「弁護士の就職と転職」の中で、西田章弁護士は、「上場企業を依頼者とする」「被告代理人」という仕事の属性が、「裁判官に気に入られるような主張を目指してしまう」弁護士を生み出し、ひいては、訴訟弁護士として「去勢される」危険のあることを指摘している(p53-54)。いわば、「被告代理人」病である。
それに、被告代理人というのは、(当然のことだが)将棋で言えば「受け」の手ばかりを考えることが多く、ために積極的な姿勢がいつのまにか希薄になってしまうことがある。特に、負け筋の事件はそうである。
それに、被告代理人というのは、(当然のことだが)将棋で言えば「受け」の手ばかりを考えることが多く、ために積極的な姿勢がいつのまにか希薄になってしまうことがある。特に、負け筋の事件はそうである。