Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

2つの”it”

2019年05月07日 06時53分50秒 | Weblog
’Yesterday Once More’の解釈について

 カーペンターズでもう一題、ということで、代表曲ともいうべき’Yesterday Once More’について考えてみる。
 といっても、既に土屋唯之氏が完璧に分析しているので、それを読めばいいというお話である。
 ポイントは、1番と2番とでは、サビの一文の’it’の意味が異なるということである。
 1番の’it’は、失恋という出来事を、2番の’it’は私を泣かせる歌、すなわち’Yesterday Once More’という曲を、それぞれ指している。
 つまり、この曲は、全体として、(失恋をテーマとする)オールディーズへのオマージュとなっているわけである。
 ちなみに、この「失恋」の要素は、当初書かれたジョン・ベティスの歌詞にはなく、リチャードが改変したものと思われる。
 ”Where he's breaking her heart”というところは、要するに男性が女性を「振る」という意味だが、実に和訳しにくいし、動作としてとらえると、そのような場面を描いたオールディーズの曲は見当たらないように思える。
 なので、ちょっと意訳的だが、(彼氏に振られた女性が)悲嘆にくれている状態ととらえるのがよいのはないかと思う。
コメント
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