安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

森永卓郎著「ビンボーでも楽しい定年後」(中公新書ラクレ)を読み、家計簿を購入。

2021-01-06 19:34:12 | 読書

第二の職場の退職が近づき年金生活に入るので、森永卓郎著「ビンボーでも楽しい定年後」を読みました。小遣いを含んだ生活費や安曇野市宅の管理費はどんぶり勘定で、足りなければ預貯金から常に補填しているのですが、この本を読んだら実態把握が大事なことに気づき、家計簿(小遣帳)をつけることにしました。

   

森永卓郎さんは、1957年7月生まれ、東京都出身。東京大学経済学部卒業後、三和総合研究所などを経て、獨協大学教授。専門は、マクロ経済、計量経済、労働経済。著書やテレビ出演多数。

(大まかな目次)

第一章 老後生活の展望
    全体展望、年金、住まい、相続、医療・介護・健康
第二章 資産運用
    基礎消費を1割下げよう、資産運用をどうするか、投資信託は何がよいか
第三章 節約
    節約の積み重ね、ポイントの活用、税金を取り返す、割引を活用、株主優待の活用、小銭を稼ぐ
第四章 生きがいづくり
    お金のかからない私の生きがいづくり、カメラマンのすすめ、定年後に最適なミニ農業

(感 想)

実際には年金生活の知恵といった内容ですが、記述は、著者自身の体験を交えた具体的なものです。中では、2025年に高齢者のうち5人に1人が認知症になるという厚労省の予測があり、その対処法を説いた「認知症を防ぐには」が、最も実践したい項目になりました。

第一章では、安倍政権発足後の大規模金融緩和による物価上昇を受けて老後生活が厳しくなることを説き、さらに、政策面では年金削減が始まっているので、生活の無駄を省き、節約を強化していく必要があると記しています。

それへの対処として、資産運用では、投資信託よりも株式や債券への直接投資を勧め、節約では、軽自動車、ふるさと納税、株主優待などを勧めています。生きがいづくりでは、ペットボトルのフタコレクションやミニ農業など楽しそうで、このへんも参考になりました。

(購入した家計簿)

   

いろいろな種類の家計簿が販売されていて、驚きました。僕でもなんとか続けられそうな、クロワッサンの家計簿を購入しました。

   

裏表紙に記載の仕方が載っていますが、カレンダーと同じく日付が毎日あり、そこへ使った項目、金額を書き込む方式です。とりあえず新年からつけていますが、できるだけ続けたい。


信州国際音楽村ニューイヤーコンサート2021 (1月3日 長野県上田市)

2021-01-05 19:30:05 | クラシック演奏会

今年も信州国際音楽村ニューイヤーコンサートに出かけました。出演は、長原幸太withニューイヤーフレンズ。今回は、コンサート開始10周年を記念して、ヨハン・シュトラウスのワルツなど華やかなプログラムでした。

   

(出 演)

長原幸太 (バイオリン、読売日本交響楽団コンサートマスター)
佐久間聡一(バイオリン、広島交響楽団第一コンサートマスター)
鈴木康浩 (ヴィオラ、読売日本交響楽団ソロ首席ヴィオラ奏者)
猶井祐樹 (ヴィオラ、NHK交響楽団第1ヴァイオリン奏者)
上森祥平 (チェロ、ソリスト)
奥泉貴圭 (チェロ、ソリスト)
山崎実  (コントラバス、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団首席)
佐々木絵里(編曲)

(曲 目)

ヨハン・シュトラウス2世:喜歌劇「こうもり」序曲  op.367
ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ「我が家で」 op.361
ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ「楽しめ人生を」 op.340
ルロイ・アンダーソン:「そりすべり」
エドゥアルド・シュトラウス1世:ポルカ「電話」 op.165

〈休憩〉

ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ「ウィーンのボンボン」 op.307
ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・シュネル「騎手」 op.278
ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ・シュネル「狩り」 op.373
ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ・シュネル「雷鳴と稲妻」 op.324
ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ「美しき青きドナウ」 op.314

