Biosphere2（その２）

　一週間海外旅行でブログは中断。
　さて、そもそもコロンビアがアリゾナで大学院プログラムを始めたのにはいろいろな要因が絡んでいる。まず、大きいのは、当時の学長マイケルがアリゾナ出身であったこと、次に、ディレクターのスティーブン・コーエン（写真）が１０年契約の最後の年で、契約が更新されるためには何らかの業績を残す必要があったらしいこと、最後に、バイオスフィアは電力料を含め月間２億円といわれる維持費のため大幅な赤字に陥っており、もっと学生を集める必要があったこと、などが挙げられる。当時は、ＧＲＥを受験した多くの学生にこのプログラムの情報が送られてきたという。
　ところが、学年中？に学長が交代するや、新しい学長は早速大学院課程の見直しをはじめ、「なんでアリゾナなんかで学生を集めるんや？」と怒りまくり？、このプログラムはニューヨークに移転することとなった。おまけに、コロンビアはバイオスフィアの賃貸借契約を解除してしまったのである。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（つづく）