Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

飛び込み方式

2021年06月15日 06時30分04秒 | Weblog
65才で司法試験に合格した元公務員 「勉強は体系的にするものではない」
 「福岡市の職員時代は1995年の「第18回 夏季ユニバシアード」や2001年の「世界水泳選手権」(いずれも福岡市開催)の事務局長を務め、数々の国際事業に携わった。
 「必要に迫られて英語を勉強しましたが、そのときに強く実感したのが、“勉強は体系的にするものではない、飛び込みでいくものだ”ということです。
 韓流スターが話していることを理解したいという目的でファンの女性が韓国語を習い始め、みるみるうちに上達したという話をよく聞きますが、まさにそれです。何でもいいから『これを理解したい』という“強い思い”をきっかけに勉強を始めれば続くんです。逆に、興味がないことは続かないし、頭にも入ってきません」


 なるほど。
 この言葉には感心した。
 法律を学ぶ際、一番神経を使うのが、「どの基本書を選ぶか?」である。
 基本書との相性の問題は深刻で、相性が合わない基本書に固執したため、あるいはコロコロ基本書を変えたために、合格が数年遅れるなどということは十分あり得る(このことは、現在東京高裁の部長を務めている裁判官も指摘していた。)。
 悩ましいのは民事訴訟法である。
 これほど一般の大学生にとって縁遠い科目はないというくらい、とっつきにくい科目の一つである。
 例えていえば、野球をしたことがない人が、野球のルールを本だけで学ぼうという話である。
 ところが、私が受験したころは、初学者のために分かりやすく書かれた基本書というものは、まずなかった。
 だが、「面白い」本というものは存在していて、その代表例が、「重点講義民事訴訟法」だった。
 もともと「法学教室」の連載だったもので、難しい内容でも記述は平明で分かりやすい。
 特に、各章が完結しているというところは、「飛び込み方式」の勉強には向いている。
 もっとも、受験時代の私は、「必ずしも体系的ではない」という理由でメインの基本書にはしていなかった。
 今にして思えば、これを基本書に使えばよかったのだ。
 
コメント
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