(アンコール)

ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・シュネル「憂いもなく」op.271
ルロイ・アンダーソン「フィドル・ファドル」

(感 想)

毎年、このニューイヤーコンサートを楽しみにしているのですが、今年も心温まる素晴らしい演奏会でした。長原幸太さん以下7人編成の弦楽合奏ですが、それぞれの楽器の鳴りがよく、佐々木絵里さん(猶井祐樹さんの奥様)による編曲も小型版オーケストラという感じがしてよかった。

1月1日に全員がこちらの信州国際音楽村に集合し、練習して3日の本番に備えると長原さんが話していましたが、コロナ禍の中でよく開催してくれたと感謝しながら聴いていました。幕開けの「こうもり」序曲は、スピード感もありオペレッタの場面が浮かぶ優れた演奏でした。

ポルカ「我が家で」と「楽しめ人生を」を語呂合わせで続け、後半のポルカ「騎手」では踊りも飛び出すなどユーモアもたっぷりでした。「美しき青きドナウ」や願いを込めた「憂いもなく」も楽しく、あっというまの2時間でした。来年も是非開催してほしいコンサートです。

終了時の挨拶。左から、上森、佐久間、長原、山崎、鈴木、猶井、森泉の各氏。お疲れ様でした。

【信州国際音楽村】

住所:長野県上田市生田2937−1
電話:0268-42-3436
ホームページ:財団法人信州国際音楽村

会場の信州国際音楽村ホールこだま

浅間山は雲に隠れて見えませんでした。

菅平方面。冠雪はしていますが、雪はそう多くなさそうです。


とんかつ「かつ富」で友人と忘年会兼温泉・山行打合わせ(とんかつ・イタリアン 松本市浅間温泉)

2021-01-04 19:30:43 | グルメ

昨年末に松本市内でWさんと忘年会兼温泉・山行の打合せを行いました。場所は、とんかつの「かつ富」で、松本の有名店です。「はくばの豚ロースカツとカキフライ定食」を二人とも頼みました。

ロースカツとともにカキフライがよくて、安曇野市の自宅からも比較的近いのでまた行きたくなりました。温泉や山行の打合せは、群馬県や山梨県も候補地に挙げましたが、県内にすることとし、時期は時節柄様子見で終了。

外観

店内

季節のお薦めのメニュー。「白馬の豚ロースカツとカキフライの定食」にしました。

タルタルソースをはじめに持ってきてくれました。たっぷりです。

注文した品物が運ばれてきました。

ロースカツ。

品質のよいロースカツです。

カキも大ぶりです。

味噌汁

漬物はタクアンと白菜です。

【かつ富・ドルチェ】

ドルチェは、イタリアンの方のお店の名前です。同じ経営で元は2軒あったらしいですが、今は1軒になっています。

住所:長野県松本市浅間温泉1-4-11
電話:0263-45-5177
ホームページ:かつ富 (食べログのページです。)

【検討の参考に使った観光パンフレット】

   

N Tour(農協観光)のパンフレットです。群馬県の温泉旅館が掲載されています。

   

水上温泉へ行こうという僕の提案です。

   

理由は、谷川岳ロープウェイ使って、谷川岳行きたかったのですが。冬は歩くのにたいへんだろうということで却下。夏ならいいかもしれないので、継続事項に。

   

次は山梨県。河口湖温泉行きたかったのですが、長野から遠いし、冬道は厳しいかもしれないということで却下。

   

山梨県内の温泉地マップ。石和や河口湖は知っていましたが、西山温泉や下部温泉があるのは初めて知りました。

   

結局、地元にするかということで、八ヶ岳あたり行って、泊まりの温泉は上諏訪の「布半」や「浜ノ湯」でどうかという、話になりました。

   

