黒猫さんのブログより:
弁護士の役割は悪人正機?
特に具体的根拠のある数字ではありませんが、一種の比喩として、黒猫は「通常の民事事件であれば、5割は依頼者の方が悪い。債務整理事件であれば、7割は依頼者の方が悪い。刑事事件であれば、9割は被告人の方が悪い。」という表現をよく使っています。
弁護士や、法律事務所の職員などを志望する人たちの中には、実際の弁護士業務の実情から全く乖離している刑事ドラマなどの悪影響のせいか、弁護士の仕事に対して勝手に変な理想を描いている人が少なくありませんが、弁護士が行っている「社会正義」がいかなるものであるかを正しく理解していなければ、弁護士や法律事務所の仕事に就いても、理想と実態との乖離に幻滅するだけでしょう。
黒猫の場合は、そもそも最初から弁護士になろうと思って弁護士になったわけではなく、当然弁護士の仕事に対しては初めから何の理想も持ち合わせておらず、単に食っていければいいやという感じで弁護士の仕事をしているに過ぎないので、幸いにもこのような幻滅には無縁でしたが。
ちと長くなったが、紛れもない本音が出ている。だが、このような発言は、時と場所をわきまえないととんでもないことになりかねない。
極端な話、事務所の採用面接で、「弁護士になってどういう仕事をしたいですか?」という紋切り型の質問に対して
「この先業界の見通しは厳しいので、仕事は選びません。何とか食っていけたらいいです。」
などと答えたとしたら、当然落とされるだろう。このような紋切り型の質問に対しては、「模範解答」で答えなければならない。
野口悠紀雄氏は、「超勉強法」の中でこう述べる。
「質問した側では、志望した本当の理由を聞きたいわけでは、必ずしもない。紋切り型の質問に対して模範解答を述べる能力があるかどうかを、まずは見ているのである。」(p235)
・・・でも、あからさまなウソはつけない。
「面接試験官は試験のプロではないとしても、人間を見ぬく目は持っている」からである。
弁護士の役割は悪人正機?
特に具体的根拠のある数字ではありませんが、一種の比喩として、黒猫は「通常の民事事件であれば、5割は依頼者の方が悪い。債務整理事件であれば、7割は依頼者の方が悪い。刑事事件であれば、9割は被告人の方が悪い。」という表現をよく使っています。
弁護士や、法律事務所の職員などを志望する人たちの中には、実際の弁護士業務の実情から全く乖離している刑事ドラマなどの悪影響のせいか、弁護士の仕事に対して勝手に変な理想を描いている人が少なくありませんが、弁護士が行っている「社会正義」がいかなるものであるかを正しく理解していなければ、弁護士や法律事務所の仕事に就いても、理想と実態との乖離に幻滅するだけでしょう。
黒猫の場合は、そもそも最初から弁護士になろうと思って弁護士になったわけではなく、当然弁護士の仕事に対しては初めから何の理想も持ち合わせておらず、単に食っていければいいやという感じで弁護士の仕事をしているに過ぎないので、幸いにもこのような幻滅には無縁でしたが。
ちと長くなったが、紛れもない本音が出ている。だが、このような発言は、時と場所をわきまえないととんでもないことになりかねない。
極端な話、事務所の採用面接で、「弁護士になってどういう仕事をしたいですか?」という紋切り型の質問に対して
「この先業界の見通しは厳しいので、仕事は選びません。何とか食っていけたらいいです。」
などと答えたとしたら、当然落とされるだろう。このような紋切り型の質問に対しては、「模範解答」で答えなければならない。
野口悠紀雄氏は、「超勉強法」の中でこう述べる。
「質問した側では、志望した本当の理由を聞きたいわけでは、必ずしもない。紋切り型の質問に対して模範解答を述べる能力があるかどうかを、まずは見ているのである。」(p235)
・・・でも、あからさまなウソはつけない。
「面接試験官は試験のプロではないとしても、人間を見ぬく目は持っている」からである。