ニーチェ全集 9 ─ツァラトゥストラ(上) フリードリッヒ・ニーチェ 著 , 吉沢 伝三郎 翻訳
「わたしは受け取る者の幸福を知らない。そして、盗むことは受け取ることよりいっそう幸福に満ち溢れているにちがいあるまいということを、わたしはしばしば夢想した。」(p189)
このくだりについての吉沢先生の注釈を読んでいて、コーヒーを吹きそうになった。
「こういう夢想は、性愛における能動者としての男性が、時として受動者としての女性の立場に憧れ、自分がもし女性であったら男性に対してこのように振舞い、男性をこのように喜ばせることにおいて自分もこのように歓喜を味わうであろうというように夢想する場合を考えれば、よく理解できるであろう。」(p436)
手塚富雄先生の超訳=跳躍は珍しくないけれど、吉沢先生のこういう暴走は珍しい。
「わたしは受け取る者の幸福を知らない。そして、盗むことは受け取ることよりいっそう幸福に満ち溢れているにちがいあるまいということを、わたしはしばしば夢想した。」(p189)
このくだりについての吉沢先生の注釈を読んでいて、コーヒーを吹きそうになった。
「こういう夢想は、性愛における能動者としての男性が、時として受動者としての女性の立場に憧れ、自分がもし女性であったら男性に対してこのように振舞い、男性をこのように喜ばせることにおいて自分もこのように歓喜を味わうであろうというように夢想する場合を考えれば、よく理解できるであろう。」(p436)
手塚富雄先生の超訳=跳躍は珍しくないけれど、吉沢先生のこういう暴走は珍しい。