東大文系トップ 「文I」「文II」が逆転…法学部凋落の理由〈AERA〉
「2019年度の入試で起きた異変で話題になったことがある。国内文系学部でこれまで最難関とされてきた東大の文科I類(文I)を、文科II類(文II)が合格者最低点、最高点、平均点の全てで上回ったというニュースだ。駿台教育研究所進学情報事業部長の石原賢一さんは、「採点基準が異なるため単純比較はできない」としながら、「昔のように『何が何でも文I』ではなくなってきている」と話す。」
法学部やロースクールにはびこる「猫とキツネ」にうんざりしたのか、木庭先生は、「誰のために法は生まれた」では、中高生を相手に講義をなさっている。
中高生のうちに感受性を高めておこうということなのだ。
言葉を変えると、「大学に入ってからでは遅い」ということなのだろう。
かつては、大学に入るや否や、司法試験・公務員試験予備校に通い始め、語学や一般教養の勉強はそっちのけで試験勉強に没頭し、余暇はサークル活動やゲームなどをして過ごすといういわゆる「エリート」たちが相当数いた。
だが、1,2年くらいこういう生活を続けると、「近松物語」、「自転車泥棒」、「アンティゴネ」や「フィロクテテース」などを観たり読んだりしても、当時の社会や登場人物たちが抱える問題を発見することができなくなってしまう。
なぜなら、「エリート」たちには、常に問題は「与えられている」からである。
こうして、「猫とキツネ」が生まれていくのである。
文Ⅰ人気の凋落は必然というべきか?
「2019年度の入試で起きた異変で話題になったことがある。国内文系学部でこれまで最難関とされてきた東大の文科I類(文I)を、文科II類(文II)が合格者最低点、最高点、平均点の全てで上回ったというニュースだ。駿台教育研究所進学情報事業部長の石原賢一さんは、「採点基準が異なるため単純比較はできない」としながら、「昔のように『何が何でも文I』ではなくなってきている」と話す。」
法学部やロースクールにはびこる「猫とキツネ」にうんざりしたのか、木庭先生は、「誰のために法は生まれた」では、中高生を相手に講義をなさっている。
中高生のうちに感受性を高めておこうということなのだ。
言葉を変えると、「大学に入ってからでは遅い」ということなのだろう。
かつては、大学に入るや否や、司法試験・公務員試験予備校に通い始め、語学や一般教養の勉強はそっちのけで試験勉強に没頭し、余暇はサークル活動やゲームなどをして過ごすといういわゆる「エリート」たちが相当数いた。
だが、1,2年くらいこういう生活を続けると、「近松物語」、「自転車泥棒」、「アンティゴネ」や「フィロクテテース」などを観たり読んだりしても、当時の社会や登場人物たちが抱える問題を発見することができなくなってしまう。
なぜなら、「エリート」たちには、常に問題は「与えられている」からである。
こうして、「猫とキツネ」が生まれていくのである。
文Ⅰ人気の凋落は必然というべきか?