「Go To Travel」の中止もあり、先行きが見通せないので、また連絡とりあうこととして、本日の忘年会は終了。


マイルス・デイビス「MILES & MONK AT NEWPORT」とCoCo壱番屋のスープカレーの話題

2021-01-03 19:06:10 | トランペット・トロンボーン

今年のお正月は寒いです。2日の夜に安曇野市宅にきたのですが、雪が舞って冷え冷えとしていました。食材もあるのですが、寒さに作る気を無くして、CoCo壱番屋安曇野インター店へ行き熱々のスープカレーを食べました。札幌のスープカレーを想い出しながら聴いた熱いアルバム。

MILES DAVIS (マイルス・デイビス)
MILES & MONK AT NEWPORT (Columbia 1958, 1963年録音)

   

今年のジャズ聴き初めは、マイルス・デイビスの1958年のニューポート・ジャズ・フェスティバル出演時のライブ盤です。学生時代からの愛聴盤ですが、不思議なのは、昨年リバイバル上映もされた同ジャズ祭を記録した映画「真夏の夜のジャズ」に、マイルスグループが登場していないことです。

メンバーは、マイルス・デイビス(tp)、キャノンボール・アダレイ(as)、ジョン・コルトレーン(ts)、ビル・エヴァンス(p)、ポール・チェンバース(b)、ジミー・コブ(ds)。なお、レコードB面は、セロニアス・モンクが1963年のニューポート・ジャズ・フェスティバルに出演した際の録音です。

曲目は次のとおり。

1  Ah-Leu-Cha (Charlie Parker)
2  Straight, No Chaser (Thelonious Monk)
3  Fran-Dance (Miles Davis)
4  Two Bass Hit (John Lewis)

なお、セロニアス・モンク分は自作の2曲。

1  Nutty
2  Blue Monk

やや荒っぽいものの、マイルスグループの勢いがそのまま出ているエキサイティングなライブアルバム。嬉しいのは、マイルスのオープントランペットがたくさん聴けることで、アップテンポの「Ah-Leu-Cha」や「Straight, No Chaser」で白熱した演奏を繰り広げています。マイルスがミュートでプレイする「Fran-Dance」では、ビル・エヴァンス(p)が本領発揮し、漂うようなサウンドと美しいハーモニーが聴けます。加えて、コルトレーン(ts)やキャノンボール(as)もたっぷりソロをとるのですから、たまりません。レコードで聴いていますが、追加曲のあるCDもあります。

安曇野市の自宅でレコードを聴いているところ。

マイルスの映画上映時に販売されたマグカップも置いてあります。

   

昨年、マイルス・デイヴィスを描いた映画「クールの誕生」が上映され、僕も観ました。しっかりと描いたよい映画でした。これはそのチラシ。

   

こちらも昨年上映された「真夏の夜のジャズ」のチラシ。セロニアス・モンク(p)は出てくるのですが、マイルス・デイヴィスは音楽祭には出演しているのですが、映画には登場していません。残念。

【CoCo壱番屋安曇野インター店】

住所:長野県安曇野市豊科南穂高140番地1 スワンガーデン安曇野内
電話:0263-73-7791
ホームページ:カレーハウスCoCo壱番屋 

外観。

入口。薄く雪が積もっています。

メニュー。ローストチキンスープカレーにしました。ベジタブルスープカレーもあります。

ほうれん草や豚シャブをトッピングしたものもあります。

ご飯は150g、スープカレーの辛さは普通にしました。

野菜や卵なども入っていて、具沢山。

ローストチキン。もともとスープカレーが好きですが、こちらも美味しくいただきました。実は昨年もCoCo壱番屋へ食べに行っていて、1月2日の記事に書いています。恒例になりそうです。


ウィーン・フィル・ニューイヤーコンサート2021を観るなどクラシック音楽三昧。

2021-01-02 19:39:04 | クラシック

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のニューイヤーコンサート2021が放映されたので観ました。コロナ禍で開催が危ぶまれましたが、会場のウィーン楽友協会大ホールは無観客でしたが、開催されてまずはよかった。

