安曇野ジャズファンの雑記帳

信州に暮らすジャズファンが、聴いたCDやLPの感想、ジャズ喫茶、登山、旅行などについて綴っています。

池波正太郎著「仕掛人・藤枝梅安」シリーズ(講談社文庫)を再読しました。

2021-05-21 19:29:24 | 読書

ゴールデンウィークに書店で手に取った池波正太郎作「仕掛人・藤枝梅安」の第一巻「殺しの四人」が面白く、続けて全七冊を読みました。このシリーズは、依頼を受け報酬を得て人を暗殺する仕掛人(殺し屋)と江戸の裏社会を描いたものです。

登場人物や暗殺方法など、著者の創作によるものですが、現実味があって、実際にあった話だと言われても不思議ではありません。場面転換が早く、物語がスリリングに進みます。一方、藤枝梅安らの日常生活も描かれていて、ホッとした気分にさせたり、物語に深みを与えている点も見事です。

最終作の「梅安冬時雨」には、池波さんへのインタビューが収録されていますが、江戸の街並みや暮らしのことを、あたかも自らがそこに住んで生活しているかのように語っていて、その膨大で深い知識や想像力が面白い小説を生む源泉だとあらためて気づかされました。

     

舞台は、江戸時代の安永から文化(1777年~1806年)にかけての30年間です。

     

第三巻「梅安最合傘」の中の「殺気」は、暗殺は行われていませんが、梅安の凄みが出ていて印象深い一編です。

     

第五巻は長編で、大坂の元締め(依頼を受けて、暗殺者を手配する人)と梅安との抗争を描いていて、映画のギャング同士の抗争物のような雰囲気も出ています。

   

著者急逝により、未完となった梅安シリーズの最終作。新たな人物も登場し、面白くなりそうなところで、終わります。「梅安余話」と題して、池波正太郎さんへのインタビューも収録されています。

   

第七巻に掲載された写真「池波正太郎・梅安の旅」から。

     

妻籠宿を歩いているところです。

  

湯河原の宿で、インタビューに応える筆者。


2021年春の上高地ハイキング(4)【河童橋を眺めながら五千尺キッチンでランチ、出会った花】

2021-05-20 19:26:37 | 登山・ハイキング

5月15日の上高地ハイキングの4回目で最終です。ランチに入った五千尺キッチンでは、ライブカメラの後ろ近くの席だったので、カメラ目線で河童橋を眺めながらの食事になりました。花もたくさん撮ったので掲載します。行程を参考に再掲します。

【行 程】

上高地バスターミナル発 8:22 → 河童橋 8:28ー33 → 明神館 9:39 → 明神池 9:52ー10:10 → 徳沢 11:12ー38(休憩) → 明神館 12:23 → 河童橋・五千尺キッチン 13:28ー14:02(昼食)→ バスターミナル 14:07

(五千尺キッチン)

五千尺キッチン入口

二階になります。

店内。左手には、窓から外を観ることができるカウンター席があります。

窓の外にライブカメラが設置されています。

ライブカメラへのリンク:上高地河童橋ライブカメラ | 五千尺ホテル上高地【公式】 (gosenjaku.co.jp)

座った席からの河童橋、梓川、北アルプス。

「バター醤油香るおろし茸のハンバーグランチ」にしました。

和風ハンバーグといった感じです。香りがたった、柔らかいハンバーグで美味しくいただきました。

味噌汁。具もたくさん入っていました。

漬物。

食後に珈琲をいただきました。

上高地に乾杯です。

【五千尺キッチン】

住所:長野県松本市上高地4468  五千尺ホテル隣高地のおみやげ屋さん 2F
ホームページ:上高地のランチは河童橋を望むレストラン五千尺キッチン【公式】 (gosenjakukitchen.jp)

食事を終わり、バスターミナルに向かって梓川の川べりを歩いています。

振り返って撮影。

上高地のバスターミナルでは、すぐシャトルバスに乗車でき、沢渡に下りてきました。ヴェゼルに乗り込み安曇野市の自宅に戻ります。

(出会った花々)

二リンソウ

少し色の入った二リンソウ。上高地には、ニリンソウの花とよく似たトリカブトの花もあり、花だけではよく区別がつきません。

二リンソウの群落

不明

前のものと同じだと思いますが、不明。

ミヤマスミレ

ネコノメソウ

ネコノメソウの群落

エンレイソウ

ヤマエンゴサク

ハシリドコロでしょうか?。

不明

フッキソウ

フッキソウの群落

これもハシリドコロでしょうか?。

ミヤマエンレイソウ(シロバナエンレイソウ)

