「まちがった薬物報道はもうやめて」 専門家、当事者は声をあげる
「だいたい、反省の有無は回復には関係ないんですよね。反省して生活が立ち直るなら、それでいいのですが、そういう調査結果はありません。逆に反省を強要すると、もっとウソつきになるんですよね。
刑務所にいれば、早く仮釈放されたいから簡単に反省するんです。
本当は覚せい剤をやりたいのに「やりたくない」と言う。あるいは意志を強く持てば大丈夫だと思うようになる。「今度はやらないと決めました」とか「強い気持ちで断ちます」とか言うようになるんです。
でも、気持ちで解決できるほど、依存症って甘くないんです。
(中略)簡単に脳が忘れないんですよ。」
覚せい剤の自白事件では、反省文を提出したり、被告人質問で反省の弁を述べてもらう情状弁護が一般的である。
だが、依存症の問題は、そんなに甘いものではないようだ。
反省を強要すると、本人は益々嘘つきになるという。
「家族の支えで回復するかのような、美談に仕立て上げないこと」も重要だという。
覚せい剤事犯を担当するときは、今度から反省は強要せず、情状証人を過度に重視しないようにしようと思う。
「だいたい、反省の有無は回復には関係ないんですよね。反省して生活が立ち直るなら、それでいいのですが、そういう調査結果はありません。逆に反省を強要すると、もっとウソつきになるんですよね。
刑務所にいれば、早く仮釈放されたいから簡単に反省するんです。
本当は覚せい剤をやりたいのに「やりたくない」と言う。あるいは意志を強く持てば大丈夫だと思うようになる。「今度はやらないと決めました」とか「強い気持ちで断ちます」とか言うようになるんです。
でも、気持ちで解決できるほど、依存症って甘くないんです。
(中略)簡単に脳が忘れないんですよ。」
覚せい剤の自白事件では、反省文を提出したり、被告人質問で反省の弁を述べてもらう情状弁護が一般的である。
だが、依存症の問題は、そんなに甘いものではないようだ。
反省を強要すると、本人は益々嘘つきになるという。
「家族の支えで回復するかのような、美談に仕立て上げないこと」も重要だという。
覚せい剤事犯を担当するときは、今度から反省は強要せず、情状証人を過度に重視しないようにしようと思う。