指揮はリッカルド・ムーティ(1941年7月28日ナポリ生まれ)で、1993、1997、2000、2004、2018年に次いで3年ぶり6回目の登場。現在、シカゴ響音楽監督ですが、ウィーンフィルとは良好な関係を保っています。

(曲 目)

1  フランツ・フォン・スッペ:ファティニッツァ行進曲
2  ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ「音波」op.148
3  ヨハン・シュトラウス2世:「ニコ殿下のポルカ」op.228
4  ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・シュネル「憂いもなく」op.271
5  カール・ツェラー:ワルツ「坑夫ランプ」
6  カール・ミレッカー:ギャロップ「贅沢三昧」

〈休 憩〉

1  フランツ・フォン・スッペ:「詩人と農夫」序曲
2  カール・コムザーク2世:ワルツ「バーデン娘」op.257
3  ヨーゼフ・シュトラウス:「マルゲリータ・ポルカ」op.244
4  ヨハン・シュトラウス1世:「ヴェネツィア人のギャロップ」op.74
5  ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ「春の声」op.410
6  ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ・フランセーズ「クラップフェンの森で」op.336
7  ヨハン・シュトラウス2世:「新メロディー・カドリーユ」op.254
8  ヨハン・シュトラウス2世:「皇帝円舞曲」op.437
9  ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ・シュネル「恋と踊りに夢中」op.393

〈アンコール〉

1  ヨハン・シュトラウス2世:「狂乱のポルカ」op.260
2  ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ「美しく青きドナウ」op.314
3  ヨハン・シュトラウス1世:「ラデツキー行進曲」op.228

(感 想)

イタリア出身のムーティーらしい選曲で、スッペ(イタリア出身)の曲やイタリア王妃のマルゲリータ(ピザのマルゲリータは彼女が好んだところから)に因む「マルゲリータ・ポルカ」が入り、さらにヴェルディのオペラの旋律が引用された「新メロディー・カドリーユ」を取り上げています。

前半は珍しい曲が並んでいましたが、「音波」は面白い曲でした。後半は「春の声」や「皇帝円舞曲」といった有名曲でウィーンフィルの弦の響きを楽しめました。初めて聴いたカール・コムザーク2世の「バーデン娘」は、ムーディーかつダイナミズムもあって、感心しました。

ムーティーは今年80歳を迎えますが、若々しくて、すごいなと感嘆。テレビにはDENONのサウンドバーを昨年設置したので、まずまずでの音で聴けました。音楽評論家の石戸谷結子さんが出演していましたが、解説や感想など上品で良かった。

会場の黄金ホールですが、観客はいません。

リッカルド・ムーティ(指揮)

バレエもありました。春の声の演奏に合わせた踊りです。

リッカルド・ムーティーからの挨拶。

最後は恒例のラデツキー行進曲です。手拍子はありません。飾り付けもされて、本当に豪華なホールです。

(CDも聴きました。)

   

ベートーヴェン:ディアベリの主題による33の変奏曲。フリードリヒ・グルダ(p)。高速の演奏で、サウンド、リズムともに歯切れがよく、グルダならではでしょうか。

   

サン=サーンス:ピアノ協奏曲全集 パルカル・ロジェ(p)、シャルル・デュトワ(指揮)フィルハーモニア管弦楽団など。サン=サーンスの音楽が、ちょっとマイブームです。1月11日の群響渋川演奏会で、第2番を藤田真央(p)の独奏で聴くのですが、今から楽しみ。

(珈琲飲みながらでした

お正月だから、ブルーマウンテンブレンドにしましたが、まろやかで美味しい。

長野東急百貨店の可否茶館で購入。(参考 オンラインショップへのリンク

器は、安曇野ジャンセン美術館で購入したジャンセンの絵が描いてあるものです。