最後に蝶です。種類は不明。蝶にも何回かカメラを向けたのですが、動きが速くて、ほとんど撮影できませんでした。


2021年春の上高地ハイキング(3)【二リンソウ群生の徳沢、徳沢~明神~河童橋】

2021-05-19 19:27:23 | 登山・ハイキング

5月15日の上高地ハイキングの3回目です。徳沢、徳沢から梓川左岸を歩き明神館で対岸に渡り河童橋までを記します。徳沢は広々としていてお花畑があり、前穂高岳方面の景色が雄大で、いただいたソフトクリームも美味しく、とても気に入りました。

写真が多いのでもう一回続けます。行程を参考に再掲します。

【行 程】

上高地バスターミナル発 8:22 → 河童橋 8:28ー33 → 明神館 9:39 → 明神池 9:52ー10:10 → 徳沢 11:12ー38(休憩) → 明神館 12:23 → 河童橋・五千尺キッチン 13:28ー14:02(昼食)→ バスターミナル 14:07

(徳 沢)

徳澤園前のモニュメント

井上靖の小説「氷壁」の文中に登場する徳沢小屋のモデル「徳澤園」の玄関。

【氷壁の宿 徳澤園】

ホームページ:上高地 — 氷壁の宿 徳澤園 (tokusawaen.com)

奥に蝶ヶ岳への登山口があります。

徳沢から望む北アルプス前穂高岳方面。

みちくさ食堂。徳澤園の施設です。

みちくさ食堂で、ソフトクリームを購入。ウォーキングの途中ということもあるかもしれませんが、素晴らしい味でした。

徳澤園横を流れる小川の岸には、ニリンソウ(二輪草)の群落が。

キャンプ場

こちらは、徳沢ロッチ”

徳沢ロッチ”の前あたりは、ニリンソウが一面に咲いていて、大群落になっていて、見とれました。

(徳沢~明神)

明神を目指して、梓川左岸を歩いています。アップダウンの少ない歩きやすい道です。

徳本峠への分岐。

明神岳を違う角度から。明神館手前に開けた場所があり撮影できました。

明神館に到着。

(明神~河童橋)

明神橋を渡ります。往路は、梓川左岸を歩いてここまできましたが、復路は梓川右岸を河童橋まで歩きます。

この標識に沿って進みます。

道はよく整備されています。

樹木の花も咲いていて、目を楽しませてくれました。

岳沢への分岐。

清流が流れていて、川の風景もあわせて楽しめました。見えている山は、六百山(2,449m)だと思います。

白樺荘の横に出てきました。

白樺荘横から穂高岳方面。雲は出てきていますが、山並みはしっかりと見えています。

白樺荘の前を通り、すぐ前の河童橋へ。

「かっぱばし」と記されています。

河童橋からの穂高岳方面。

五千尺ホテルの売店前です。2階の五千尺キッチンで、ランチにします。

(4)へ続きます。次回で最終です。(4)では、五千尺キッチンのランチ、上高地で出会った花々などについて記します。引き続きご覧いただければ幸いです。


2021年春の上高地ハイキング(2)【河童橋~明神、穂高神社奥宮、明神池、明神池~徳沢】

2021-05-18 19:29:48 | 登山・ハイキング

上高地ハイキングの2回目です。河童橋から梓川左岸を歩き明神まで、穂高神社奥宮、明神池の様子、明神池から徳沢までを記します。明神池を散策しましたが、静寂なたたずまいで、『神降地』(かみこうち)というに相応しく厳かな気分になりました。参考に、行程を再掲します。

【行 程】

上高地バスターミナル発 8:22 → 河童橋 8:28ー33 → 明神館 9:39 → 明神池 9:52ー10:10 → 徳沢 11:12ー38(休憩) → 明神館 12:23 → 河童橋・五千尺キッチン 13:28ー14:02(昼食)→ バスターミナル 14:07

(河童橋~明神)

梓川左岸を明神に向けて歩き出します。

明神までは、3kmの道のりです。

すぐに小梨平になります。キャンプ場が整備されています。学生時代にここでキャンプを行ったことがあります。

寄り道して梓川の堤防に出てきました。河童橋からとは少し違う角度から穂高岳方面です。

明神岳(2.931m)。明神から見るのとは、違う角度で撮影できました。

梓川左岸道へ戻ります。ここからは自然探勝エリアと表示がありました。

良い道です。

明神まで1.2kmの地点です。

やがて梓川に沿って道が進み、左手には明神岳が見えてきます。

梓川左岸道からの明神岳。

明神館前の広場に到着。

明神岳の説明書きがありました。

穂高奥宮の参道を歩き明神池に向かいます。

明神橋。橋を渡り左折して少し行くと、穂高奥宮、明神池です。

鳥居

神社のすぐ手前に嘉門次小屋があります。

嘉門次小屋と道を挟んだ反対側に嘉門次碑があります。こちらは初めて見ました。

穂高神社奥宮です。

参拝しました。こちらは奥宮ですが、穗髙神社の嶺宮は日本アルプスの主峰奥穂高岳の山頂に鎮座しているそうです。夏でも僕にはとても行けそうにないので、ここでその分も拝みました。

