切断の短大生、「学歴巡って兄と不仲に」 事件前語る
東京都渋谷区幡ケ谷2丁目、女子短大生武藤亜澄さん(20)が自宅で切断された遺体で見つかった事件で、亜澄さんが事件前、知人に「私は家族から嫌われている」などと話していたことがわかった。学歴などを巡り、2人の兄との関係が悪化したことを打ち明けていた。警視庁は、こうした家庭内の関係が事件の背景にあった可能性もあるとみて、家族らから慎重に事情を聴いている。捜査1課の調べでは、亜澄さんは事件の数日前、周囲に「うちの中で大きな問題が起きている」と家庭内にトラブルがあった趣旨の話をしていた。亜澄さんの次兄で予備校生の勇貴容疑者(21)=死体損壊容疑で逮捕=は、「妹から夢がないとなじられ頭にきた」と供述している。
責任能力の問題は別として、量刑については、まず行為の類型(本件では木刀による殴打→首絞め→風呂場で窒息)が、その次に狭義の犯情(動機、行為態様、被害結果)が重視されるのが一般的である。犯情事実については、本件では動機と行為態様が主な論点と思われる。
行為態様についてはある程度の物証がある。だが、動機については依然不明といわざるをえない。被疑者の内心の出来事ゆえ、そもそも測りがたい性質のものでもある。そこで、ある検事は、「(軽微な犯罪なら)疑わしきは被告人の利益に、で供述どおりの事実があったとして考えろ」と助言する。
だが、本件は重大事件である。警察も、動機についての裏付け捜査を徹底して行うに違いない。「死人に口無し」という難問にもかかわらず。
東京都渋谷区幡ケ谷2丁目、女子短大生武藤亜澄さん(20)が自宅で切断された遺体で見つかった事件で、亜澄さんが事件前、知人に「私は家族から嫌われている」などと話していたことがわかった。学歴などを巡り、2人の兄との関係が悪化したことを打ち明けていた。警視庁は、こうした家庭内の関係が事件の背景にあった可能性もあるとみて、家族らから慎重に事情を聴いている。捜査1課の調べでは、亜澄さんは事件の数日前、周囲に「うちの中で大きな問題が起きている」と家庭内にトラブルがあった趣旨の話をしていた。亜澄さんの次兄で予備校生の勇貴容疑者(21)=死体損壊容疑で逮捕=は、「妹から夢がないとなじられ頭にきた」と供述している。
責任能力の問題は別として、量刑については、まず行為の類型(本件では木刀による殴打→首絞め→風呂場で窒息)が、その次に狭義の犯情(動機、行為態様、被害結果)が重視されるのが一般的である。犯情事実については、本件では動機と行為態様が主な論点と思われる。
行為態様についてはある程度の物証がある。だが、動機については依然不明といわざるをえない。被疑者の内心の出来事ゆえ、そもそも測りがたい性質のものでもある。そこで、ある検事は、「(軽微な犯罪なら)疑わしきは被告人の利益に、で供述どおりの事実があったとして考えろ」と助言する。
だが、本件は重大事件である。警察も、動機についての裏付け捜査を徹底して行うに違いない。「死人に口無し」という難問にもかかわらず。