マウリツィオ・ポリーニ ピアノ・リサイタル 2018年10月18日 サントリーホール
「もともと発表されていたのは以下のようなプログラム。
シェーンベルク : 3つのピアノ曲作品11
シェーンベルク : 6つのピアノ小品作品19
ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ第 8番ハ短調作品13「悲愴」
ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調作品106「ハンマークラヴィーア」
なるほどこれは本来のポリーニの持ち味がよく出るプログラムであった。先鋭的なシェーンベルクと、ベートーヴェンのソナタでも人気曲である「悲愴」と、そして多大なエネルギーを必要とする「ハンマークラヴィーア」である。だが、腕の痛みがあるというポリーニには、このプログラムはつらかったのだろう。変更されたプログラムは以下の通り。
ショパン : ノクターンヘ短調作品55-1、変ホ長調作品55-2
ショパン : ピアノ・ソナタ第 3番ロ短調作品58
ドビュッシー : 前奏曲集第 1巻」
「だが最終的にはさらに変更がなされて、以下のような内容になった。
ショパン : ノクターン嬰ハ短調作品27-1、変ニ長調作品27-2
ショパン : マズルカロ長調作品56-1、ハ長調作品56-2、ハ短調作品56-3
ショパン : ノクターンヘ短調作品55-1、変ホ長調作品55-2
ショパン : 子守歌作品57
ドビュッシー : 前奏曲集第 1巻
なるほどこれは、ピアニストが渾身の力で鍵盤を叩く場面はほとんどない曲目である。それだけ腕の回復具合が思わしくないということなのかもしれないが、上記のメッセージにもある通り、このピアニストが日本の聴衆のために最善を尽くしてくれたものであると思われる。ポリーニのショパンとドビュッシーを聴けるのである。これはやはり、是非聴きたい内容であると私は思ったものである。」
長い引用をしてしまったが、やはり同じことを考える人はいるもので、私も全く同感だった。
ポリーニの状況を見ていると、何としてでも今聴いておかないと、これが「最後のチャンス」になってしまいそうな雰囲気でもあった。
それにしても、10月中旬の夜はまだ暑く、「夜想曲」には若干似合わなかった。
「夜想曲」には今くらいの季節が一番合うようだ。
「もともと発表されていたのは以下のようなプログラム。
シェーンベルク : 3つのピアノ曲作品11
シェーンベルク : 6つのピアノ小品作品19
ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ第 8番ハ短調作品13「悲愴」
ベートーヴェン : ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調作品106「ハンマークラヴィーア」
なるほどこれは本来のポリーニの持ち味がよく出るプログラムであった。先鋭的なシェーンベルクと、ベートーヴェンのソナタでも人気曲である「悲愴」と、そして多大なエネルギーを必要とする「ハンマークラヴィーア」である。だが、腕の痛みがあるというポリーニには、このプログラムはつらかったのだろう。変更されたプログラムは以下の通り。
ショパン : ノクターンヘ短調作品55-1、変ホ長調作品55-2
ショパン : ピアノ・ソナタ第 3番ロ短調作品58
ドビュッシー : 前奏曲集第 1巻」
「だが最終的にはさらに変更がなされて、以下のような内容になった。
ショパン : ノクターン嬰ハ短調作品27-1、変ニ長調作品27-2
ショパン : マズルカロ長調作品56-1、ハ長調作品56-2、ハ短調作品56-3
ショパン : ノクターンヘ短調作品55-1、変ホ長調作品55-2
ショパン : 子守歌作品57
ドビュッシー : 前奏曲集第 1巻
なるほどこれは、ピアニストが渾身の力で鍵盤を叩く場面はほとんどない曲目である。それだけ腕の回復具合が思わしくないということなのかもしれないが、上記のメッセージにもある通り、このピアニストが日本の聴衆のために最善を尽くしてくれたものであると思われる。ポリーニのショパンとドビュッシーを聴けるのである。これはやはり、是非聴きたい内容であると私は思ったものである。」
長い引用をしてしまったが、やはり同じことを考える人はいるもので、私も全く同感だった。
ポリーニの状況を見ていると、何としてでも今聴いておかないと、これが「最後のチャンス」になってしまいそうな雰囲気でもあった。
それにしても、10月中旬の夜はまだ暑く、「夜想曲」には若干似合わなかった。
「夜想曲」には今くらいの季節が一番合うようだ。