社務所。ここで拝観料500円を払い、明神池へ進みます。受付の方(宮司さん)とちょっと話しましたが、交代で安曇野市穂高の本宮から上ってきて泊まり込みで勤務しているそうです。

明神一之池

船は神事に使われるものです。

一之池と明神岳。

明神二之池。

二乃池から明神岳。

二乃池を入れて、穂高岳・明神岳とは反対側の霞沢岳(多分です。違っていたらご指摘ください。)を撮影。

再び、明神一之池。静かです。

社務所の横に、龍頭鷁首(りゅうとうげきしゅ)が置いてありました。神事の際に二艘のお舟につけます。そのほかもあわせ、詳しくは穂高神社(奥宮)のホームページをご覧ください。

【穂高神社奥宮】

連絡先:長野県安曇野市穂高6079番地 穗髙神社社務所 (上高地ではなく、安曇野市穂高です。)
電話:0263-82-2003
ホームページ:奥宮 穗髙神社 (hotakajinja.com)

(明神池~徳沢(梓川右岸の車道経由))

明神橋と後方に霞沢岳(多分)。徳沢目指して歩き始めました。振り返って撮りました。

車道ですので、たんたんとした道です。左右には花なども観ることができ、飽きません。

左手ですが、荒れている沢です。治山事業が行われているようでした。

右に分岐し、徳沢へ。そろそろ近づいてきました。

橋を渡ります。

振り返って撮影。前穂高岳や北尾根でしょうか。わかる方いたらご教示ください。

分岐に出ました。横尾60分、徳沢3分です。

徳沢に到着。天気が良くて暑いくらいです。ここで休憩をとりました。

2021年春の上高地ハイキング(3)へ続きます。(3)では、徳沢、徳沢から明神を経て右岸道路を歩き河童橋、五千尺キッチンのランチなどを掲載予定です。引き続きご覧いただければ幸いです。


2021年春の上高地ハイキング(1)【沢渡~バスターミナル~河童橋】

2021-05-17 19:30:38 | 登山・ハイキング

5月14日(土)に上高地へハイキングへ行きました。上高地には何度も立ち寄ったり泊まったりしていますが、ゆっくりと歩いたことがありません。曇りの予報でしたが、嬉しいことに晴れました。

周りの山々が良く見え、花もたくさん咲いているので、撮影しながらのスローペースでしたが、約4時間30分歩きました。五千尺キッチンのランチもよく、季節を変えてまた行くつもりです。

【行 程】

上高地バスターミナル発 8:22 → 河童橋 8:28ー33 → 明神館 9:39 → 明神池 9:52ー10:10 → 徳沢 11:12ー38(休憩) → 明神館 12:23 → 河童橋・五千尺キッチン 13:28ー14:02(昼食)→ バスターミナル 14:07

なお、明神池から徳沢までは梓川右岸の車道を歩き、徳沢から明神館までは梓川左岸、明神館で対岸へ渡り河童橋まで梓川右岸を歩きました。

【参考:上高地公式ウェブサイト】

上高地公式ウェブサイト (kamikochi.or.jp)

(沢渡駐車場~上高地バスターミナル)

沢渡の松本市営第三駐車場(かすみ沢駐車場)に停めました。駐車料金は一日700円です。

トンネルを抜けて、階段を上がるとバスターミナルのきっぷ売り場があります。

ここで、バスの往復切符を購入。往復だと2400円です。

松本電鉄のバスに乗り込みます。

大正池のバス停で、10人ほどの人が降りたので驚きました。登山や大正池から散策する人が多いようでした。次は、大正池バス停で下りて、大正池、田代池あたりを歩いてみたい。

上高地バスターミナル到着。

(河童橋、河童橋からの北アルプスなど)

河童橋までは近いです。木立の中を行き、途中で梓川沿いに歩きました。

梓川沿いを歩いています。河童橋と背後に北アルプス。

やや左にふって、対岸の白樺荘などが見えます。

河童橋の手前で、「五千尺キッチン」の営業時間を確認しました。11時から15時の営業です。

河童橋に行きます。

橋の上からの光景。まず上流方向。

上流方向を少しアップで。

下流方向。

下流方向アップ。焼岳が見えます。

穂高岳方面のアップ。以下、アップした画像です。

下の方になりますが、岳沢あたりです。

全体では見えている真ん中へんになります。左から、ジャンダルム、ロバの耳、奥穂高岳。

左から、西穂高岳、間ノ岳、天狗の頭。

真ん中あたりに、天狗の頭、天狗のコル。

ジャンダルムとロバの耳のアップ。

2021年春の上高地ハイキング(2)へ続きます。(2)では、明神池や徳沢の様子を記す予定です。引き続きご覧いただければ幸いです。