トヨタ、パワハラ自殺で和解 再発防止へ人事制度見直し―社長が遺族に謝罪
「パワハラ被害を受けた男性は東京大大学院を修了し、15年4月に入社。配属された部署で、直属の上司から「死んだ方がいい」などの暴言や叱責を日常的に受けた。休職を経て16年10月に復職したが、その後に再び元の上司と近い席となった。男性は「死んで楽になりたい」などと周囲に漏らし、17年10月末、寮の自室で自殺。豊田労働基準監督署は19年9月、パワハラと自殺の因果関係を認め、労災認定していた。」
この「上司」の攻撃的な発言から、私は、サラリーマン時代のある出来事を思い出した。
私の上司が異動して支店長に昇格するというので、送別会が催された。
この上司は、会社では全国1、2の営業成績を誇っていたそうで、私も間近で見ていて「凄いな」と思ったことが多々あった。
宴たけなわとなったところで、この上司が、部下たちの前で次のような演説を始めた。
「最近、『オヤジ狩り』なるものが頻発しているらしいが、まったく嘆かわしい話だ。
私は、毎日井の頭公園をジョギングしているが、そんなときに若者たちが攻撃してきたら、仕返しをしてやろうと思う。
皆さんはご存じないかもしれないが、相手の足にダメージを与えて転ばせた後、首の上を足で踏んづければ、だいたい人は死ぬものだ。」
アルコールが入っていたということもあるだろうが、聞いていた人の多くは、見てはいけないものを見てしまったという感じで、明らかに「引いていた」。
この上司の凄まじい営業活動の原動力は、紛れもなく、他人に対する攻撃衝動(はっきりいうと殺人衝動)だったことが判明したからである。
「実業紀原始人」という表現ではもはや十分ではない。
「スーツを着た首狩り族」と言えばやや大げさかもしれないが、恐ろしい攻撃衝動を内に秘めた人が、スーツを着て、我々の身近なところで仕事をしているかもしれないのである。
「パワハラ被害を受けた男性は東京大大学院を修了し、15年4月に入社。配属された部署で、直属の上司から「死んだ方がいい」などの暴言や叱責を日常的に受けた。休職を経て16年10月に復職したが、その後に再び元の上司と近い席となった。男性は「死んで楽になりたい」などと周囲に漏らし、17年10月末、寮の自室で自殺。豊田労働基準監督署は19年9月、パワハラと自殺の因果関係を認め、労災認定していた。」
この「上司」の攻撃的な発言から、私は、サラリーマン時代のある出来事を思い出した。
私の上司が異動して支店長に昇格するというので、送別会が催された。
この上司は、会社では全国1、2の営業成績を誇っていたそうで、私も間近で見ていて「凄いな」と思ったことが多々あった。
宴たけなわとなったところで、この上司が、部下たちの前で次のような演説を始めた。
「最近、『オヤジ狩り』なるものが頻発しているらしいが、まったく嘆かわしい話だ。
私は、毎日井の頭公園をジョギングしているが、そんなときに若者たちが攻撃してきたら、仕返しをしてやろうと思う。
皆さんはご存じないかもしれないが、相手の足にダメージを与えて転ばせた後、首の上を足で踏んづければ、だいたい人は死ぬものだ。」
アルコールが入っていたということもあるだろうが、聞いていた人の多くは、見てはいけないものを見てしまったという感じで、明らかに「引いていた」。
この上司の凄まじい営業活動の原動力は、紛れもなく、他人に対する攻撃衝動(はっきりいうと殺人衝動)だったことが判明したからである。
「実業紀原始人」という表現ではもはや十分ではない。
「スーツを着た首狩り族」と言えばやや大げさかもしれないが、恐ろしい攻撃衝動を内に秘めた人が、スーツを着て、我々の身近なところで仕事をしているかもしれないのである。