Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

スーツを着た首狩り族

2021年06月11日 06時30分27秒 | Weblog
トヨタ、パワハラ自殺で和解 再発防止へ人事制度見直し―社長が遺族に謝罪
 「パワハラ被害を受けた男性は東京大大学院を修了し、15年4月に入社。配属された部署で、直属の上司から「死んだ方がいい」などの暴言や叱責を日常的に受けた。休職を経て16年10月に復職したが、その後に再び元の上司と近い席となった。男性は「死んで楽になりたい」などと周囲に漏らし、17年10月末、寮の自室で自殺。豊田労働基準監督署は19年9月、パワハラと自殺の因果関係を認め、労災認定していた。

 この「上司」の攻撃的な発言から、私は、サラリーマン時代のある出来事を思い出した。
 私の上司が異動して支店長に昇格するというので、送別会が催された。
 この上司は、会社では全国1、2の営業成績を誇っていたそうで、私も間近で見ていて「凄いな」と思ったことが多々あった。
 宴たけなわとなったところで、この上司が、部下たちの前で次のような演説を始めた。

 「最近、『オヤジ狩り』なるものが頻発しているらしいが、まったく嘆かわしい話だ。
  私は、毎日井の頭公園をジョギングしているが、そんなときに若者たちが攻撃してきたら、仕返しをしてやろうと思う。
  皆さんはご存じないかもしれないが、相手の足にダメージを与えて転ばせた後、首の上を足で踏んづければ、だいたい人は死ぬものだ。


 アルコールが入っていたということもあるだろうが、聞いていた人の多くは、見てはいけないものを見てしまったという感じで、明らかに「引いていた」。
 この上司の凄まじい営業活動の原動力は、紛れもなく、他人に対する攻撃衝動(はっきりいうと殺人衝動)だったことが判明したからである。
 「実業紀原始人」という表現ではもはや十分ではない。
 「スーツを着た首狩り族」と言えばやや大げさかもしれないが、恐ろしい攻撃衝動を内に秘めた人が、スーツを着て、我々の身近なところで仕事をしているかもしれないのである。
 
 
 

 
コメント
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