Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

原告の勝訴率

2008年03月04日 23時42分45秒 | Weblog
 将棋の世界では、先手の勝率は53%。わずかに先手有利だが、千日手というルールがあるため、バランスが図られている。ちなみに、「千日手は後手勝ち」というルールの導入も検討されたようだが、そうすると今度は後手の勝率が跳ね上がることが予想され、結局実現しそうもない。
 さて、訴訟の世界でも、一般民事だと原告の勝訴率は7~8割といわれる。もちろん、医療過誤訴訟だとこれが3~4割、行政訴訟だと1割前後まで下がるらしい。だが、バーディーは、和解も含めると、原告の主張が少しでも認容される率は、9割を超えるのではないかと思う。その背景には、①訴訟が提起されるからには、原告にそれなりの合理的な言い分があるに違いないという裁判官の固定観念、②原告を負けさせると控訴されて勤務成績が下がるという懸念、などといった事情があると思われる。
 だから、基本的に訴訟というものは、先に訴えた方が勝ちなのだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二枚舌

2008年03月04日 19時28分21秒 | Weblog
 最近、和解を勧試する裁判官の「心証開示」に接するたびに、憤りを禁じえない。バーディーは地方の裁判所で修習したのだが、その間、裁判官と事実認定の点で意見が相違することは殆どなかった。そもそも、同様のトレーニングを受けているのだから、結論が正反対になることは珍しいはずである。
 にもかかわらず、東京地裁の裁判官(しかも部長クラス)の和解に向けた心証開示を聞くと、研修所で習った事実認定と正反対の結論を提示するので、和解案を検討する前にまずびっくりすることが増えたのである。
 その理由としては、①東京地裁は他の裁判所と違って格段に手持ち件数が多く、和解で収めようとする裁判官が多いこと、従って、勝ち筋の当事者には「あんた負けだよ」と言って譲歩を迫ることも多いとみられること、②事実認定のために記録を精査する時間も乏しいこと、③上昇志向が強いため、何よりも控訴されることを恐れ、それゆえ控訴しそうな当事者の意向を汲む形で和解案を提示する方向に傾き易いこと、などが考えられる。
 もっとも簡単なのは、いわゆる「二枚舌」で心証を開示することであり、結構濫用されているのではないか、と勘ぐる今日この頃である。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

弁護士を経済学の観点から分析する

2008年03月04日 08時05分29秒 | Weblog
「日常の疑問を経済学で考える」(PINEさんのブログより)

 下の方に、「アメリカの弁護士が衣装や車に金をかけるのは、客商売ゆえ外見から能力を判断されやすいため」という記述がある。これには苦笑してしまった。逆に日本だと、高級車を乗り回していると、「悪徳弁護士」のレッテルを貼られるそうだ。
 バーディーは、これは一概には言えないと思う。修習時代、ベンツやBMWを乗り回す弁護士はよく見たし、総じて弁護士は住居に金をかけている人が多い。
 だが、もうこれからはそんなことはできない。年収300~400万円の弁護士も珍しくなくなった現在では、いかに衣装や車(ひいては住居費)に金をかけないかがポイントとなるはずである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする