Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

組織防衛

2019年05月09日 08時17分38秒 | Weblog
最高裁に告ぐ ツイッターを止めるか,裁判官を辞めるか――異例の裁判の当事者となって,現職判事が直面した司法の現実とは?
 「裁判官訴追委員会のメンバーである民進党(当時)の津村啓介衆院議員らは、・・・ツイートを調査していたのである。
 「また、裁判官訴追委員会のメンバーである民進党の真山雄一参院議員は、・・・20分弱にわたって、ピックアップした私のツイートの一つ一つに論評を加え、質問を繰り返した。」(p36~37)

 私見では、岡口判事の分限裁判は、裁判所が組織防衛のために岡口判事の表現の自由を侵害し、パワハラを行ったものだと理解している。
 発端は、上で引用した政治部門による裁判所への圧力にあったとみる。
 政治部門からの介入を極端に恐れた最高裁は、一罰百戒の意味もこめて、今回の分限裁判を行ったのではないかと思うわけである。
 裁判官ではなく、行政官に対し政治家が圧力を加えることは、おそらくよく行われていることだろう(実際に見聞きする話でもある)。もっとも、これは、いわば政治部門内部における取引に類することである。
 これに対し、政治家が裁判官に圧力を加えることは、政治部門内部での取引とはおよそ異質であるし、これを野党議員が行ったというのには驚く。 こんなことをしても、与党にとってのダメージにはならないからである。
 裁判官の市民的自由というのが最大のテーマであることは間違いないが、それ以外にも、考察すべき問題があるように思える。

 
コメント
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