中国を見習う

胡錦濤主席“毒ギョーザ”に激怒…質検総局に不快感

　ようやくといった感じだが、これで中国が自らの非を認めることはないだろう。バーディーの知る限り、中国が公に自己の過失を認めたことはない。
　さて、こうした中国の外交姿勢は、実は弁護士にとっても参考になる。例えば、交通事故などで、明らかに依頼者にも過失があるケースにおいて、初めから過失相殺につながるような主張をする代理人はいない。「当方の過失はゼロ」という主張を押し通すのである。要するに、喧嘩で弱気は禁物なのである。
　最近、負け筋で打つ手がまるでない事件を担当していると、北朝鮮の瀬戸際外交を見習おうかという気分になってくる。あの戦略は、今の「北朝鮮一方得」の状況をみる限り、決して間違っていなかったのである。だが、そのためには良心を捨てないといけないが。