホスト安曇野インター店】

locations.royalhost.jp/197696

外観

隣にはマックがあります。安曇野インターすぐそばです。

ドリンクバーを注文。このオレンジジュースは濃い目で美味しい。

モーニングのサラダも注文。

オムレツのモーニングにしました。

このオムレツですが、ホウレンソウやタマネギが入り、とろっともしていて、高品質だと思いました。オムレツはリピートしたくなりました。

カリカリのベーコンとウィンナーソーセージ。ポテトもついています。

ご飯も選べますが、パン(英国風山型パン)にしました。

ヨーグルト


映画「スパイの妻」を観ました。 (10月17日 松本市イオンシネマ)

2020-10-17 19:50:01 | 映画・DVD・テレビ

映画「スパイの妻」(劇場版)を観てきました。内容が面白そうなことと、ベネチア国際映画祭で賞をとったことで、注目しました。

   

(あらすじ)

1940年の満州。恐ろしい国家機密を偶然知ってしまった優作は、正義のためにその顛末を世に知らしめようとする。夫が反逆者と疑われる中、妻の聡子はスパイの妻と罵られようとも、愛する夫を信じて、ともに生きることを心に誓う。そんな2人の運命を太平洋戦争開戦間近の日本という時代の大きな荒波が飲み込んでいく。蒼井と高橋一生が「ロマンスドール」に続いて夫婦役を演じたほか、東出昌大、笹野高史らが顔をそろえる。第77回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で銀獅子賞(最優秀監督賞)を受賞。

(出演・スタッフ)

蒼井優、高橋一生、板東龍汰、恒松裕理、みのすけ、玄理、東出昌大、笹野高史

監督:黒沢清 脚本:濱口竜介、野原位、黒沢清 音楽:長岡亮介

(感 想)

期待通り面白い映画だったのですが、ストーリー的に最後の方が息切れですっきりしない部分もありました。まず素晴らしかったのは、戦前の神戸の街(映画館、邸宅、家並み)や登場する温泉旅館などが当時のものとして描かれ、リアリティがありました。

秘密を知った妻の夫に寄せる愛情や変貌ぶりがすさまじくて、「スパイの妻」というタイトルには納得がいきました。ただし、一般的に想像する「スパイ」とはちょっと違っていて、「告発者あるいはコスモポリタン」の妻といった方がいいのかもしれません。

蒼井優さんの演技が迫真的で、最後まで緊張感が途切れず見ることができました。また、夫役の高橋一生さんも得体の知れない人物を演じて、その時代の不安感や逼塞感を強く印象づけました。設備の良い映画館(イオンシネマ松本)で観たので、映像、音質ともに迫力を感じられたこともよかった。

   

   

   

【映画「スパイの妻」ホームページ】

wos.bitters.co.jp