Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

固有の領土

2016年10月05日 08時07分58秒 | Weblog
佐藤優氏が読み解く北方領土 2島返還も択捉・国後は困難
 「たとえばこんなやり方がある。色丹・歯舞の2島返還で先に平和条約を締結し、そこに択捉・国後に関して“交渉の余地”があると読める条項を書き入れるのだ。〈日露両国は、合意による以外の国境線の変更を行わない〉といった文言である。
 この文言があれば、「合意があれば国境線は変更される」と読めるので、日本側は、将来的に残り2島の帰属をめぐる交渉が可能だと主張できる(一方、ロシア側は、日本との領土交渉は終わったと主張できる)。」

 学生時代、樋口陽一先生の憲法の講義の中で、「私は、北方領土に関する日本の主張は正当だと思いますが、『固有の領土』という言葉は、例えば、アメリカでいえばネイティヴ・アメリカン、オーストラリアでいえばアボリジニの旧居住地などを含むので、欧米諸国に警戒の念を与えかねない点に注意する必要があります」という趣旨の指摘があったのを思います。
 したがって、「固有の」以外の形容詞を考えるべきだが、未だに代替案が出ていない。
 さて、北方領土交渉については、どうやら進展がありそうだが、択捉・国後について玉虫色の決着をしたまま、将来的にも返還されないという事態は避けたいところである。
コメント
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